2017年2月11日、第118回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
今回の読書会は、初参加の方3名を含めた8名での読書会となりました。
祝日の朝にも関わらず、読書会にご参加いただいた方、誠にありがとうございました。
読書会にご参加いただいた方にご記入いただいたアンケートでは、全員の方が、満足度を5段階中5点満点をいただき、ご参加いただいた方全員にとって満足いただける読書会となって、大変ありがたく思います。
読書会で紹介された本は、コチラ!
今回の読書会でも、たくさんの20代で・30代で読んでおくべき本が紹介されましたが、その中の一部をご紹介いたします。
多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~|ちきりん
ちきりんさんの著書である、『多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~』が紹介されました。本書は、ブロガーとして著名なちきりんさんが、Twitterで発言したものの中から反響の多かったものをまとめた一冊です。Twitterという、140字と制限された中で、とても心に響く言葉や考えさせられる言葉が詰まっています。一つのページが、一つのTweetで書かれているため、普段本を読まないという人にも、オススメの一冊です。
人生の時間のどれくらいを誰と共有するかは、人生がどんなもんになるかを、ほぼ規定する。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 18, 2013
優位な若者を抱え込んで30年後には市場でまったく評価されない中高年のおっさんにしてしまう企業ですかね。 RT @yenshikwan: RT 突然のRTで失礼します。ちきりんさんの考えるブラック企業とはどんなですか?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2013
あたしが心配なのは、お金がない人生じゃなくて、やりたいことのない人生だよ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 6, 2013
「忙しい忙しい」って言うと、「私は人生で何が大事か、わかっていません」と言ってるみたいな気になるから、言いたくない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2011
「本を読む」と「考える」は全く違う行為なのに、本を読んで考えた気になってる人もたくさんいるよね。まあ、朝、会社に行って、夜、帰宅して、「働いた気になってる人」がいるのと同じだけど。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) May 31, 2014
大企業に居続けるのが悪いとは言わない。起業をする必要もない。やめたほうがいいと思うのは、「無思考に流され続けること」と、「みんなと同じことをやって安心してること」 それってわざわざ供給過多の世界に飛び込む行為でしょ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 5, 2013
5年後にどこで何してるかわかっちゃうような人生はまっぴらごめん。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 18, 2013
小さな会社★儲けのルール|竹田陽一、 栢野克己
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。
ランチェスター戦略で知られる経営コンサルタントの竹田陽一さんが、中小企業がいかにして大企業に勝つかということを明かした本です。
中小企業や、個人が、ビジネスというフィールドで大企業と戦うには、大企業とは違ったことを指定かなければなりません。
その一つが時間の概念だと言います。一般的に大企業や大手企業では、長時間労働は悪だと言われますが、個人でやるならば時間は投資していかなければなりません。なぜなら、人生や仕事というものは下記の数式で表されるからです。
人生・仕事=素質×時間の二乗+過去の実績
つまり、時間は、二乗で結果に影響して行くため、個人や中小企業が大きな結果を出すためには、時間の投資は必要不可欠になります。
3倍働けば必勝、4倍働けば圧勝できるといます。
偉人たちはみな長時間労働をしており、エジソンは年間6500時間を40年間続けたと言われており、キュリー婦人は年間5000時間を35年間、本田宗一郎さんは年間5500時間を35年働いたと言います。
マチネの終わりに|平野啓一郎
天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)のストーリー。深く愛し合っている二人にも関わらず、洋子には婚約者がいて結ばれることが許されない、切なくも感動一冊です。
戦争やリーマンショックなどの話も出てきて、多くの人を引き込む内容となっています。
感情移入がしやすく、情景描写とても綺麗なため、人間関係の不条理なども繊細に描いていまう。
過去は変えられるというメッセージがたくさん出てくる本書ですが、過去に重点は置かれておらず、今を生きているからこそ、過去を変えられるという前向きな 気持ちを受け取ることができます。手探りで生きてきた人にとっては、とても響く内容となっています。
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ|三枝匡
ミスミの社長である、三枝匡さんの著書であり、長年読み継がれるロングセラーの一冊です。
三枝匡さんは、日本に足りないものは戦略を実行できないリーダーがであると言います。
いくら良い商品があったとしても、リーダーがダメでは、商品そのものまでダメになってしまいます。しかし、商品がイマイチでも素晴らしい戦略を持っている社長がいれば、そこには大きな可能性が秘めていると言います。
社長の考えがしっかりしていなければいけないく、その優れた戦略や方針が社員までしっかりと行き届くことで、市場をひっくり返すほどの大きな力が出ると良います。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら|岩崎夏海
『もしドラ』の愛称で知られる大ベストセラー作品の『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』が紹介されました。
公立高校野球部のマネージャーである主人公のみなみは、野球部のマネージャーのほんと勘違いして、ドラッカーの経営書である『マネジメント』を手に取ります。最初は、ドラッカーの本に難しさを感じますが、読み進めていくうちに、野球にもドラッカーの考えを応用することができると気がつき、甲子園出場を目指し、ドラッカーの考えを実践して行きます。
ドラッカーの本は、なかなかとっつきにくいと感じてしまっている人にも、非常にわかりやすい一冊ですので、オススメの一冊です。
僕は君たちに武器を配りたい|瀧本哲史
本書は、京都大学の准教授であり、エンジェル投資家として著名な瀧本哲史さんの大ヒット作品です。京都大学では、瀧本哲史さんの授業は他学部からも多数の受講生が出るほどの大人気の授業として有名です。
本書のテーマは、「コモディティ」という言葉についてです。コモディティとは、白物家電に代表されるように、値段も見た目も性能も似たり寄ったりで、差別化のされていない物のことを言いますが、現在では人材がコモディティになってしまっていると言います。
就職活動では、みんな同じ黒いリクルートスーツを着て、同じような自己PRばかりで、見分けがつかないように、社会で働く多くの人がコモディティになってしまっています。
本書はそんなこれから社会に出る大学生や、社会に出たばかりの20代の社会人に送られた一冊であり、20代の人の必読書です。
瀧本哲史さんは、資本主義の世の中で生き抜くには、次の6つの能力が必要であると言いますが、そのうち2つについては、今までの時代はよかったですが、これからの時代には生きていけなくなると言います。
トレーダー、エキスパート、マーケター、イノベーター、リーダー、インベスターが重要だといますが、トレーダーとエキスパートについては、これからの時代には価値がなくなる仕事だと言います。残りの4つの能力をいかに身につけるかを、明らかにした、若手社会人必見の一冊です。

美味しい、楽しい、感動があるから、お客様は来てくれる―――ダントツ地域№1ハンバーガーチェーン・ラッキーピエロの独自化戦略|王一郎
本書は、北海道函館の名物であり、これを食べるためだけに函館を訪れる人が後を絶たないというほどの大人気ファーストフード店である「ラッキーピエロ」の創業者である王一郎さんがラッキーピエロの人気の秘密を明かした一冊です。
函館市民の方に函館の名物はと聞けば、ほとんどの人が「ラッピ(ラッキーピエロ)」の「チャイチキ(チャイニーズチキンバーガー)」と答えるほど、ラッキーピエロは函館に密着したハンバーガーショップとして、大人気です。
ラッキーピエロは、函館に17店舗(2015年現在)を展開していますが、函館には大手のファーストフードチェーンは全て合わせても9店舗しか展開できておらず、ラッキーピエロの一人勝ち状態が続いています。
その人気の秘密はたくさんありますが、大手にはできない独自路線を進み、地域の人たちが本当に求めるものを提供し続けた結果が、今の大人気の源になっています。1店舗ごとに異なる内装やテーマの店づくりをして、メニューも店舗独自のものが多くあります。
また、函館出身の日本を代表するロックバンドのGLAYが、学生時代にラッキーピエロをよく食べていたということも、日本全国にラッキーピエロを知れ渡らせるきっかけになったと言います。
そのほかにも、読書会では、『詳説世界史B』、『もういちど読む数研の高校数学 第1巻』などが紹介されました。
読書会にご参加いただいた方の感想
女性 28歳
満足度: 5段階中5点
感想: 参加者の皆様の知識などのレベルが高くびっくりしました。
女性 27歳
満足度: 5段階中5点
感想: 皆さんの本の感想を聞いて、刺激を受けました。
男性 26歳
満足度: 5段階中5点
感想: 新鮮でした。こういう会に参加した方がいいと思った。
まとめ
東京アキバ読書会は、東京の秋葉原で毎週20代・30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
参加者の方に一冊オススメの本をお持ちいただき、紹介するタイプの自由に本を選べる読書会です。
ご紹介いただく本は自由で、課題図書などはないため、どなたでも気軽にご参加いただける読書会として、ご好評いただいています。
読書会に今まで参加したことがないという方は緊張されるかもしれませんが、毎回読書会には初参加の方も多く参加いただいておりますので、気楽な気持ちで読書会にお越しいただけましたら、幸いです。
読書会の進行は初参加の方に合わせて進めさせていただきますので、ご安心ください。
少しでもご興味がおありの方は、下記より詳細をご確認ください。
席数が限られておりますので、ご希望の日程が満席になる前にイマスグお申し込みされることをお勧めいたします。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。