2017年11月18日、第152回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
今回の読書会は、初めてご参加いただいた方2名を含めた8名での開催となりました。また、複数の本をお持ちいただいた方が何人もいらっしゃり、時間ギリギリまで盛り上がった読書会となりました。
東京アキバ読書会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
読書会で紹介された本は、コチラ!
今回の読書会でもたくさんの本が紹介されました。また、SFや文学、小説、ビジネス書、トレンドに関する本など、非常に幅広い本が紹介されました。
今回の読書会で紹介された本の一部をご紹介いたします。
下流老人 一億総老後崩壊の衝撃|藤田孝典
今回の読書会で紹介され、反響が大きかった一冊が、藤田孝典さんの著書の『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』です。
本書の著者の藤田孝典さんは、NPO法人のほっとプラス代表理事を務められ、反貧困ネットワーク埼玉代表でいらっしゃいます。たくさんの貧困層の老人を見て来た赤裸々な日本の現実をリアルに語っている一冊になります。
下流老人と聞くと、自分には関係がないと思っている人も多いかと思いますが、実際に下流老人となってしまった人のバックグラウンドを調べてみると、ほとんどの人が自分は下流老人には無関係だと思っており、現役時代も高い年収をもらっていた人たちが少なくありません。中には、銀行で出世をし、日本人の平均から見ても非常に高い給料をもらっていた人ですら、下流老人になってしまったという人も紹介されており、本書を読むと自分は無関係であると思える人はほとんどいないはずです。
下流老人は、老後に収入が得ることができず、低収入もしくは無収入で生きていかなければならず、現役時代に貯めた貯金を切り崩して生きている人がほとんどですが、多くの人が収入がないなら働けば良いと考える人が多いようです。現に、現役で働いている世代の人に将来お金がなくなったら、どうするかと問うと多くの人が、老後も働くという回答をするそうですが、現実はそんなに甘くありません。
自分が経営者であると想定して、誰かを雇おうと考えた時に、70代や80代の老人を雇いたいと思う人はいるでしょうか。体力もなく、思考も凝り固まり、新たな知識など覚えるにも時間がかかってしまうような人を雇うよりは、安い給料で体力もある若い人を雇いたいと思うはずです。今であれば、日本にはたくさんの外国人労働者も入って来ており、その選択肢はアジアの人件費の安い真面目な人たちまでにも広がっています。実際に調査をしてみると、老後に労働から収入を得ている人たちは、20%にも満たず、多くの人が年金などに頼って、少ない収入でやりくりしていることがわかります。
そして、老人の敵が、病気や怪我です。下流老人になる人の多くが、自分もしくは配偶者の病気や怪我がきっかけで収入を得ることができなくなり、下流老人になってしまったという現実もあります。ある程度は、自分の健康管理で防げるものもあると思いますが、自分の努力では防ぎきれないものもあるのは確かです。
下流老人については、老後が近づいてから考えるものではなく、若いうち、20代、30代のうちから考えなければいけないことであると感じる一冊です。
そのほかにも『つげ義春の温泉』『盤上の夜』『運命の恋をかなえるスタンダール』『【徹底解明】タックスヘイブン グローバル経済の見えざる中心のメカニズムと実態』『本を読む本』『Who Gets What (フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学』『入社1年目の教科書』などが、今回の読書会では紹介されました。多種多様なジャンルの本が紹介され、またご参加いただいた方の読書会の満足度も非常に高く、ありがたく思います。
今回の読書会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
まとめ
東京アキバ読書会は、東京の秋葉原で毎週東京最大級の読書会を開催しています。
読書会の参加者は、20代の社会人が中心で、毎回6〜15名ほどでアットホームな雰囲気で開催しています。年間500名以上の方に読書会にご参加いただき、ご好評いただいております。
読書会の参加のきっかけは、皆さんそれぞれで、「読書が好きだから」「これから読書の習慣をつけたいから」「人に上手に伝える力をつけたいから」「面白い本を知りたいから」「新たな価値観に触れたいから」など多種多様です。
参加のきっかけは人それぞれですが、参加された人皆さんがご満足いただける読書会の運営を心がけています。
読書会に参加されたことがないという方は、緊張されると思いますし、なかなか読書会に参加するという一歩が踏み出せないという方もいらっしゃるかもしれませんが、東京アキバ読書会には毎回初めて読書会に参加するという方もたくさん参加されておりますので、ぜひご気軽な気持ちでご参加いただければと思います。
東京アキバ読書会に少しでも興味をお持ちの方は、下記より読書会の詳細をご確認ください。
毎回多数のお申し込みをいただいており、満席になり次第、募集を締め切らせていただいております。ご希望の日程の読書会が満席になる前に、お急ぎください。
皆様の東京アキバ読書会のご参加を心よりおまちしております。