2019年11月9日、第245回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
初めて読書会にお越しいただく方3名を含めた女性7名・男性6名の合計13名にご参加いただきました。
今回の東京アキバ読書会にご参加いただきました方、誠にありがとうございました。
読書会のハイライト
今回は、『メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) 』が大ヒット中の前田裕二さんと、池上彰さんの対談の動画からスタートいたしました。
この対談では、前田裕二さんが、何故読んだ本をアウトプットした方が良いのかについて語っています。
前田裕二さんは、会社の同僚に嫌な顔をされながら、毎日3分前日に読んだ本について話しかけ続けたと言います。
一見すると、話を聞いている同僚の方が学びが多いように感じますが、実際にはアウトプットをしている前田裕二さんの方が何倍も学びを得ているのです。
なかなか、会社の同僚に本について語る勇気がないという方も、読書会であれば読んだ本について気兼ねなくアウトプットでき、他の人のアウトプットについても知識を得ることができます。
読書会は、本のアウトプットをして、読書の吸収力を上げる効果的な学びの場です。
読書の吸収力を上げるにはアウトプットする機会を自分で作る
前田裕二
読書会に参加された方の感想

満足度: 5点満点中5点
感想: この人は、こういうことで困って読んだのかな?!と想像しながら聞くと、「他人事」ではなく「自分事」として、聞けてとても面白かった。
ピョートル・フェリクス・グジバチさんの『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』が参考になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 様々な本の話がお聞き出来て良かったです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今の世の中に対する見聞が広がった日でした。

満足度: 5点満点中5点
感想: ためになる話がとても多くて、勉強になりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 世界のニュースについて知ることが出来て、とても参考になりましたが、とても焦りますね。

満足度: 5点満点中5点
感想: 初めて読書会に参加しました。参加するまでは不安でしたが、参加してみると想像の何倍も面白くて学びが多くてびっくりしました。また来週も参加します。500円でこのクオリティは凄いと思います。
ダニエル・ピンクという人のことを初めて知ったので、この人のことを調べてみます。

満足度: 5点満点中5点
感想: 絵をみるためにどこを観察すれば良いのかや、絵本の紹介があったり、自分では絶対に手にすることのない本を知れて嬉しかったです。
日本では、日本の良いニュースばかり報道されていて統制されていることを知れて、ニュースの見方を変えないといけないなと感じました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 普段小説を読まないので、小説が紹介された時、久しぶりに読んでみようと思うきっかけになりました。

満足度: 5点満点中4点
感想: 自分が読んだことない本に触れられるのが面白かったです!
ピョートル・フェリクス・グジバチさんの『ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち』が参考になりました!早速ポチりました。


満足度: 5点満点中5点
感想: 前回の読書会の参加から少し間が空いてしまったので、発表がぎこちなくなってしまった。やはり読書会は毎週参加したいと思った。
マルコム・グラッドウェルさんの『天才! 成功する人々の法則』がとても面白そうだったので、読んでみようと思いました。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち|ピョートル・フェリクス・グジバチ
著者のピョートルさんは、元々はモルガン・スタンレーで仕事をしており、世界の金融市場の中枢で活躍していた一人です。
外資系の金融機関ということもあり、日本企業では到底得ることができないほどの多額の報酬をもらい、自分はイケていると思い込み、高級スーツに身を包み、肩で風を切るように仕事をしていました。
しかし、そのイメージは、グーグルに入社したことで一気に打ち砕かれたのです。
グーグルのエリートたちは、スーツを着るなんて概念は毛頭もなく、Wear somethingと言われ、何かを着ていれば許される世界だったのです。
そして、グーグルに入社したことで、今までの時代に活躍していた旧エリート(オールドエリート)とこれからの時代に活躍するニューエリートは根本から異なっていることに気がついたのです。
ニューエリートと旧エリート(オールドエリート)の違いは、次の表のようにまとめられます。
ニューエリートと旧エリートの比較表
旧エリート | ニューエリート | |
存在感 | 固定化された地位 | 持続的に成長する存在 |
学歴 | 有名大学・大学院卒 | 豊富な学習歴(何ができるか) |
キャリア | 有名会社(組織)に入り一生安泰 | 自分がやりたいこと、やるべきことを追求 |
資産 | 金融資産を保有 | 人間関係資本、変身資産(変化を恐れない力が豊富) |
仕事ぶり | 上からの指示、要件定義通りの仕事が早くて正確 | 新しい枠組みを作る |
モチベーション | 立身出世、名誉、ステータス | 楽しいからやっている、他者貢献 |
消費 | 誇示的消費 | ミニマリズム |
仲間 | 同性、同窓などエクスクルーシブなネットワーク | 多様性に富む |
服装 | スーツ姿 | wear something |
主義 | 計画主義 | 学習主義 |
信条 | 勤勉 | 情熱 |
態度 | 服従 | 率先 |
夢 | 安定 | ムーンショット |
組織との関係 | 会社に仕える、依存する | 会社をうまく活用する |
(出典:NewsPicks)
これからの時代の成功者
日本でも再三議論をされており、堀江貴文さんなども支持していることの一つにベーシックインカムの導入があります。
様々な国で、実験的に取り入れ始められており、国民に無条件に一定の金額が毎月付与される世界が近い将来高い確率でやってきます。
働かなくても生きていける世界がやってきた時、旧時代の成功の象徴である”お金”は成功の指標ではなくなっていくでしょう。
そんな時代にピョートルさんは、次のような人たちが、これからの時代の成功者になっていくと言います。
働かなくてもいい時代の成功とは何か。シミュレーションしてみてください。どうでしょう? 僕が考える成功者は、次のような人です。
「大きな問題を解決できる人」
「コミュニティを作れる人」
「社会貢献をしている人」
「フォロワーが多い人」
すでにこのタイプの成功者は、世の中に登場し始めています。
ピョートル・フェリクス・グジバチ|ニューエリート グーグル流・新しい価値を生み出し世界を変える人たち
これからの時代に活躍する人たちは、今まで活躍してきた人たちとは全く違うということは断言ができます。
同時に、今までの時代では、学歴などが邪魔をして活躍できなかった人たちが活躍できる時代なのです。
是非、ニューエリートにあなたも仲間入りするために本書をお手に取っていただければと思います。
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の東京アキバ読書会では、ビジネス書をはじめ、小説や絵本に至るまで、バラエティに富んだジャンルの本が紹介されました。
ご紹介された本の一部をご紹介いたします。
天才! 成功する人々の法則|マルコム・グラッドウェル
天才と聞くと、「自分とは違う」「生まれながらの才能」と感じてしまう人も多いと思います。
長年、天才とは先天的に得る、ある種の特殊能力のようなものであると多くの人が考えていました。
しかし、著者のマルコム・グラッドウェルさんは、世の中の多くの天才と呼ばれる偉大な功績を残した人たちを調べ続けた結果、意外にも、偶発的に生まれて人たちではなく、生まれてからの行動に共通点があることを発見したのです。
つまり、天才とは「先天的なもの」ではなく、「後天的に誰もが身に付けられる能力」であることを証明したのです。
本書については、下記の記事で詳しく纏めています。
上級国民/下級国民|橘玲
今回の東京アキバ読書会の数日前の2019年11月6日、『2019ユーキャン新語・流行語大賞』の候補30語が発表されました。
その中の一つに入っていたのが、『上級国民』というワードです。
2019年4月に東京・池袋で起きた乗用車暴走事故の犯人が元高級官僚だったため、マスコミでも通常と違った報道がされ、逮捕もされないという異様な事態が、上級国民という言葉を生み出しました。
多くの人たちが、その存在を感じながらも見て見ぬふりをしていた、上級国民の存在がいよいよ日本国民に知れ渡った瞬間でした。
本書は、上級国民の実態を暴いた一冊ですが、その内容は今の若い世代には辛辣なものかも知れません。
平成という時代は、一部の上級国民の既得権益を守るために政治が行われ、若い力のない世代に責任を転嫁され続けた時代なのです。
令和になり、既得権益を守り続けた主な世代である団塊の世代が現役を退き、新たな時代の幕開けとなりつつあります。
しかし、日本が長らく続けてきた団塊世代優遇政策はそう簡単には崩すことができず、今の若い世代はこれから何も努力をしなければ必然的に下級国民に入ってしまい、絶望の日々を送ることになるのです。
令和という時代に、下級国民を抜け出すために、今こそ20代、30代の若い世代が読むべき一冊に感じます。
人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!|ダニエル・ピンク
ダニエル・ピンクさんは、クリントン政権時代のアル・ゴア副大統領の主席スピーチライターを努められた方です。
本書の訳者の神田昌典さんは、あとがきの中で次のように言っています。
ピンク氏の新刊は3年後のビジネス界の常識をつくっている
本書では、これからの時代は、誰もがセールスパーソンになる時代だと言います。
しかし、セールスの定義自体がかつてとは異なり始めているのです。
日本でも、メルカリで高校生でも数十万円の利益を出す人たちが次々と現れたり、インフルエンサーといった新たな職業の人たちが活躍するようになりました。
今までは、何千万円、何億円という広告費をかけて、テレビCMを流さなければ売れなかったものが、インフルエンサーが何気なくSNSにあげた投稿一つで、テレビCM以上の売り上げを上げることも日常茶飯事になりました。
神田昌典さんが、言うように本書の発売から数年が経ち、いよいよ日本でも本書に書かれないようが現実化しはじめました。
数年前に発売されていますが、今こそ読むべきタイミングのように感じます。
まとめ
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代、30代の若手社会人中心の読書会を毎週開催しています。
2015年からスタートし、今では年間500名以上にご参加いただく、東京最大級の読書会になりました。
初参加の方から、常連の方まで、毎回90%以上の満足度をいただき続けています。
毎回初めて参加される方にもたくさんお越しいただいているので、初めて読書会に参加すると言う方にも安心です。
少しでも東京アキバ読書会にご興味がおありの方は、下記よりお申し込みをお願いいたします。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。