2019年11月16日、第246回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
本日は、39年ぶりの山手線の新駅である「高輪ゲートウェイ駅」開業に向けた、品川駅の線路切換工事に伴い、朝から山手線・京浜東北線の一部区間で列車の運休となり、読書会にご参加いただいた方の中にも大幅に迂回したり、タクシーでお越しいただいたりした方などがいらっしゃいました。
朝早くから遠回りなどをしながらも、たくさんの方にご参加いただき、大変ありがたく思います。
東京アキバ読書会のハイライト
今回の東京アキバ読書会は、ヤフージャパンとLINEの経営統合の話題からスタートしました。
両社からは、正式に決定した事実はないとのプレスリリースがありましたが、具体的に話し合いがされていることについては否定しておらず、これからの動向に注目が集まります。
両社の経営統合が実現し、Pay PayとLINE Payと言う巨大な電子決済サービスがもし統合されるとなれば、日本国内の電子決済はPay PayとLINE Pay(名前は、LINE Pay Pay Payになるのでしょうか?)の連合軍が、一気にシェアを高め、一強の時代が来るかもしれません。
ただでさえ、国内の電子決済サービスの普及が、銀行などに大きな影響を与えることが言われる中、その流れが一気に加速していくこと間違いなしのように感じます。
(画像:日本経済新聞)
読書会の参加者構成
今回は、初参加の方4名にもご参加いただきました。
男性9名・女性5名といつもよりやや男性が多い会となりましたが、合計14名での開催となりました。
東京アキバ読書会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
読書会に参加された方の感想
今回の東京アキバ読書会でご記入いただいたアンケートでの満足度をご紹介いたします。
満足:2名
普通:0名
不満:0名
大変不満:0名

満足度: 5点満点中5点
感想: 初めて読書会に参加しましたが、色々な本を知れたのでとても楽しかったです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 紹介された本の内容で、自分でも実際に活用してみたいことがたくさん紹介されていて、とても良かった

満足度: 5点満点中5点
感想: もっと読書をしたいと思いました。色々なバックグラウンドを持つ方々がおすすめする本はどれも読みたくなりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 2週間ぶりの参加でしたが、前回以上にしっかり他の人の発表もメモが取れて良かった。
読みたいと思った本がたくさんありましたが、落合陽一さんの『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』とちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』は読んでみたいと思いました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 自分の視点とは違う本をたくさん知れたので、良かった。AIについての話がとても興味を持ちました。

満足度: 5点満点中4点
感想: 様々なジャンルの本を知ることができて良かったです。部屋が少し暑かったです笑

満足度: 5点満点中5点
感想: 様々な話が聞けて良かったです。

満足度: 5点満点中4点
感想: いろんな知識が学べて良かったです。気遣いの大事さを感じました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日は大学生の方も参加されていて、とても真面目だなと感じました。



満足度: 5点満点中5点
感想: 普段接することがないような仕事の方もいて、とても刺激的でした。発表は少し緊張しましたが、他の人の話を聞いているだけでとても勉強になりました。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望|落合陽一
2019年11月14日に発売されたばかりの落合陽一さんの新刊が、人気の本に選ばれました。
落合陽一さんは、1987年生まれのミレニアル世代でありながら、筑波大学図書館情報メディア系准教授・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表・JST CREST xDiversity プロジェクト研究代表、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学客員教授などを努められ、世界的に注目されています。
東京アキバ読書会に参加されている方は、20代〜30代前半の方ばかりのため、同世代のビジネス書著者である落合陽一さんの本は、どれも人気が高いです。
本書は、今世界から注目される落合陽一さんがSDGsをテーマに書いています。
持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。
外務省HP より
落合陽一さんの本は、読むのが難解と言う本がたくさんありますが、本書は地図帳という名がついているように、地図や図、イラストなども多く組み込まれており、テキスト以外の部分をみるだけでも、今の世界、これからの世界を考えるきっかけになると思います。
今、世界をあげて取り組んでいくSDGsですが、名称だけは多くの人が聞いたこともあっても実際の中身については詳しく知らないという方も多いと思います。
一見すると日本には関係ないのではないかという項目もありますが、実は日本の技術が世界を助けていたり、抽象度をあげて考えると共通の問題が日本にあったりすることに気がついたりするはずです。
SDGsの目標が大きすぎて自分には関係ないと思ってしまう人もいるかも知れませんが、本書を読むことで私たちにも大きく関わっているということに気がつけるはずです。
SDGsについて、全然知らないという方にも、SDGsの入門書としてとてもオススメです。
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の東京アキバ読書会では、ビジネス書や小説、漫画、絵画に関する本まで様々なジャンルの本が紹介されました。
ご紹介いただく本のジャンルの指定はないため、漫画や絵本なども大歓迎です。
今回、ご紹介された本の一部をご紹介いたします。
人生は攻略できる|橘玲
橘玲さんは、人生はロールプレイングゲームであると言います。
もし人生が、ロールプレイングゲームであるならば、攻略本があるはずです。
また、ゲームをプレイし、有利に進めていくには、ルールを知る必要があり、ルールを知るには説明書を読む必要があります。
本書は、いわば今の若者に向けられた、人生というロールプレイングゲームの攻略本であり、説明書です。
今、私たちが生きる時代は、人生のルールが次々と変更される激動の時代であると言います。
つまり、過去のルールのまま生きてしまうと、上手くいかないです。
最初にいっておかなければならないのは、 いま人生ゲームの約束事が大きく変わりつつある ことだ。これは日本だけでなく世界的な現象で、「一生懸命勉強していい大学に入り、大きな会社に就職して定年までこつこつ働く」とか、「そういう男性と結婚して専業主婦になる」という、お父さんやお母さんの世代の必勝法はまったく役に立たなくなってしまった。そればかりか、古いやり方にこだわっているとどんどんヒドいことになる。
むかしの攻略法が使えなくなった理由は、テクノロジーがとんでもない勢いで進歩しているからだ。20年前はインターネットは生まれたばかりだったし、 15 年前はフェイスブックやツイッター、 10 年前はLINEやビットコインはなかった。AI(人工知能)が将棋や囲碁のトッププロに勝つようになったのはこの5年だ。これからもみんなが驚くような発明(イノベーション)が次々と出てきて、そのたびにゲームのルールは大きく書き換えられていくだろう。いましか使えない知識をどれだけ覚えても、あまり役に立たないのだ。
橘玲|人生は攻略できる
本書では、幸せな人生を生きるためには、次の3つの資本を得ていくことが重要だと言います。
- お金(金融資本)
- 仕事(人的資本)
- 愛情・友情(社会資本)
これらの3つの資本を今の時代にどのように得ていけばいいのか。
本書の中で、その攻略法をわかりやすく説明してくれています。
この本で書いてあるのは「幸福になる方法」ではなく、「幸福のための土台のつくり方」だ。その土台のうえにどんな素敵な家を建てるかは、君が決めることだ。
橘玲|人生は攻略できる
インベスターZ|三田 紀房
投資をテーマにした漫画である『インベスターZ』も今回とても人気の高い一冊でした。
誰もが、毎日、使っているお金ですが、そもそもお金って何?という疑問を、漫画でとてもわかりやすく解説してくれます。
女性にもとても人気が高く、読書会でも度々紹介されています。
舞台は、北海道札幌市にある道塾学園。
全国屈指の学業成績を誇る私立の男子中高一貫校ですが、この学校には大きな秘密がありました。
創設者の理念で、入学金や授業料などが一切かからない学校で、外向きには創設者が残した莫大な財産で運営されていると言われていました。
そこに入学した、主人公の財前孝史は、ある部活に誘われます。
それは投資部と言われる他の在校生は一切存在を知らず、毎年のトップ成績で入学した生徒だけが所属する秘密の部活でした。
この道塾学園は、各学年の成績トップの中学生3名、高校生3名から構成される極秘の投資部の運用益によって運営がされていたのです。
東洋経済新報社が発行している、日本の上場会社の基本情報や株価データ、業績などがまとめられている情報ハンドブックである会社四季報も、本書を高く評価しているほど、漫画であるにも関わらず、非常に精度の高いのが特徴です。
実際に実在する会社が登場したり、堀江貴文さん本人が漫画の中に登場したりと、投資やお金の知識がないという人もとても読みやすく、学びの多い漫画です。
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる|ちきりん
今、世界で大きなパワーシフトが3つ起きており、このパワーシフトの結果、私たちは働き方を変えていかなければいけない時が来ていると言われています。
本書は、リンダ・グラットンさんが、2012年に発売し、世界的にベストセラーになった『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』に影響を受け、日本人向けに書かれいる、いわば日本版ワークシフトと言える一冊です。
激変の時代と言われ、過去の常識が通じなくなっている時代ですが、本書で書かれていることを実践していくことで、楽しくワクワク生き抜くことが出来るはずです。
働く全ての人、必読の一冊と言えるでしょう。
それぞれの本については、下記ブログで詳しくご紹介しています。
電気じかけのクジラは歌う|逸木裕
人工知能が個人にあわせて作曲をするアプリ『Jing』が普及して、作曲家がいなくなった世界を描いた、いわば近未来のAI vs 作曲家をテーマにした音楽ミステリー。
ヒトはもう、創作らなくていい――
人工知能が個人にあわせて作曲をするアプリ「Jing」が普及し、作曲家は絶滅した。
「Jing」専属検査員である元作曲家・岡部の元に、
残り少ない現役作曲家で親友の名塚が自殺したと知らせが入る。
そして、名塚から自らの指をかたどった謎のオブジェと未完の新曲が送られてきたのだ。
名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその意図を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく――。私達はなぜ創作するのか。この衝動はどこから来るのか。
横溝正史ミステリ大賞受賞作家による衝撃の近未来ミステリー!Amazon より
共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る|ゆうこす
女子中学生、女子高生から絶大な人気を誇るゆうこすこと、菅本裕子(すがもと ゆうこ)さんが、自らの仕事道具でもあるSNSについてわかりやすく紹介した一冊です。
意外にも思われるかも知れませんが、元々HKT48に所属していたゆうこすさんも、脱退後独立した時には、元からのファンはほとんど応援をし続けてはくれず、全く無名のただの20代の一人の女性として、SNSなどにチャレンジし始めたと言います。
最初は全く誰も見てくれないような投稿でしたが、今では「モテクリエイター」という肩書きで、日本を代表するインフルエンサーの一人になりました。
SNSで、日々の何気ない日常を友達に向けて発信しているだけの人も多いかも知れませんが、SNSは全く無名の一人の女の子が日本の顔になれる可能性があるのです。
そのSNSのヒントを余すことなく公開したのが、本書です。
インフルエンサーに興味がある人もない人も、SNSを日々何気なく買っている人には是非お手に取っていただきたい一冊です。
もしかしたら、何気なく使っているSNSが、あなたの人生を全く違う華やかな日常に変えてくれるかも知れません。
自分で言うのもなんですが、お金もコネもない 20代前半の女の子がSNSだけで、同世代の女の子から起業家、企業のマーケティング担当者にいたるまで様々な人から応援して頂けているって、とても夢のある話だと思います。書いていて、波乱万丈な人生すぎてずっと笑っていました(笑)。
この本を手に取って下さった方が、読んだ後に「ゆうこすがやってるんだから、自分にもできるかもしれない!」と、一歩を踏み出すきっかけになれたらと思っています。
ゆうこす|共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る
本書については、下記のブログでも詳しく紹介しています。
まとめ
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代、30代の若手社会人中心の読書会を毎週開催しています。
2015年からスタートし、今では年間500名以上の方にご参加いただく、東京最大級の読書会の一つです。
毎回初めて読書会に参加するという方にもたくさんご参加いただいているため、まだ参加したことがないという方にも安心です。
初めて読書会に参加したという方も大歓迎ですので、ご気軽にお越しください。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。