2019年11月30日、第247回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
ここ数日、一気に気温が下がり、街の至る所でクリスマスツリーが飾られ始めたり、ライトアップが始まったりと、秋が過ぎ去り一気に今年も冬がやってきたことを感じます。
今回は、20名の方にご参加いただき、部屋の椅子が足りなくなりそうなほどの方にお越しいただきました。
東京アキバ読書会史上、最も多くの方にご参加いただいた会となりました。
東京アキバ読書会のハイライト
今回の東京アキバ読書会は、2015年にホリエモンこと、堀江貴文さんが近畿大学の卒業式で行ったスピーチの話題からスタートいたしました。
この動画の冒頭で、堀江貴文さんは、次のメッセージを送っています。
これまでは、卒業したあと就職活動とか、まあたぶんしたんでしょうけど、同じ会社でずっと勤めあげて、定年退職して、その間に家族を持って、家を建ててみたいな、まあいわゆる普通の生活というのを、このあと皆さんは送っていくことになったのかもしれませんが、そんな未来は、おそらく皆さんのうちの本当にごく一部の人しかそういった未来を歩まない、いや歩めないと思います。
堀江貴文
(画像:YouTube KINDAI UNIVERSITY|「平成26年度近畿大学卒業式」 堀江貴文氏メッセージ より)
今、世界はインターネットの出現で、かつて誰も予想しなかったほどのスピードで、世の中が変化しています。
世界中のほんの一部の頭の良い人たちが、世界を変えてしまっているのです。
そんな激動の時代に重要なことは、頭の良い人たちの情報をインプットすること、そして得た情報をアウトプットし続けることだと言います。
読書は、世界中の頭の良い人たちの長い人生経験をたった数百円から数千円で知ることが出来るとても良い方法であり、読書会は得た情報をアウトプットするにはぴったりの環境です。
読書会の参加者構成
今回は、初参加の方6名にもご参加いただきました。
男性17名・女性3名とかなり男性が多い会となりましたが、合計20名という過去最も多くの方にご参加いただきました。
東京アキバ読書会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
読書会に参加された方の感想
今回の東京アキバ読書会でご記入いただいたアンケートでの満足度をご紹介いたします。
たくさんの方にご参加いただき、部屋もいつもより少し狭く感じることもあったかと思いますが、とても高い満足度を付けていただくことができました。
満足:4名
普通:1名
不満:0名
大変不満:0名

満足度: 5点満点中5点
感想: 2回目の読書会でしたが、前回の参加よりもスムーズに発表できて良かったです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 初めて読書会に参加しましたが、こんなに勉強になって、こんなに面白いとは思わなかった。もっと早く来れば良かったと思うので、これからたくさん参加したいです。
橘玲さんの『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』は、読もうと思っていたので、紹介している人がいて、嬉しかった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 人数が多くてとても楽しかったが、全員の話が聞けなかったのが少し残念!!他の人の話をもっと聞きたいので、また来ます!!

満足度: 5点満点中5点
感想: いろいろな話が聞けて、他人の興味について知ることができた。これからの時代の働き方について考えるきっかけになった。


満足度: 5点満点中5点
感想: 様々な人の考え方を知ることができたので、また参加したいです。話し方やコミュニケーションについての話が参考になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: もっと話す子をを整理しておけば良かったと思いつつも、いろんな本や話に触れることが出来たり、人前で本をアウトプットする機会が持てて良かった。また参加したいと思います。

満足度: 5点満点中4点
感想: みなさんお話が上手だなと思いました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 最初は緊張しましたが、みなさんの話がとても面白くて、すぐに緊張がなくなりました。

満足度: 5点満点中4点
感想: 参加されていた方々が、それぞれ問題意識を持っていて、それに対する本を読んでいて、色々な視点を知れて良かった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 人数が多い中、みんなとても分かりやすく話をまとめていた!

満足度: 5点満点中5点
感想: 知らない分野の話を聞くのは面白いと感じました。
森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』は、絶対読もうと思った。

満足度: 5点満点中5点
感想: もっと本を読んで、もっと読書会に参加したいと思った。


満足度: 5点満点中5点
感想: AIのことがいくつか出ていたので、これから使用していくツール、変わっていく社会と絡めて、興味が出ました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 毎回、新しい情報をもらえており、ありがたいです。

満足度: 5点満点中3点
感想: 森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』を2人の方が持ってきていて、自分も読まなきゃと思った。

満足度: 5点満点中5点
感想: めちゃくちゃ楽しかったです!!

満足度: 5点満点中5点
感想: 幅広いジャンルを教わることが出来、勉強になりました。
リンダ・グラットンさんの『ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>』という本が、将来参考になると感じました。

満足度: 5点満点中5点
感想: たくさんの人が参加していて、自分ももっと頑張ろうと思った。いつも刺激がもらえるので、読書会に参加すると元気になれます。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
今回は、なんと橘玲さんの『働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる』と森岡毅さんの『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』を、それぞれ2名の方がお持ちいただいくという偶然が重なりました。
2冊ともアンケートでも非常に人気が高く、読んでみたいという方が続出するほど、大人気でした。
同じ本でも紹介する方によって、違った感想を持つこともあり、読書会では同じ本でも違った角度からの発表を聞くことが出来、1冊の本を多面的に見ることが出来るので、それもとても面白いです。
働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる|橘玲
働き方改革と声高に叫ばれ、様々な企業の中で、残業時間の削減をしたり、業務の効率化を測ったりし、少しずつ浸透し始めているように感じます。
しかし、働き方改革の本質は、多くの人にとっては暗い未来を招くものということに気がついている人はほとんどいないのかも知れません。
本書の冒頭で次のように述べられています。
最初に、本書における「働き方」を定義しておきましょう。論者によってさまざまな主張があるでしょうが、ここでは次のように使います。
働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものです。
長らく続いた年功序列や終身雇用というシステムは崩壊してしまいましたが、その流れに乗って働き方1.0の後を引きずりながら、新たな方向性を見出せていなかった日本企業に対して、働き方2.0に強制移行させる政策が働き方改革なのです。
これによって、成果を出せない人々にはより暗い未来が待っていることは間違いありません。
しかし、安倍首相は、働き方2.0へ移行をさせることが出来、ご満悦のようですが、既に世界の常識は働き方3.0もしくは働き方4.0に移行し始めています。
依然として、世界から大きな遅れを取り続けている日本人は、今何をすべきかを提示した、いわばこれからの時代の働き方バイブルです。
いかに個人で働き方4.0にバージョンアップが出来るかが、みなさんの人生の明暗が分かれると言っても過言ではありません。
働く日本人全ての人の必読書と言っても過言ではありません。
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」|森岡毅
P&Gでエリートサラリーマンとして、世界を舞台に活躍し、北米でパンテーンのブランドマネージャーを努め、その後USJへ入社。USJでは、ジェットコースターを後ろ向きに走らせたり、ハリー・ポッターをオープンさせたりと、倒産寸前に追い込まれていた危機的状況から一気に日本を代表するテーマパークにまでV字回復させた張本人である森岡毅さんの著書です。
本書の内容は、本として出版する予定はなかったものだと語っています。
子供たちが将来キャリアに悩んだときに読めるように書き綴ったメモであり、森岡家の虎の巻として、家族以外には明かすつもりがなかった内容が赤裸々に語られています。
超エリートサラリーマンとして、誰もが羨むような活躍、そして大きな成果を残した森岡毅さんが、心から愛する子供達に残したかったキャリアのアドバイスは意外にも思えるかも知れませんが、サラリーマンとして活躍する方法ではなく、世界はサラリーマン以外の人たちを中心に回っているという、新たな生き方の提示だったのです。
その資本主義社会においては、大きく分けると2種類の人間しかいないことを知っておかねばならない。自分の 24時間を使って稼ぐ人と、他人の 24時間を使って稼ぐ人。前者を「サラリーマン」と呼び、後者を「資本家」と呼ぶ。資本主義とは文字通り、後者の資本家のためにルールが作られた社会であることを知っておかねばならない。わかりやすく言うと、資本主義社会とは、サラリーマンを働かせて、資本家が儲ける構造のことだと言える。サラリーマン側で人生を過ごした人と、資本家側で人生を過ごした人の、生涯年収の平均値を比較すると、桁数がいくつも違う結果になる。この極端な差には本当に驚くが、それが現実だ。
(中略)
今のサラリーマンはかつての「 奴隷」と違って職業選択の自由を与えられている。だから決して奴隷ではないが、わかりやすく説明するために「奴隷」という言葉を敢えて使うことを 赦して欲しい。かつて労働者を「奴隷」のように扱っていた時代がある。その時代に資本家が大量の奴隷を使って儲けていた構造と、今の資本家が大量のサラリーマンを使って儲けている構造は、本質的には大きく変わらない。今の資本家の方が、基本的人権のせいで人件費を多く払わされているだけだ。
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の東京アキバ読書会では、ビジネス書や小説、AI、テクノロジー、軍艦についての本に至るまで多種多様な本が紹介されました。
今回、ご紹介された本の一部をご紹介いたします。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉|リンダ・グラットン
2012年に発売され、世界的ベストセラーになった本書は、世界中の人たちに新たな働き方を示し、日本においても働き方改革などの動きに繋がった1冊です。
2025年までに、世界中で働き方に大きな変化が起き始めると言います。
発売当初は、多くの人が本書の内容を信じきれなかったと思いますが、数年が経過し、この本で示されている通りの未来が近づいてきているように感じます。
2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?
「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、
「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。
どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。
リンダ・グラットン|ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
2025年まで残り数年となり、まだまだワーク・シフト出来ていない人がほとんどですが、変化はある日突然やってきます。
今から、その時代に向けて、働き方を変化させていく時のように感じます。
本書については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
自分の小さな「箱」から脱出する方法|アービンジャー・インスティチュート
本書は、ラグビー日本代表五郎丸歩選手が大学2年生の時に読み、自分のことばかりをみていて、うまくいかないことを周りのせいにしていた自分に気がつき、置かれた環境で自分の高いパフォーマンスを出せるようになり、物事をポジティブに捉えることが出来るようになったといます。
五郎丸歩選手の人生にも大きな影響を与えた一冊ということで、自分を見つめ直すためにとてもきっかけになるかも知れません。
まとめ
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代、30代の若手社会人の方中心の読書会を毎週開催しています。
2015年からスタートし、今では年間500名以上にご参加いただく、東京最大級の読書会に成長いたしました。
秋葉原というJRを始め、東京メトロ日比谷線、都営新宿線、つくばエクスプレスなどたくさんの路線が乗り入れている立地から、23区の方のみならず、千葉県、埼玉県、神奈川県、群馬県、茨城県など近隣の県からも毎回たくさんの方にご参加いただいています。
読書会に参加したことがないという方は、緊張されてしまうかも知れませんが、毎回たくさんの初参加の方にご参加いただいています。
初めて参加したという方からも、毎回高い評価をいただいているため、初参加でも安心です。
東京アキバ読書会にご興味がおありの方は、下記よりお申し込みください。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。