2019年12月21日、第249回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
早いもので、2019年の読書会の開催も今回と28日を残すのみとなりました。
ここのところ、毎回20名近い方にご参加いただき、複数テーブルに分かれての実施が続いておりましたが、今回は12名の方にご参加いただき、久しぶりにゆっくり本について語ることができました。
東京アキバ読書会のハイライト
今回の読書会は、2019年最も読まれたビジネス書と言っても過言ではない『メモの魔力 -The Magic of Memos-』などで知られる前田裕二さんと池上彰さんとの対談の話題からスタートいたしました。
この対談の中で、前田裕二さんは本をなぜアウトプットすべきなのかについて語っています。
読んだ本の内容を忘れてしまうという方も多いと思いますが、インプットをした後に誰かにその内容を話すなどのアウトプットをすることで、読書の吸収力が上がっていくと言います。
そして、そのアウトプットの機会を自ら作り出すことが重要であり、読書会に参加するということは、アウトプットの機会を作る手段になります。
読書の吸収力を上げるにはアウトプットする機会を自分で作る
前田裕二
読書会の参加者構成
今回の東京アキバ読書会は、2〜5回目の方に多くご参加いただきました。
初めて読書会に参加した際にとても満足いただけた結果に思います。
今回初めてお越しいただいた方も、次回以降もまた参加したいという感想をいただき、とてもありがたく思います。
東京アキバ読書会は、初参加の方から、常連の方までお楽しみいただける読書会です。
読書会に参加された方の感想
満足:0名
普通:0名
不満:0名
大変不満:0名
今回の東京アキバ読書会は、ご参加いただいた全ての方が満足度で5点満点中5点を付けていただき、全員の方にとって満足度の高い読書会となりました。
ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
アンケートに記載いただいた感想の一部をご紹介いたします。



満足度: 5点満点中5点
感想: 大前研一さんの『日本の論点2020~21』を買おうと思いました。キャッシュレスの意味に納得しました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 瀧本哲史さんの『君に友だちはいらない』の中の秘密結社、良い響きだと思った。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日もたくさんの新たな知識を知ることができて、とても楽しかった。大前研一さんの本が気になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 宝くじを買うことがどれだけ損なのかに驚いた。いつも新たな発見があって、本当にありがたいです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 情報インプットできて、ハッピー!

満足度: 5点満点中5点
感想: いつも以上にタメになる話が多かったので、参加して良かった。

満足度: 5点満点中5点
感想: くまモンの話から、宝くじの話、お金の話など色々聞けて面白かった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今回の読書会も深い話がたくさん聞けたので、勉強になりました。来週も参加します!
読書会で最も人気だった本はコチラ!
今回紹介された本の中で、最も人気の高かったのは、東京アキバ読書会の中でもとても人気の高い、瀧本哲史さんの『君に友だちはいらない』でした。
残念なことに、瀧本哲史さんは2019年8月10日にお亡くなりになられてしまいましたが、その著書は依然として20代、30代の社会人の方々の中で高い人気を誇っています。
君に友だちはいらない|瀧本哲史
名だたる大企業でさえ、大規模なリストラを行い、終身雇用を廃止、どんな組織も安泰ではないことが証明されてしまった現代ですが、これからの時代を生き抜くために具体的なアクションを取れている人は少ないのではないでしょうか。
グローバル化が進み、企業の寿命が短くなってしまった今では、一つの会社で定年退職まで勤め上げることは不可能になっており、ビジネスパーソンに新たな居場所が必要になりました。
瀧本哲史さんは、こんな先の見えない時代では、かつてないほどチーム作りが必要であると言い、同じ会社の同僚ではなく、同じ志を持った仲間と秘密結社のようなチームを作るべきだと言います。
常に複数の緩やかなつながりを持った組織に身を置き、解決すべき課題を見つけて、共通の目標に仲間とともに向かっていくこと。
瀧本哲史|君に友だちはいらない
ジョン・R・カッツェンバックとダグラス・K・スミスによれば、『「好業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織』で書かれているように、良いチームは、次の5つの特徴があると言います。
- 少人数である
- メンバーが互いに補完的なスキルを有する
- 共通の目的とその達成に責任を持つ
- 問題解決のためのアプローチの方法を共有している
- メンバーの相互責任がある
衝撃的な本のタイトルですが、これからの時代にはSNSでいいね!を押したり、リツイートをするような友だちは何の役にも立たず、チームを作ることが何よりも大事になっていくのです。
新しいことを始めようとしている人、そして若い人たちに必要なのが、「チーム」を作ることなのだ。新しい価値観も、新しいパラダイムも、ひとりだけの力では、世の中に広めていくことは難しい。自分とビジョンを共有し、その実現に向けて行動する仲間を見つけ出して初めてスタートラインに立つのだ。
瀧本哲史|君に友だちはいらない
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の読書会では、ビジネス書やお金について小説で解説した本、くまモンの本など多種多様なジャンルの本が紹介されました。
紹介された本の中から、アンケートの中でも反響の大きかった本の一部をご紹介いたします。
大前研一 日本の論点2020~21|大前研一
2012年に発売され、本作で7冊目となり、シリーズ累計38万部を越す大前研一さんの『日本の論点』シリーズの最新作が紹介されました。
今回のテーマは、「アホな指導者の下でどう生き抜くか」です。
21世紀初頭の20年が過ぎようとしている。世紀の節目にあって、世界を俯瞰して改めて感じるのは、民主主義の危機的状況だ。ありていに言うなら、「アホ」が支配する世界になったということである。「我々のリーダーはしっかりしている」と国民が胸を張って言える国がどれだけあるだろうか。
アメリカのトランプ大統領の伝統的政治を無視した強行的な姿勢、支持率こそ高いものの具体的な日本の明るい未来を描ききれず迷走する安倍政権など、今の世界には圧倒的なカリスマリーダーが不在の中、私たちはより一層、国や会社に頼ることなく、生きていくことが求められています。
一章は数ページほどな為、空いた時間に少しずつ読み進めることができます。
毎年、年末は本書を読んで、翌年の自分の進むべき道について考えるという方も多いと思います。
くまモンの成功法則 愛され、稼ぎ続ける秘密|チームくまモン
ゆるキャラブームの火付け役の1人でもあり、日本国内の知名度の高さは随一のくまモンですが、日本国内のみならず海外でも活躍をしています。
2017年の関連商品の売り上げは、1400億円という物凄い経済効果を出しています。
2010年に生まれ、一瞬のブームではなく長く愛され続ける秘密に迫った一冊です。
熊本県庁職員の方々の努力を目に見えて実感しながら、くまモンの知られざる真実にも触れることができます。
くまモン好きな方もそうでない方も楽しむことができます。
頭のいい説明「すぐできる」コツ―今日、結果が出る!|鶴野充茂
人前で話すことが苦手という方も少なくないと思いますが、本書はそんな方にもオススメの一冊です。
第一段階は、「伝える」という段階。
これは「話し手が聞き手に情報を一方的に渡す」という状態です。ただ、この段階では「相手に話が伝わった」かどうかは、わかりません。あなたが「伝えたいこと」はまったく別のものを相手が受け取っている可能性もあります。
第二段階は、「伝わる」という段階。
これは「話し手が伝えた情報を聞き手が理解した」という状態です。この段階では、あなたの考えていることは、正確に相手に伝わっていますし、あなたが言おうとしていることを間違いなく相手は理解しています。自分の考えや思いを「正確に伝える」「わかりやすく伝える」ことを目的にしている人にとっては、すでに目的を達成したと言っていいでしょう。
(中略)
最後の第三段階は、「結果が出る」段階です。
上手く相手に「伝える」段階では、主に3つのコツがあると言います。
- 結論で始まり、結論で終わる
- 事実を言って、意見をいう
- 大事なことがいくつかある時は、冒頭にいくつあると伝える
この3つを実践するだけでも、コミュニケーションへの苦手意識がかなり薄れていくと思います。
ご紹介いただいた方も本書の内容に沿って、ご紹介いただき、とてもわかりやすい発表をしていただけた為、非常に即効性がある一冊のように感じます。
その他にご紹介いただいた本
ほんとうの「哲学」の話をしよう – 哲学者と広告マンの対話|岡本裕一朗、深谷信介 著
おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密|高井浩章 著
「かわいい」論|四方田犬彦 著
女盗賊プーラン|プーラン・デヴィ 著
仕事は楽しいかね?|デイル・ドーテン 著
「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方|今和泉隆行 著
人生は攻略できる|橘玲 著
まとめ
東京アキバ読書会は、毎週秋葉原で20代、30代中心の読書会を開催しています。
2015年からスタートし、今では年間500名以上にご参加いただく、東京最大級の読書会の一つです。
読書会に初めて参加される方や、女性にも安心の読書会とご好評いただいております。
秋葉原という立地から、23区のみならず、埼玉県、千葉県、神奈川県や、群馬県、茨城県などからも多数の方にお越しいただいております。
少しでもご興味がおありの方は、下記よりお申し込みください。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。