2019年12月28日、第250回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
記念すべき、250回目の東京アキバ読書会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
当初、今回の日程は実施しない予定でしたが、是非開催して欲しいというお声を多数いただき、急遽開催することになりました。
直前での追加日程だったにも関わらず、11名の方にご参加いただいた読書会となりました。
東京アキバ読書会のハイライト
今回の東京アキバ読書会は、下記の画像の話題からスタートいたしました。
富士通、ジャパンディスプレイ、東芝という日本を代表する大企業です。
そして、2850、1266、1060という数字。
これらの数字は、何を表しているでしょうか。
実は、この数字は、それぞれの企業が2019年に行った、人員削減の人数です。
誰もが知るような大企業が、1000名以上の大規模なリストラを実施する時代を私たちは生き抜かなければいけないのです。
先の見えない時代に読書をして、知識をつけ、未来を見通す力をつけていくことはとても重要に感じます。
読書会の参加者構成
2019年最後、そして250回目の開催となった今回も初参加の方にも3名ご参加いただき、合計11名での開催となりました。
男女比もほぼ半々で、とても盛り上がった読書会となりました。
読書会に参加された方の感想
満足:1名
普通:0名
不満:0名
大変不満:0名
今回の読書会も、ほとんどの方が大変満足をつけていただくことができ、満足度の高い読書会となりました。
年間を通して、ほとんど全ての方が大変満足もしくは満足をつけていただくことができました。
いつもご参加いただく皆様にとって、満足度の高い読書会を開催することができました。
アンケートに記載いただいた感想の一部をご紹介いたします。

満足度: 5点満点中5点
感想: 自分の準備不足が申し訳なかったです>< 沢山本を読もうというきっかけになりました。
リーダーシップについて悩んでいるので、伊賀泰代さんの『採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの』が気になりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: いろいろな話が聞けて良かった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 毎回新鮮な情報がもらえて充実しています。初参加の方の話を聞くのが楽しみです。
南海キャンディーズの山里亮太さんの『天才はあきらめた』の天才=努力の天才の話が参考になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 初めての読書会楽しかったです。読んでみたい本が増えました。
本を読むだけでなく、本を読んでどうしたいのかなど知ることができたのが、新鮮でした。

満足度: 5点満点中5点
感想: 自分の読まないジャンルの本が多くて楽しかった。皆さんのプレゼンの仕方が参考になった。



満足度: 5点満点中5点
感想: 2019年にこんなにたくさんの企業がリストラをしているとは思わなかった。これからの働き方を考えていきたいと思う。

満足度: 5点満点中5点
感想: 時間があっという間で、とても楽しかった。いろいろ本を読んで、年明けにまた参加します。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日もたくさんの本を知ることができて良かった!いつもありがとうございます!

満足度: 5点満点中5点
感想: 250回おめでとうございます!今日もとても楽しい読書会でした。MVP取れなくて悔しいです。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
今回の読書会で最も人気だった本は、『他人を支配したがる人たち』でした。
今回の開催にて250回目を迎えるため、年明けの1月の開催は、東京アキバ読書会250回記念特別企画『参加費無料キャンペーン』を開催予定でしたが、今回から開催して欲しいというお声をいただき、今回の読書会から実施いたしました。
本書をご紹介いただいた方は、MVP特典といたしまして、参加費を無料にさせていただきました。
他人を支配したがる人たち|ジョージ・サイモン
表面はいい人なのに、陰で執拗に攻撃するという人が、あなたの周りにもいるのではないでしょうか。
そうした人たちを「マニピュレーター」と言います。
マニピュレーターは、家族や友達、上司や部下など、どこにいるかわからず、意外にも身近に存在しているかもしれません。
本書では、潜在的攻撃性パーソナリティをマニピュレーターとしています。
マニピュレーターは、次のような手段を使って、他人を支配しようとします。
- 矮小化:自分の行動は取るに足りないものに見せかけようとする
→「少しは〜したかもしれない、けど〜」、「〜なだけで、〜ではない」 - 虚言:判別しにくい巧妙な虚言を口にする
- 選択的不注意(あるいは選択的注意):相手のお願いなどを”わざと”無視して、目的の妨げになるものに注意を払うのを拒むこと
本書の中では、マニピュレーターに出会った時に、どのように対処すれば良いかについてもわかりやすく解説されています。
マニピュレーターに対しては、あまり相手にせず、変に思ったら直接指摘して行くことや、法に関わるような手段を取りそうであればこちらも法的に対処するなど、様々な回避方法が存在しています。
人間関係に悩んでいる人には、とてもオススメの一冊です。
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の読書会でも多種多様なジャンルの本が紹介されました。
小説やビジネス書から、男女関係に関する本や、お笑い芸人の本にいたるまで、面白い本が盛り沢山の読書会となりました。
採用基準|伊賀泰代
マッキンゼー・アンド・カンパニーで長年採用担当を勤められた伊賀泰代さんが、マッキンゼーの採用の秘密についた明かした一冊で、人事のバイブルとも言われています。
マッキンゼーといえば、論理的思考、ロジカルシンキングと言った右脳的な能力が重要と思われがちですが、表紙には論理的思考よりも大切なものがあると書かれています。
その答えは、「リーダーシップ」に他なりません。
日本人に最も足りていない能力とも言われる、「リーダーシップ」についてわかりやすく学ぶことができます。
本書については下記の記事でも詳しく紹介しています。
働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる|橘玲
働き方改革と言われ、会社の中でもいろいろな変化が起きているという人も少なくないと思います。
しかし、この働き方改革とはなんなのでしょうか。
日本では、働き方改革が勧められていますが、世界標準の働き方は更に先へ進もうとしており、日本は世界の働き方からますます遅れを取ってしまうかもしれません。
橘玲さんは、本書の冒頭で次のように言っています。
最初に、本書における「働き方」を定義しておきましょう。論者によってさまざまな主張があるでしょうが、ここでは次のように使います。
働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものです。
これからの日本では、欧米のようにどんどん働き方2.0が進んでいきます。
しかし、本書で述べられているのは、今の時代の世界の中心は確実に働き方4.0に移り変わってきており、このままでは日本人の多くが時代遅れの働き方を続けることになってしまいます。
本書は、これからの働き方を考えるにあたって、とてもオススメの一冊です。
天才はあきらめた|山里亮太
南海キャンディーズのツッコミの山ちゃんこと、山里亮太さんは、どんなに悔しいことがあっても、全てガソリンに変えて突き進むと言います。
天才はあきらめた。だけどその瞬間、醜い感情は一気に自分の味方になった。その感情を燃料に変換させるワザを使うことで、努力というしんどい行動が簡単にできるようになったから。
山里亮太|天才はあきらめた
2004年のM-1グランプリは惜しくもアンタッチャブルに敗れたものの、成功の第一歩を掴んだ一瞬でした。
この日までに山里亮太さんは、100冊以上のノートにネタを書き連ね、決勝で行った医者のネタだけでも50冊以上のノートがあると言います。
これを努力と言わず、何を努力というのかというほど、努力の塊のような人が山里亮太さんです。
確かに彼は、天才ではないのかもしれませんが、強いていうなら、努力の天才であることを感じる一冊です。
ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方|小野りつ子
日本政府が副業を解禁し、会社以外の収入を持つことが当たり前の世の中になりました。
しかし、副業を副業で終わらせるのではなく、会社の収入を超えるくらいの副業を行い、それを本業にすることも十分な可能な時代になりました。
働き方改革が実施され、会社員を欧米諸国のように簡単にクビにできるようにするための法整備も進でいます。
そうした時代に、ながら起業は、自分で自分の身を守る手段になります。
ながら起業をするに当たって、重要なことの一つは人脈だと言います。
会社員であれば、人脈を作ろうとしなくても、勝手に人事部が人員を配置して、共に働く同僚は勝手に決まります。
しかし、ながら起業においては、自分で人脈を作り、アドバイスをもらう人や、お客さんを探す必要があります。
いきなりそうした人脈を作ろうと思っても作ることはできないため、会社員である時から会社の外にコミュニティに参加し、人との繋がりを得て行くことが重要になります。
その他にご紹介いただいた本
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること|河合雅司 著
スロウハイツの神様|辻村深月 著
自分を操る超集中力|Daigo 著
鈴木さんの成功。|星渉 著
クリエイティブ・マインドセット 想像力・好奇心・勇気が目覚める驚異の思考法|デイヴィッド・ケリー, トム・ケリー 著
女の機嫌の直し方|黒川伊保子 著
まとめ
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代、30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
年間、500名以上にご参加いただき、今までに数千名の方にご参加いただいている東京最大級の読書会です。
2015年にスタートし、今回で250回目を迎えることができました。
250回も開催し続けることができているのも、一重に日頃ご参加いただいている皆様のおかげでございます。
2020年も精一杯開催して参りますので、まだご参加されたことがない方も、ぜひご気軽にお越しください。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。