2020年1月18日、第253回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
センター試験の初日と重なった本日でしたが、秋葉原にも雪がチラつくほど冷え込んだ1日でした。
厳しい寒さの中にも関わらず、21名の方にご参加いただき、部屋の中は本に関する熱いトークが繰り広げられた読書会となりました。
東京アキバ読書会にご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
東京アキバ読書会のハイライト
(画像:Bloomberg|Google親会社、時価総額1兆ドルクラブの仲間入り)
今回は、読書会の2日前の2020年1月16日に、Googleの親会社であるアルファベットの時価総額が1兆ドルを突破したニュースの話題からスタートいたしました。
GAFAが世界の時価総額のトップを占めるようになり久しいですが、アップル、マイクロソフトに次いで、とうとうGoogleまでもが時価総額1兆ドルの壁を突破いたしました。
1兆ドルといえば、日本の1年分の国家予算よりも多く、たった一社が一国以上の影響力を持っているのが今の現実です。
平成元年時点では、世界の時価総額のトップ企業の半分以上が日本企業が占めてにも関わらず、たった30年で世界のトップ企業から日本企業の名前は消え去り、唯一トヨタ自動車のみが辛うじて戦えているというのが現実です。
ますます、GAFAの勢いが増えていく中、私たちも働き方、生き方を考える転換点に来ているように感じます。
読書会の参加者構成
初めて読書会にご参加いただく方、6名にもご参加いただき、半分以上の方が5回目以下の方にお越しいただきました。
今まで読書会に参加したことがなかったという方も、新たに読書会に参加され始めていることを感じており、長年読書会を開催している主催者としても、嬉しい限りです。
読書会に参加された方の感想
満足:3名
普通:1名
不満:0名
大変不満:0名
今回の東京アキバ読書会も、ご参加いただいた方のうち、95%以上の方が大変満足もしくは満足という非常に高い評価をつけていただくことができました。
アンケートに記載いただいた感想の一部をご紹介いたします。


満足度: 5点満点中4点
感想: 読書会の参加は初めてでしたが、面白く時間が早く感じた。

満足度: 5点満点中5点
感想: 明石順平さんの『人間使い捨て国家』がキャッチーで良いタイトルと思いました。中身も読みます。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日も良い本に出会えました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 自分が好きな本ばかり読んでいましたが、いろんなジャンルを紹介してもらって、視野が広がりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 読書会に参加する度に、違った話が聞けて、本当にありがたいです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 初めて読書会に参加する方から、常連の方まで、いろいろな方の話が聞けて、とても面白かった。主催の方や常連の方が読んでいる本は、良い本が多いと感じる。

満足度: 5点満点中5点
感想: 同年代の人が読書会にたくさんいて、たくさん本を読んでいるので、私も頑張ろうと思った。読書会に継続して参加するのが重要だと思った。

満足度: 5点満点中5点
感想: 社会で生きていくのに、必要な知恵を共有できたと思います。

満足度: 5点満点中4点
感想: 多くの人の意見を聞けて楽しかったです。一人ひとり違うことを伝えてくれたので、全員の話が参考になりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 新たな視点が発見できる本が多く、参考になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 先週同様面白かったです。

満足度: 5点満点中4点
感想: 今日も楽しかったです。絵本にグッと来ました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日は活発に意見ができたので、すごい盛り上がりました。

満足度: 5点満点中5点
感想: 冒頭の話で読書会は、まず3回参加した方が良いという話が納得した。なので、まず連続で3回参加したいと思います笑

満足度: 5点満点中3点
感想: 普段自分の考えていることを本の紹介を通じてすることができ、また別の方の紹介を聞いて考えを知り、大変勉強になった。

満足度: 5点満点中5点
感想: 今日の読書会も読みたい本がたくさん紹介されていて、とても面白かったです。

満足度: 5点満点中5点
感想: 読書会で本を知れるだけでなく、毎回冒頭にニュースとかを紹介してくれるのが、勉強になって嬉しい。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
今回の読書会では、2テーブルに分かれて読書会を行ったため、それぞれのテーブルで人気だった本をご紹介いたします。
最も人気だった本は、大塚勇三さんの『スーホの白い馬』、新美南吉さんの『ごんぎつね』、森下典子さんの『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』でした。
珍しく絵本がMVPに選ばれ、誰もが小学生の頃に教科書などで読んだことがある名作を懐かしむという普段とは少し違った雰囲気の読書会になりました。
2019年最後の読書会が記念すべき250回目の開催となりました。
250回の開催を記念して、2020年1月開催の東京アキバ読書会では、読書会の最後に最も良かったMVPの方を皆さんの投票で決定し、MVPに選ばれた方は参加費を無料とさせていただいております。
こちらの企画も残すところ、1月25日の読書会を残すのみとなりました。
是非、この機会に東京アキバ読書会へご参加ください。
スーホの白い馬|大塚勇三
モンゴルの草原に、スーホという貧しい羊飼いの少年がおり、ある日生まれたばかりの小さな白い馬を拾って帰ります。
スーホはその白い馬を、愛情込めて育てていき、立派に成長していきます。
ある時、殿様が競馬大会を開催し、一等になった人を殿様の娘と結婚させるということが行われることになりました。
スーホの白い馬は、見事一位を獲得して、結婚をする権利を獲得しますが、スーホが貧しい家庭で育ったことを知った殿様は、結婚を拒み、スーホに銀貨を3枚渡し、さらには白い馬を自分に渡すよう命令しました。
モンゴルの民族楽器である馬頭琴(モリンホール)の由来にまつわる絵本で、教科書などで読んだことがある方も多いではないでしょうか。
ごんぎつね|新美南吉
ひとりぼっちのごんぎつねという狐は、悪戯が大好きでした。
ある時、川で網を張って魚をとっている兵十を見かけて、魚籠に入っていた魚を逃すという悪戯を行います。しかし、最後の最後で兵十に見つかり、最後のうなぎを首に巻き付けたまま、慌てて逃げ出します。
10日程経った後、兵十の母親が亡くなったことを知り、憐む気持ちと共に、最後に兵十の母親はうなぎを食べたかったのではないかと自分のした悪戯を後悔し始めます。
それ以降、ごんは山で取れた栗やキノコなどをこっそり兵十の家に届け始め、兵十も不思議がりながらも神様がくれたと思っていました。
その後ごんぎつねには、衝撃の結末が待っています。
多くの人が教科書で読んだことがある1冊に、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ|森下典子
日日是好日は、2018年に映画化もされた森下典子さんの自伝エッセイです。
大学生の典子は、母親から茶道を勧められて、従姉の美智子と共に、通い始めます。
大学を卒業して、就職もせずに30代になった典子。
美智子は、大学卒業後すぐに茶道を辞め、就職し、お見舞いをするためにすぐに退職し、結婚、子供も産まれていました。
2人の間には、大きな距離が生じてしまいました。
そんな中、典子は、ずっと続けていた茶道で様々な人との出会いを通じ、成長しますが、出版社の面接もうまく行かず、そんな矢先父親の死を告げられます。
ここから典子の人生を全てやり直そうと決心します。
読書会で紹介された本はコチラ!
絵本や小説が、人気の本に選ばれた今回の東京アキバ読書会ですが、それ以外にもビジネス書や漫画など幅広いジャンルの本が紹介されました。
その一部をご紹介いたします。
GACKTの勝ち方|GACKT
今や、『芸能人格付けチェック』で負け知らずの圧倒的な連勝を続け、『仁志松本のすべらない話』にもデビューを果たすなど、メディアを賑わし続けるGACKTさんですが、2019年に初のビジネス書を出版しています。
GACKTさんのストイックな日常を感じることができ、読むだけでやる気が溢れ出す一冊です。
様々な逸話が本書の中で語られていますが、その一つがGACKTさんが19歳の頃に出会ったメンターから言われた次の言葉です。
【知・覚・考・動】
「世の中の大半、普通の人の思考はこうだ。これじゃ成功はできない。じゃあ成功する人間の思考パターンが分かるか?」
とボクに尋ねた。
その人は順番を入れ替え、4つの単語を再び書いた。
【知・覚・動・考】
「たったこの二つの違いが成功する人とそうでない人を分ける」
そう言い、彼はボクに再度尋ねた。「この4つのアクションの中で成功するにあたり一番大切なファクターはどれだと思う?」
ボクは考えることか?と思ったが、決めあぐね黙っていた。
するとその人が言った。「今オマエの目の前に何が見える?」
ボクはまだわからず黙っていた。彼が笑顔でこう言った。
「答えはオマエの目の前に既にある」
そして一文字ずつ指を指しながら言った。
「とも(知)・かく(覚)・うご(動)・こう(考)」
「オマエに一番足りないのはそれだろ?」
GACKT|GACKTの勝ち方
本書については、下記の記事でも詳しくご紹介しています。
GACKTさんの名言のブログも一緒にどうぞ。
人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点|小暮太一
何故自分の給料は上がらないのだろう?と疑問に感じる人はいないでしょうか。
一生懸命仕事をしているし、業績も上げている、ノルマもクリアしているのに思うように給料が上がらないというのは、あなただけではありません。
何故ならば、ほとんどの人が、給料の仕組みを知らないまま、給料を受け取っているのが現実だからです。
給料の決まり方は次の2種類しかありません。
- 必要経費方式
- 利益分け前方式(成果報酬方式)
日本企業のほぼ全てが、必要経費方式で給料が決まっていることは、なんとなく想像ができると思います。
利益分け前方式は、外資系の金融機関に見られるような、自分の生み出した利益の一部がそのまま貰えるという方式です。外資系の金融機関では、自分が100億円の利益を出したらその10%がもらえると言った契約も普通に存在しています。
日本企業でも成果に応じて、ボーナスが増減したりという給与体系もありますが、基本給がありボーナスで多少の所得が変わるというのは、基本的には必要経費方式の一種に当たります。
では、この必要経費方式とはなんなのでしょうか。
実はこの必要経費方式に、私たちの給料が思ったように上がらない秘密が隠されているのです。
その他にご紹介いただいた本
なにもない私が結果を出せた理由 前を向く力|愛沢えみり 著
世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法|斉藤淳 著
成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝―世界一、億万長者を生んだ男 マクドナルド創業者|レイ・A・クロック、ロバート アンダーソン 著
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣|ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド 著
未完の資本主義 テクノロジーが変える経済の形と未来|ポール・クルーグマン、トーマス・フリードマン、トーマス・セドラチェク 他 著
人間使い捨て国家|明石順平 著
科学哲学|サミール・オカーシャ 著
くらしのこよみ 七十二の季節と旬をたのしむ歳時記|うつくしいくらしかた研究所 著
生き方|稲盛和夫 著
風が強く吹いている|三浦しをん 著
情報銀行のすべて|花谷 昌弘、前田 幸枝 著
セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方|小橋賢児 著
キングダム|原泰久 著
上級国民/下級国民|橘玲 著
算命占星学入門―自分を知りつくす中国最高の占法|和泉宗章 著
〈弱いロボット〉の思考 わたし・身体・コミュニケーション|岡田美智男 著
多動力 (NewsPicks Book)|堀江貴文 著
まとめ
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代・30代の若手社会人中心の読書会を毎週開催しています。
2015年からスタートし、今では年間500名以上の方にご参加いただく、東京最大級の読書会の一つです。
初参加の方から、常連の方まで、毎回高い満足度を感じていただいています。
少しでも東京アキバ読書会にご興味がおありの方は、下記より詳細をご確認ください。
次回の開催は、1月25日(土)9:30-12:00になります。
初参加の方も大歓迎ですので、奮って東京アキバ読書会へのご参加ください。