2020年2月1日、第255回目の東京アキバ読書会を開催いたしました。
早いもので、2020年もあっという間に1ヶ月が経ちました。
暦の上では2月4日の立春から春になりますが、今年の2月の東京は例年よりも暖かい日が多いように感じます。
今回の東京アキバ読書会は、初めてご参加いただいた方6名を含めた20名での開催となりました。
東京アキバ読書会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
読書会のハイライト
(画像:ちきりん(@InsideCHIKIRIN)Twitterより)
今回の東京アキバ読書会は、中国の武漢から発生したと言われる新型コロナウイルスについての話題からスタートいたしました。
町中からマスクが売り切れ、日本でも感染が確認されるなど、私たちの生活をも脅かす存在となってきました。
新型コロナウイルスに対して、ちきりんさんは、今後上海や北京へ感染していき、封鎖されるようなことがあれば、世界同時不況に陥る可能性があると警告し、株価の下落やボーナスカット以上のことが起きるとTwitterで呟いています。
中国の13億人という市場がいかに世界への影響が多いかということを改めて実感させられますし、東京以上に北京や上海という年が大きな存在になっていることに気がつかされます。
読書会の参加者構成
今回の東京アキバ読書会も前回に引き続き20名を越す方にご参加いただきました。
また初めて読書会にお越しいただく方も6名、5回以内の方が7名と、引き続き新たに読書会にご参加される方が多くとてもありがたく思います。
これから読書会に参加したいという方も、大歓迎です。
読書会に参加された方の感想
満足:3名
普通:0名
不満:0名
大変不満:0名
今回の東京アキバ読書会も、参加いただいた方の全員が大変満足・満足という評価をつけていただけました。
読書会にご参加いただいた方の感想の一部をご紹介いたします。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:初参加でしたが、楽しかった。


満足度:5点満点中5点
読書会の感想:初めてでしたが、凄い面白かったです。

満足度:5点満点中4点
読書会の感想:時間の配分が難しかった。次回から気をつけたい。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:今回は、エンジニアの方が多い読書会でビックリした。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:久しぶりの参加で楽しかったです!

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:勉強になり、また来たいと思った。来週も来ます。ホリエモンの近畿大学でのスピーチを聞けて、良かったです。

満足度:5点満点中4点
読書会の感想:いろんな本の内容が繋がっていて面白い。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:もっとアウトプットできるように成長したいと思える時間でした!

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:AI等の知識をつけたいと思いました。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:いろんな面白そうな本を紹介していただき、読みたいと思いました。

満足度:5点満点中4点
読書会の感想:自分の紹介したい本が紹介できて良かった。

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:各参加者のオススメが聞けて良かった。(エッセンス的な情報が得られた)

満足度:5点満点中5点
読書会の感想:女性が多い読書会で、とても馴染みやすかった。初めて参加しましたが、参加して良かったと思った。また来週も来れるようにしたい。
読書会で最も人気だった本はコチラ!
今回の東京アキバ読書会で紹介された本のうち、人気の高かった本をご紹介いたします。
2テーブルに分かれての実施になったため、それぞれのテーブルで人気のあった2冊です。
KOBE BRYANT THE MAMBA MENTALITY HOW I PLAY|コービー・ブライアント
2020年1月26日にヘリコプター事故で41歳という若さで、命を落とされたプロバスケットボール (NBA)の元スター選手であるコービー・ブライアントさんの著書が紹介されました。
コービー・ブライアントさんは、ロサンゼルス・レイカーズ一筋で20年間活躍され、世界で最も危険な猛毒蛇の一種「Black Mamba (ブラックマンバ)」の愛称を持つスーパースターでした。
本書は、コービー・ブライアントさんの引退記念本です。
本のタイトルにもなっているマンバ・メンタリティーとは、「強い意志と猛烈な集中力」だと言います。
コービー・ブライアントさんが世界のバスケットボール界のスターにまでのし上がった意志と集中力の秘密が、ご自身の言葉で綴られています。
コービー・ブライアントさんがは、マンバ・メンタリティーとは、考え方ではなく、生き方そのものであると言います。
1日も欠かさず、成長のために努力していく生き方こそが、マンバ・メンタリティーであり、バスケットボールのみならず、どんな事に取り組んでいる人にも共通する非常にシンプルなものだそうです。
未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる|ちきりん
『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』は、今回の読書会の冒頭でも話題に上がった、ちきりんさんの著書です。
読書会の中でも長年人気が高く、お持ちになる方が頻繁にいらっしゃる、20代・30代の社会人の方に大人気の1冊です。
ニュースを見れば、年金受給開始年齢の引き上げや、定年退職の延長など、日本人の働き方が急激に変化していることを誰もが感じずにはいられないご時世です。
誰もが知る大企業が次々とリストラを発表し、安泰の代名詞だったメガバンクから大量の銀行員が職を失い、ジャパンアズナンバーワンを牽引した東芝、富士通といった日本を代表する電機メーカーが大勢の社員を追い出し始めています。
誰もが働き方を変える必要があると感じながらも具体的に動き始められている人は少ないのではないでしょうか。
ちきりんさんは、本書の中で、3つのパワーシフトが働き方を激変させていると言います。
世界で巻き起こっているこのパワーシフトがもたらす働き方の変化は、過去の延長で未来の働き方を実践することはできないことを意味し、働き方を変えようと思って転職をしても解決策にはならないのです。
具体的なアクションを起こす前に、本書から未来の働き方を学ぶことが重要だと感じます。
本書については、下記の記事で詳しく紹介しています。
読書会で紹介された本はコチラ!
今回の東京アキバ読書会でも、小説やビジネス書・自己啓発書を始め、アートに関する本や児童書などバラエティに飛んだ本が多数紹介されました。
何者|朝井リョウ
急速に私たちの日常の一部になったSNSをテーマに、就職活動中の学生たちを描いた直木賞受賞作品です。
SNSを見れば、海外旅行に行った楽しそうな風景やお洒落なスイーツがタイムラインを埋め尽くし、自分の日常とのギャップに悩む人も多いと思います。
SNS上の私たちは、本当の私たちを映し出しているのでしょうか。
就職活動の面接は、SNS上と同じように良い部分だけを熱く語る、面接官との心理戦なのかもしれません。
SNSは、何が本当で何が嘘かわからない世界ですが、面接という短時間についた嘘もその場ではバレないのかも知れません。
私たちは、何者なのでしょうか。
SNSと共に過ごす私たちに、SNSとは、人間関係とは、そして自分とはを問われる一作です。
2016年には、映画化され、佐藤健さんや有村架純さん等が出演しています。
働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる|橘玲
最初に、本書における「働き方」を定義しておきましょう。論者によってさまざまな主張があるでしょうが、ここでは次のように使います。
働き方1.0 年功序列・終身雇用の日本的雇用慣行
働き方2.0 成果主義に基づいたグローバルスタンダード
働き方3.0 プロジェクト単位でスペシャリストが離合集散するシリコンバレー型
働き方4.0 フリーエージェント(ギグエコノミー)
働き方5.0 機械がすべての仕事を行なうユートピア/ディストピア
安倍政権が進める「働き方改革」とは、働き方1.0を強引に2.0にヴァージョンアップしようとするものです。
年功序列・終身雇用といった日本的な雇用は、日本をアジアナンバーワンの大国に成長させ、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国に導きました。
しかし、平成の幕開けと共に日本は世界からどんどん遅れを取り、失われた10年が20年になり、平成の31年間が全て失われ続けたまま、令和を迎えました。
気がつけば、”ジャパンアズナンバーワン”という地位は消え去り、今や”ジャパンパッシング”、時には”ジャパンナッシング”と言われるほど、世界の中で日本の影響力は小さなものになっています。
そんな中、安倍政権は「働き方改革」をして、日本の底上げを狙いますが、実際は多くの日本人にとっては厳しい未来が待ち受けていることに気がついていない人が多いのではないでしょうか。
橘玲さんは、「働き方改革」は、いまだ日本企業に蔓延する時代遅れの働き方は、強制的に成果主義に基づいたグローバルスタンダードにヴァージョンアップさせるものだと言います。
しかし、世界の働き方の中心は、働き方2.0の成果主義から、働き方4.0のフリーエージェント(ギグエコノミー)に移り始めています。
これからの時代の働き方のヒントが満載の一冊で、是非働く全ての社会人の方にお手に取っていただきたい一冊です。
ポジティブ・チェンジ|DaiGo
変わりたい!と思っても、なかなか自分を変えることが出来なかったという方も多いのではないでしょうか。
メンタリストのDaiGoさんの著書は、そんなあなたがなぜ変わることができないのかということから、どうやったら自分を変化させていけるかについて、わかりやすく解説してくれています。
始めに認識しなければならないのは、人間はホメオスタシス(恒常性)という性質を生まれながらにもっているため、変化を嫌うということです。
人間の脳は「変わらなくても生きていける」と思っているのです。
脳を含め、人間の体は現状を維持しようとする性質を持っています。これをホメオスタシスといいます。
DaiGo|ポジティブ・チェンジ
元来、誰もが変わることが嫌う性質を持つ中で、変化していくための方法論が本書の中で明らかにされています。
変わりたいけど、変われないという方にとてもオススメです。
本書については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
その他に読書会でご紹介いただいた本
ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」|ハーブ・エッカー 著
AI以後: 変貌するテクノロジーの危機と希望|丸山俊一、NHK取材班 著
勝ち続ける意志力|梅原大吾 著
学校では教えてくれない大切なこと 14 自信の育て方|旺文社 (編集)、 藤美沖 (イラスト)
失敗の本質―日本軍の組織論的研究|戸部良一、寺本義也、鎌田伸一、杉之尾孝生、村井友秀、野中郁次郎 著
悩む力|姜尚中 著
なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング|田中道昭、牛窪恵 著
沈黙のWebマーケティング −Webマーケッター ボーンの逆襲− ディレクターズ・エディション|松尾茂起 著
スピノザ『エチカ』 2018年12月 (100分 de 名著)|國分功一郎 著
The Culture Map: Decoding How People Think, Lead, and Get Things Done Across Cultures|Erin Meyer 著
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち|ポール・グレアム 著
愛するということ|エーリッヒ・フロム 著
モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 (NewsPicks Book)|尾原和啓 著
10年後の仕事図鑑|堀江貴文、落合陽一 著
サピエンス全史|ユヴァル・ノア・ハラリ 著
まとめ
2月第1回目の東京アキバ読書会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
東京アキバ読書会は、秋葉原で20代・30代の若手社会人中心の読書会を毎週開催しています。
2015年に数名でカフェからスタートしましたが、今では年間500名以上にご参加いただき、これまで数千名の方にお越しいただいている、東京最大級の読書会コミュニティになりました。
初めて読書会に参加する方から、常連の方までお楽しみいただけます。
少しでも東京アキバ読書会にご興味がおありの方は、下記より詳細をご確認ください。
次回の開催は、2月9日(日)9:30-12:00になります。
2月9日開催の読書会は、土曜日ではなく、日曜日の開催となりますので、ご注意ください。
初参加の方も大歓迎ですので、奮って東京アキバ読書会へのご参加ください。