読書の秋と言われるように、多くの人が改めて読書をしたくなる季節が秋ですが、読書の秋・秋の夜長におすすめのビジネス書・自己啓発書をご紹介します。
そもそも、何故読書の秋と言われるようになった由来は、中国の唐時代の詩人である韓愈(かんゆ)が、
燈火稍く親しむ可く(とうかようやくしたしむべく)
と謳ったことに起源があると言われています。「灯火親しむべし」と訓読みされ、涼しい秋の夜長は、読書を楽しむのに最適であるといった意味になります。
夏が終わり、何処となく寂しさを感じる季節ですが、そんな秋は読書で新しい自分に生まれ変わるよう、新たな本との出会いが、おすすめです。
読書の秋!ビジネス書・自己啓発書を読んでみよう!
読書の秋に関する特集や記事、ブログなどはたくさんありますが、そのほとんどが文芸や長編小説をおすすめするような内容ばかりでしたので、少し趣向を変え、読書の秋におすすめのビジネス書や自己啓発書をご紹介いたします。
せっかく本を読むのならば、自分の日々の生活にプラスになったり、人生が好転するような、良い影響の本を読む方が、誰もが前向きに読書に取り組めるはずです。
ビジネス書や自己啓発書は読まないといった人にも、読みやすく入門書的な本をまとめたので、読書の秋に新たな本のジャンルに挑戦していただければと思います。どの本も比較的ページ数が少ないものを選んだので、普段本は読まないという方にも十分お楽しみいただける本だけを厳選いたしました。
チーズはどこへ消えた?|スペンサー・ジョンソン
誰もが名前くらいは一度は聞いたことがあるのが、『チーズはどこへ消えた?』だと思いますが、タイトルからして絵本だったり子供向けだったりと思っている方も多いかもしれませんが、全世界で2400万部以上の大ベストセラーの童話式のビジネス・自己啓発書です。
IBM、アップル、ベンツなど、世界のトップ企業が社員教育に本書を採用したことも、有名です。
こんな、あなたにオススメ!
普段は小説を読むことが多い方
サクッと手軽に読める本を読みたい方
世界的なベストセラーを読んでおきたい方
内容
登場人物は、2匹のネズミのスカリーとスニッフと、2人の小人のヘムとホー。
彼らは、大量のチーズがある場所を発見し、来る日も来る日もチーズがあるのことが当たり前の日常を過ごし始めますが、チーズは食べ続ければいつかは無くなります。
そして、とうとう全てのチーズを食べ終わってしまった時に、小人のヘムとホーは、現実を受け入れようとせず、わめき散らしますが、スカリーとスニッフは、すぐに新しいチーズを探す旅に出ます。
現実世界でも、今の仕事がいつまでもあると、勘違いし現状の延長のままなんとなく仕事を続ける人と、常に社外のコミュニティへ情報収集などに出かけ、読書などの自己研鑽をして、自らを高め続けられる人たちには、全く違う人生が待ち受けています。あなたは、小人のヘムとホーのように、周りに与えられたものでなんとなく生きていく人生なのか、ネズミのスカリーとスニッフのように自分で未来を切り開いて行く人生でしょうか。
夢をかなえるゾウ|水野敬也
水野敬也さんの著書で、2016年4月現在『夢をかなえるゾウ』、『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』、『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』の3冊が発売、シリーズ累計300万部を超える大ベストセラーシリーズ。 テレビドラマ、舞台、テレビ、アニメ、ゲームなどにもなっており、多くの人の人生を動かした1冊です。
こんな、あなたにオススメ!
人生を変えたい方
いろいろな自己啓発書を読んだけど、何も変えられなかった方
初めて自己啓発書を読みたいと思う方
内容
1 冊目の『夢をかなえるゾウ』の主人公は、何処にでもいるサラリーマン。人生を変えようと思う気持ちはあり、いろいろな自己啓発書を読んでも、三日坊主で、つまらない日常を繰り返す。
ある日、知人の主催するパーティに参加し、有名人やアイドルたちと談笑する知人の姿を見て、自分との差に愕然とし、家に帰った後にインドで買った象の形をした神様のガネーシャの置物に「人生を変えたい!!」と泣きついた主人公。翌朝、目を覚ますと、関西弁を話し、タバコを吸い、人間の体に象の鼻がついて、手が4本ある、ガネーシャが現れる。このガネーシャが、毎日一つずつ「ガネーシャ式」と呼ばれる課題を主人公に与え、主人公はその課題を一つずつクリアしていく。
『靴を磨く』、『募金する』、『毎朝、全身鏡を見て身なりを整える』といった、こんなことを続けていくことで、人生が変わるのかと思うような課題から始まりますが、次第にどうしようもなかった主人公に変化が表れてきます。
まだ読んだことがない人も、是非「ガネーシャ式」の課題を本を読みながら実践してほしいと思います。
年収のあがらないあなたへ|泉正人
今の年収に満足しているかと聞かれたら、ほとんどの人が満足していないはずです。
年収150万円の美容師時代から、トップスタイリストに憧れて職を転々とするも、年収は130~250万円という日々を過ごした20代。しかし、31歳の時には年収2億円を達成したという経歴を持つ、泉正人さんの『年収のあがらないあなたへ』は、誰もが読むべき一冊だと思います。
こんな、あなたにオススメ!
もっと年収を上げたい方
最短で収入を上げる方法を知りたい方
厚い本は苦手な方
内容
茶髪でチャラチャラした美容師時代に、師匠から人間として大切なことを教わり、複数の会社を経営するまでになった、著者の泉正人さんの秘訣がまとめられていますが、たくさんのことをやってきたわけではなく、とくかく『TTP』をやってきたと言います。TTP とは、『徹底的にパクる』の略です。
何をパクれば良いかを、事細かに解説してくれている一冊です。多くの人がビジネス書や自己啓発書を読んでも、実際に行動に移す時に何から始めれば良いかわからないというジレンマに陥りますが、この本はパクること、つまり真似をすることが書かれていますので、悩まず実践できる非常に良い本だと感じます。
薄い本ですが、非常に内容が濃く、値段以上の価値がある一冊だと思いますので、初めてビジネス書や自己啓発書を読むという人にも、非常におすすめの一冊です。
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと|本田直之
1年の約6ヶ月をハワイでサーフィンやトライアスロンなどをして過ごし、残りの6ヶ月をヨーロッパや日本、ニュージーランドなどで過ごす本田直之さんが、自身のライフスタイルについて書いた1冊。終身雇用がなくなり、年金や退職金もなくなりつつある日本の若者たちに、新たな働き方を提案してくれています。
本田直之さんのような、好きな時に好きな場所で好きな仕事をするといったライフスタイルは、テクノロジーの発展した今の時代に誰もが実現可能だといいます。この本に書いてあることは、決して夢物語ではなく、努力次第であなたの未来にも起こりうることなのです。
こんな、あなたにオススメ!
会社に行くのが辛い方
毎日満員電車で会社に行くのが嫌、残業なんてしたくないという方
日本、海外問わず、好きな場所で働きたい方
新しい働き方を知りたい方
内容
本のタイトルにもなっているノマドライフとは、
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
本田直之さんは、テクノロジーが発展した今の時代は、仕事の7割くらいはiPhoneだけで完結すると良い、決まった時間にオフィスに行くことや、スーツを着ること、ましてはパソコンすらもほとんど必要ないと言います。
『覚悟』と『準備』さえあれば、誰でも、好きな場所で好きな仕事を好きな時に好きな仲間と行うことは可能であり、世界中でノマドライフを送ることが可能だと言います。
終身雇用が崩壊し、年金制度も間もなく維持が不可能になる時代に、自分の身を守れるのは自分しかいません。自分で自分の生活を守らなければいけないならば、嫌な仕事をする必要な全くなく、自分の理想の働き方、ライフスタイルのために全力で取り組むべきだと思いますし、その手段や準備の仕方のヒントは本書が十分に教えてくれます。
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方|藤井孝一
読書を普段からしているが、本を読んだ後にアウトプットをしていなければ、読書をしたこと自体がほとんど無意味になってしまっています。読書の効果は、読書後にアウトプットすることで、何倍にも膨れ上がるため、インプットだけで読書を終わらせてしまっているのならば、非常にもったいない事をしています。
こんな、あなたにオススメ!
せっかく読書をするなら、学びを最大限にしたい方
読書の仕方がわからない方
読書をしているが内容をすぐに忘れてしまう方
内容
本のタイトルの通り、読書後のアウトプットをすることの重要性を教えてくれる一冊。
アウトプットとは、本の内容を紙やブログにまとめること、誰かに話すこと、実践することの3種類です。なかなかアウトプットを実践する場がないという方は、友達に読んだ本の感想を伝えてみることも良いと思いますし、友達に話すのは緊張するという場合は、読書会に参加し自分が読んだ本を発表するということは最高のアウトプットになります。
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく|渡辺健介
いろんなビジネス書を読んでいく中で、必ず出てくるのがロジカルシンキングや論理的思考といった言葉。またビジネス書を読んでいなくても、会社の上司から「もっと論理的に考えろ!」と言われたことがあるという人も多いと思います。
そんな論理的思考やロジカルシンキングってなんだろう、問題解決ってどうすればいいのだろうという根本的なところから知りたい方に、世界一やさしく教えてくれるのため、非常におすすめの一冊。
こんな、あなたにオススメ!
ロジカルシンキング、論理的思考について一から学びたい方
思考力を上げたい方
とにかく簡単な本を読みたい方
内容
世界最強の頭脳集団であるマッキンゼーで活躍された渡辺健介さんが、世界一やさしく問題解決について書いた一冊です。100ページほどの本で、可愛いイラストが入っていたりして、マッキンゼーの方が書いたとは思えなくらい誰でも読めるような内容になっていて、物凄いスピードでベストセラーになった一冊。
本書では、誰にでも変わりやすい身近な内容の二つのストーリーが描かれています。
一つ目が「中学生バンド『キノコLovers』を救え!」というストーリーで、ライブにどうやったらたくさんのお客さんに参加してもらえるかということを、問題解決し、二番目は、CGアニメ監督を夢見るタローくんが、パソコンを手に入れるために足りないお小遣いをどのようにやりくりするかが書かれています。
問題解決と聞くと仕事の大きなプロジェクトを成功させるために使うようなことをイメージしている人もいるかもしれませんが、日々の生活の中の小さな問題点の全てが問題解決であり、全ての人に重要な能力です。
「原因」と「結果」の法則|ジェームズ・アレン
100年以上も前の1902年に、ジェームズ・アレンによって書かれた一冊であり、世界中で最も多く読まれたビジネス書・自己啓発書のうちの1冊であり、1世紀以上も読み継がれる一冊。
こんな、あなたにオススメ!
何もかもうまくいかないと自暴自棄になっている方
自分の思いを周囲の人が理解してくれない方
人間関係が上手くいっていない方
内容
ナポレオン・ヒル、デール・カーネギー、オグ・マンディーノなど、数々の現代成功哲学の祖たちが、最も影響を受けた伝説のバイブルが、本書ですが、その根本にあるのは、あらゆる「結果」は「原因」によってつくらているという考えです。当たり前と言えば当たり前のことですが、本書を読みながら、自分の日々の生活と照らし合わせると、ハッとさせられることが多くあります。
人生の中で起こり得る出来事は、全て「原因と結果の法則」に従っており、人格や環境、成功といった外側に出てくる「結果」は、すべて内側の「原因」によって作られていることを教えてくれます。
生き方―人間として一番大切なこと|稲盛和夫
京セラとKDDIという二つの巨大企業を創業し、JALを再建に導いた日本が世界に誇る経営者の一人である稲森和夫さんが、人生について説いた一冊。
ス書・自己啓発書のうちの1冊であり、1世紀以上も読み継がれる一冊。
こんな、あなたにオススメ!
このままの人生で良いのかと悩んでいる方
人生ってなんだろうと考える方
幸せな人生を手に入れたい方
内容
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力と言うのが、稲森和夫さんの考え方。どれか一つが0になってしまったら、人生や仕事は全てが台無しになってしまいますが、例え能力が多少劣っていたとしても、他の考え方や熱意が人一倍多ければ、人生のクオリティは格段に高くなっていきます。
日本人は、古くから、周りと同じことをすることが美徳のような文化がありましたが、いよいよ21世紀になって、安泰と言われていた大企業が倒産したり、大量のリストラを行ったりして、周りと同じことをすることがリスクの時代になりました。
そのなときにこそ、自分の心に正直になり、自分が本当にやりたいと思うことに真剣に取り組むことが、突破口になることを教えてくれる一冊です。新しい事を始めようとするれば、周りには反対する人や嘲笑う人が出てくるかもしれませんが、自分が心から熱意を持って取り組めるものならば、周りのいうことを聞く必要はありません。あなた自身の人生なのですから。
人間が生きていくにあたって、一番大切なことを教えてくれる一冊です。
2022―これから10年、活躍できる人の条件|神田昌典
日本のトップマーケターの神田昌典さんの著書で、2012年Amazonビジネス書・自己啓発書ランキングの年間No.1を獲得した伝説的な一冊。
発売から数年たった今、本書で神田昌典さんが予想していたことが次々と現実化してきており、今こそ本書をもう一度読むべき時が来ています。
こんな、あなたにオススメ!
2022年までに自分の理想の人生を手に入れたい方
これからの日本・世界の行方を知りたい方
会社組織の中で働くことを疑問視している方
内容
2012年のAmazonビジネス書・自己啓発書ランキングの年間No.1を獲得した本書ですが、発売から数年が経った今も至る所で読み継がれており、人気が衰えない一冊であり、口語を交えて書かれているため、普段本を読まないという人や初めてビジネス書を読むという方の多くが読まれるのが、『2022―これから10年、活躍できる人の条件』です。これからの働き方や、iPhoneの未来予測などが書かれていることもあり、特に20代~30代には、非常に根強い人気がある一冊です。
2012年に発売された本書ですが、そこから数年間のiPhoneの未来を見事的中させたことが話題になり、2015年から2016年にかけて更に読まれた一冊でもあります。
非常に読みやすく書かれてあり一冊ということもあり、細かい内容をご紹介するよりは、まず一度お読みいただくと良いかと思います。まだ読んでいない方は、絶対に人生を損していると言い切れる一冊です。
本書の中でも、本を読んだ後は、アウトプットや読書会に参加することが重要であるということも書かれており、今全国各地で読書会ブームが起きていますが、その火付け役となった一冊でもあるため、イマスグにお読みいただくことをオススメいたします。