ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールと聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。
多くの人が、世界最高の投資銀行、コンサルティング・ファーム、ビジネス・スクールといったイメージを持つのではないでしょうか。
世界の多くのメディアでは、次のように紹介されます。
ゴールドマン・サックス=「世界最強の投資銀行」、マッキンゼー・アンド・カンパニー=「世界最高のコンサルティング・ファーム」、ハーバード・ビジネス・スクール=「世界最上級のビジネス・スクール」というように、各分野のナンバー1として紹介されることも少なくありません。
また、ハーバード・ビジネス・スクール生の出身企業は、1位と2位がマッキンゼーとゴールドマンであり、卒業生の進路の1位と2位は、マッキンゼーとゴールドマンだと言います。
なぜ、ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールは、世界の最高峰に君臨し続けているのでしょうか。そして、これらの場所で活躍する世界のエリートたちは、どんなことを行なっているのでしょうか。
実は、エッセンスは、意外にも「基本に徹する」ということに尽きるようです。
今回は、このゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールで活躍した、日本人の著者による一冊をご紹介いたします。
世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?|戸塚隆将
ご紹介する本は、戸塚隆将さんの著書である『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』です。
著者の戸塚隆将さんは、東京生まれで、慶応義塾大学を卒業後、ゴールドマン・サックスで活躍後、ハーバード経営大学院でMBAを取得、その後マッキンゼー・アンド・カンパニーでコンサルタントとして、活躍された経歴を持つ、世界の中枢で戦い抜かれた日本人です。
本書は、そんな世界の最高峰で活躍した戸塚隆将さんが、世界のエリートたちが実践していることについてまとめた一冊です。
世界のエリートたちを想像すると、人間離れしたような努力や仕事をしているように思えますが、戸塚隆将が気がついたものは、意外にも、能力や経験に関係なく誰にでも真似できるものだったと言います。
ゴールドマン・サックスでやマッキンゼー・アンド・カンパニーと言えば、日本の就活生の憧れの企業でもありますし、転職先としても非常に人気の高い企業であり、誰もが、そこで働く人たちの秘訣を知りたいと思うはずです。
ゴールドマン、マッキンゼー、ハーバードに共通する「基本」とは、大きく分けて4つのポイントに整理できると言います。
- 人との「つながり」を大切にする
- 「自分磨き」を一生継続する
- 「日々成果出し」に強くこだわる
- 「世界的な視野」を強く意識する
本書では、これらの4つのポイントを、48の「基本」として、わかりやすく解説されており、今日から実践できる内容が満載の一冊です。
これから社会にでる学生や、新社会人になった入社1〜3年目のビジネスパーソン、キャリアアップを目指す20代後半から30代のビジネスパーソン、若手社員の教育を担う管理職の方などにオススメの一冊です。
どんなに多忙でも、週1回は仕事と関係ない人に会う
社会人になると、平日に会うのは、会社の人たちだけになってしまい、新しい人と出会う機会が極端に減ってしまいます。人によっては、週末も休日出勤や会社の人たちとの飲み会、ゴルフ、接待などで、休日すら社外の人たちと会うことがないという人もいるかもしれません。
しかし、世界のエリートたちは、どんなに忙しかろうと1週間に1度は、会社とは関係がない人たちと会う時間を大切にしていると言います。
どんなに忙しくても、必ず定期的に時間を確保することです。目の前の仕事が忙しくなると、ついつい没頭しがちです。気がつけば何ヶ月も、自分を鎖国し、視野が狭まるリスクがあります。
また、著者の戸塚隆将さんは、社外の交流会や勉強会などのイベントに参加することも非常に効果的であると言います。もちろん、全てのイベントがあなたにとって意味があるわけではないですが、まずは会社以外の勉強会などに参加してみて、あなたにとってメリットがあるイベントを探すことは重要なことです。
世の中には、交流会と評するイベントや集まりは山ほどあります。こういったイベントにあまり参加したことがない方は、まずはいくつかの交流会に顔を出してみてください。自分にとって、プラスになるものと、そうでないものは、何回か出ていれば必ずわかります。信頼する友人・知人からの紹介であれば、実のある関係になる可能性は高いです。
マッキンゼー流読書術
世界のエリートたちは、例外なく良い本をたくさん読んでいます。
誰もが、読書をした方が良いということは理解しているはずですし、自己投資のために読書をしている人もたくさんいると思います。
しかし、読書をして、本を読んだだけで終わりにしていないでしょうか。
「え?本は読むだけじゃないの?」と思う人も多いかもしれませんが、読書は、読んだ時間以上に考える時間が重要だと言います。
マッキンゼーで活躍した世界を代表するコンサルタントの大前研一さんは次のように言っています。
読んだ時間の3倍考えなさい
大前研一
もし、本を2時間かけて読んだとしたら、その3倍の6時間は考えるべきだと言います。著者の戸塚隆将さんも、読んだ時間の3倍の時間を考えることに費やすと言います。
20代は週末の丸一日を自己投資に
本書の中で、戸塚隆将さんは、20代でワークライフバランスを考えるのは、早いと言います。20代のうちは、しっかり休息をとりつつも、自己投資をしっかり行い、未来の自分の成果に備えるべきだと言います。
ビジネス書を読んだり、視野を広げるために、全く異なる分野の読書や体験をしてみたりすることです。指針とするべき時間としては、週末の丸一日を自己投資のための時間をして、確保すべきだと考えます。
まとめ
本書は、社会で働いていく人たち、すべての方にとっての必読書のように感じます。ゴールドマン・サックス、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ハーバード・ビジネス・スクールといった世界最高峰の環境で仕事や勉強をしたいと思わないという人にも絶対に参考になるように思います。なぜなら、世界のエリートたちが実践している内容は、社会で生きていく人たちが、人間として大切にしていかなければならないことだからです。
そんな人間として、大切にすべきことがわかるオススメの一冊です。
最後に
東京アキバ読書会は、毎週東京の秋葉原で、東京最大級の20代、30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
本書で述べられているように、最低週に一度は会社以外の人たちと出会う場に参加するということは、非常に重要なことですが、東京アキバ読書会は、毎週末開催しているため、毎週参加することで、毎週新たな同年代の人たちと知り合うことができます。
また、世界を代表するコンサルタントの大前研一さんが「読んだ3倍考えなさい」と言っていますが、読書会に参加することで、自分が読んだ本について改めて考えるきっかけが出来るます。他の参加者の方との会話の中で、自分が読んだだけでは気がつかなかった新たな視点なども手に入れることができます。
20代のうちは、週末の1日を自己投資に当てた方がいいと言われますが、東京アキバ読書会に参加して、そのきっかけにしてみてください。
読書会に初めて参加するという方は、緊張されると思いますが、ご安心ください。毎回、初めて参加するという方もたくさんご参加されておりますし、当日の進行は初めて参加される方に合わせて進めさせていただだきます。
少しでも東京アキバ読書会にご興味がおありの方は、下記より詳細をご確認ください。
皆様の東京アキバ読書会へのご参加を心よりお待ちしております。