文化庁の平成25年度「国語に関する世論調査」によれば、日本人全体の66.3%が本を読む量を増やしたいと感じているそうですが、20代になるとその割合は更に高くなり、20代女性は88.8%、20代男性は70.3%の人が読書量を増やしたいと感じているという結果が出ています。
しかし、本を読むことが出来ない理由として最も多いのは「仕事や勉強が忙しくて読む時間がない」という理由だそうで、 51.3%の人が忙しいことを理由に本が読めないと言います。
現代の多忙な社会人・ビジネスパーソンでも気軽に参加が出来、短時間で効率的に読書が可能になる読書会が、今東京・大阪の20代の社会人を中心に大ブームになっています。
一見すると本を読む時間がないのに、読書会に参加するということは矛盾しているように感じられるかも知れません。
しかし、「時間がないから本が読めない」「忙しいから読書が出来ない」が口癖になってしまっている人ほど、読書会へ参加することで読書をしやすくなります。
なぜ、忙しい社会人・ビジネスパーソンが読書会に参加することで読書を出来るようになるのか、その秘密をご紹介いたします。
読書会で「忙しくて本が読めない!」にサヨナラ!
読書会に参加するだけで、知らない本の内容を知ることが出来る
忙しくて本が読めないという方は、是非、過去に読んだ本をなんでもいいので、お持ちいただき、一度読書会に参加することをオススメいたします。
なぜなら、読書会に参加することで、他の参加者の数だけ、自分が知らない本を知ることが出来るからです。仮に読書会に10人の参加者がいれば、自分以外の9人が紹介する本を知ることが出来、紹介を聞くことで9冊の本の内容を知ることが出来ます。
それぞれの参加者の方が、お読みいただいた本の中で、面白かった箇所や役に立った箇所、勉強になった箇所を要約して紹介してくれるので、自分で読む時間が大幅に省けます。もちろん、読書会の中で紹介された本の中で気になるものがあれば、後日ご自身でお読みいただくことで、更に理解は深まりますが、その際にも読書会で一度紹介を聞いているので、読む際も理解が早く、全く知らない本を読むよりもスピーディに読むことが可能です。
自分一人で読書をする際には、1冊読むのに、2〜3時間ほどかかってしまいます。薄い本だとしても、1時間ほどは必要だと思いますし、厚い本でしたら1冊読むのに何日もかかるということもあると思います。しかし、読書会であれば、同じ2〜3時間でも、10人いれば自分以外の参加者の方が紹介する新たな9冊を知ることが出来ます。
「そもそも、読書会に持って行く本がない」という方もいるかもしれませんが、東京アキバ読書会では、お持ち寄りいただく本のジャンルは特に制限がないため、小説や漫画など、今までの人生の中でお読みいただいた本の中から、ご自由にお持ちください。東京アキバ読書会では、大学の卒業論文を書くために読んだ参考書や教科書、好きな図鑑や絵本などをお持ちいただいた方も多数いらっしゃいます。
課題図書がある読書会ですと、全員が同じ本を読んだ上で読書会を行うため、自分が読んだことがない新しい本に出会うことが出来ません。参加者の数だけレバレッジがかかって多くの本を知ることが出来るのが、東京アキバ読書会のメリットの一つです。
読書会に参加しようと考えた時に、自分の紹介する本がないと悩まれてしまう方も多いのは事実ですが、初参加の時は自分の発表よりも、他の方がどんな本を紹介するかという点を考えながら参加いただくことで、緊張もせずに楽な気持ちで参加いただけると思います。
読みやすく面白いオススメの本を知ることが出来る
東京アキバ読書会では、参加者の方に数分で本を紹介いただいた後に、フリートークの時間を数分入れています。フリートークでは、紹介された本と関連する本を紹介しあったり、それぞれの人の好みや状況にあった本の話題を話したりします。
時間がなくて本がなかなか読めないという方いれば、参加者の方が今まで読んだ本の中から、短時間で読むことが出来る本や、要点がまとまっていて読みやすい本、時間がなくても続きが読みたくなってしまうような面白い本を紹介することもあります。
読書会に参加している人や読書会の主催者が今まで読んだたくさんの本の中から、読みやすい本、面白い本を紹介するので、自分で本屋や図書館に行って探すよりも確実に自分にあった本に出会うことが出来ます。
ボストン・コンサルティング・グループで活躍され、ドリームインキュベータを創業された、世界を代表するコンサルタントの一人である堀紘一さんは、著書の『自分を変える読書術』の中で、仲間同士で本をすすめ合うことで、面白くて役に立つ本に出会える確率が、自分で本を探すよりも格段に高まると断言しています。
仲間同士で良書をすすめ合えば、面白くて役に立つ本に出会える確率がうんと高まるに違いない。
堀紘一|自分を変える読書術
忙しい人にも実践出来る読書法を知ることが出来る
読書会と聞くと、オススメの本を紹介するだけと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは半分正解で半分不正解です。実際に読書会に参加されたことがある方は、わかると思いますが、本を媒介に人が集まれば、本だけではなく、本に付随した話がたくさん繰り広げれらます。
著者に関する話や、本と関連したニュースの話、オススメの読書グッズの話などがされることも多々ありますし、読書法についての話も頻繁にされます。読書会の中で、オススメの付箋についての話になったことも何度もあります。
読書会の参加者や主催者の中には、月に10冊以上本を読む人もいますし、中には月に30冊以上読まれる人もいます。
本を読むスピードが遅くて悩んでいるという方や、なかなか本を読む時間が取れないという方がいれば、オススメの読書方法、どのようにたくさんの本を読んでいるかということについて、読書会でよく情報交換がされます。
読書法や速読法に関する本を読んだり、読書法についてインターネットで調べたりすると、たくさんの情報がありますが、そうした本や記事を読んだだけで実践できる方はあまりいないのが現実です。実際に本をたくさん読んでいる人から、直接、方法を聞くのが一番効果的ですし、直接話せば、疑問点があっても、その場で質問をして、解決することが出来ます。
世界最強の頭脳集団であるマッキンゼー・アンド・カンパニーで活躍されたコンサルタントである赤羽雄二さんも『アクション リーディング』の中で、読書会や読書感想会のメリットの一つとして、読書スタイルの意見交換が出来ることをあげています。
「忙しくて時間がない人がなんとか読書の時間を捻出し、仕事に役立たせる。そしてもっと成長する」という趣旨で刺激し合うところが特徴です。忙しい毎日の中でどうやって本を読んで学んでいるかという意見交換ができれば、よりよい読書スタイルを見つけられるかも知れません。
赤羽雄二|アクション リーディング
読書の方法や読書スタイルに関する話が出来るかどうかは、読書会や主催者の方の裁量にもよるので、どの読書会でも自由に意見交換ができるとは限りません。
東京アキバ読書会は、本の紹介とは別にフリートークの時間があるため、本以外のことについて話す時間は毎回ありますし、実際にオススメの読書法や読書スタイルについて、情報交換をするということも頻繁にあります。
読書会は、「本について”だけ”話す場所」と思われている方がいれば、本以外の周辺情報を知る場として、読書会を活用いただけましたら幸いです。
まとめ
東京アキバ読書会は、2015年から20代、30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
短時間でたくさんの本の情報を知れるだけではなく、自分にあった本を知れる場であり、読書法について情報交換も出来る読書会です。
「時間がなくて、本が読めない!」という方もたくさんいらっしゃると思いますが、読書会に参加するという、たった2時間半の時間を捻出することによって、忙しい日常の中でも、読書をするきっかけが得られると思います。
少しでも東京アキバ読書会に興味がおありの方は、是非、下記より詳細をご確認ください。
全国各地から読書会にご参加いただいている方がいらっしゃるため、満席になり次第申し込みを締め切らせていただいております。
ご希望の読書会の日程のお申し込み忘れのなきようお気を付けください。