周りの人ってどれくらい本を読んでるの?という疑問を持つ時もあると思います。
外出する機会が減り、たまに外出してもみんなスマートフォンばかりをいじっています。
しかし、さまざまなデータから世の中で上手くいっている人や年収が高い人は、常に本を読み続けています。
この記事では、外部機関の調査により明らかになっている読書に関するデータをまとめています。
調査によって、対象となっている人数や年代が違うため、調査ごとに若干違った数字が出ている場合もあります。
出典元になっているデータのリンクも記載しているので、詳細なデータもすぐに確認できるようにいたしました。
この記事を読んでいただくだけでも、要点がわかるようにまとめています。
新たなデータを発見したら、随時こちらのページに追記していこうと思います。
普段から読書をしている人はさらに読書をしたい気持ちに、これから本を読もうと思っている方は素晴らしい読書ライフを送れるような、読書に関するデータをご紹介します。
コロナ禍で2割弱の人が読書量が増えている
2割弱がコロナ禍により読書量は増えたと回答しています。
紙媒体で本を読む人は、17.3%増加。
電子書籍で本を読む人は、18.3%が読書量が増加したと言います。
紙媒体では、読書量が減った人は14.6%いますが、外出がしにくくなり、書店に行く機会が減ったことが想定されます。
一方で、電子書籍の読書量が減った人は、6.0%です。
外出せずとも購入できる電子書籍の人気が、さらに上がっていくと見られます。
総合して、ニューノーマルと呼ばれる新たな生活様式の中で、読書をする方はますます増えていきそうです。
株式会社クロス・マーケティングが、全国20歳~69歳の男女を対象に行った「読書に関する調査(2020年)」より

20代の2割弱はサブスクのサービスで読書量が増加
20代では、読書量が「とても増えた」もしくは「少し増えた」と回答した割合が、他の年代と比較して高いというデータが出ています。
20代のうち、「とても増えた」は13.2%、「少し増えた」は24.0%が回答しています。
20代の読書量が増えている主な理由として、17.8%が「定額制」などのサービスができてコストの心配がなくなったからを回答しています。
20代は「定額制」への興味が他の年代と比較して高いことが調査から明らかになりました。
読書が苦手な方は、まずは「定額制」のサービスから利用してみるのも、おすすめです。
楽天インサイト株式会社が、全国の20代から60代の男女1,000人を対象に行った「読書に関する調査」をより

月1冊本を読めばトップ50%、7冊読めば3.2%になれる
文化庁が行った平成30年度「国語に関する世論調査」では、1ヶ月に何冊くらい本を読むかについて明らかになっています。
「読まない」が 47.3%、「1,2 冊」が 37.6%,「3,4 冊」が 8.6%,「5,6 冊」と「7 冊以上」がそれぞれ 3.2%です。
毎月、1冊でも本を読めば、日本人のトップ50%に入れることができます。
少し頑張って月に7冊の本を読めば、トップ3.2%の仲間入りです。
平成30年度「国語に関する世論調査」(文化庁)より
高収入世帯は、3倍以上本を買う
年収455万円以下の世帯では、年間の5,160円分の書籍を購入しています。
一方で、年収923万円以上の高収入世帯では、年間15,571円です。
高収入世帯の人たちは、年収455万円以下の世帯の3倍以上の書籍を買っていることがわかります。
まずは、今の3倍以上、本を読むというのも良いのはないでしょうか。
2019年度「家計調査結果」(総務省統計局)より
年収1000万円の人は、平均年収層の3倍以上、ビジネス書を読んでいる
年収1000万円は、日本のビジネスパーソンにとって、一つの目標になることが多い金額です。
1,000万円プレイヤーは、どんな本を読んでいるのかというと、平均年収層以上にたくさんのビジネス書を読んでいることが明らかになっています。
ビジネス書をよく読むと回答した割合は、1,000万円プレイヤーの26.6%、平均年収層8.5%となっています。
年収1,000万円の人たちは、平均年収層の人達より3倍以上も、ビジネス書をよく読んでいることがわかります。
ビジネス書を読んで意味があるのか、と疑問に思う人たちもいるかもしれません。
しかし、年収が高い人たちはしっかりとビジネス書を読んでいるのです。
一方で、漫画がよく読むと答えた1,000万円プレイヤーは、わずか2.3%でした。
平均年収層では、20.0%の人が漫画をよく読むと回答しており、8倍もの差があります。
漫画ではなく、ビジネス書を読む時間を増やすことで、年収にも跳ね返ってくるでしょう。
ハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX(アイエックス)」が、一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む、会社勤めのビジネスパーソン男女(役員経営者、フリーランスは除く)800名を対象に行った1,000万円プレイヤーの「読書事情」より

1,000万円プレイヤーは「公共交通機関」「オフィス」で読書をする
読書をしようと思った時に、他の人はどこで読書をしているのか疑問に思う時もあると思います。
平均年収層は自宅で読書をする人が多く、1,000万円プレイヤーは「公共交通機関(電車、バス等)」「オフィス」で読書をする人が多いことがわかっています。
1,000万円プレイヤーの70.9%が「公共交通機関(電車、バス等)」で読書をする、17.2%が「オフィス」で読書をすると回答しています。
年収が高い層ほど、電車やバス、オフィスなどでのスキマ時間をうまく活用して、読書をしています。
ハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX(アイエックス)」が、一都三県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に住む、会社勤めのビジネスパーソン男女(役員経営者、フリーランスは除く)800名を対象に行った1,000万円プレイヤーの「読書事情」より

読書をするのは日本人の27.4%、アジア14ヵ国平均は42.3%
日本人の読書離れがよく言われますが、日本以外のアジアの人たちは読書をしまくっています。
日本人は、アジア14ヵ国の平均から約15ポイントも読書をする人が少ないことが明らかになっています。
読書のみならず、勉強会への参加、資格取得など、あらゆる自己啓発において、平均を下回る結果になっています。
そして、自己啓発について何もしないという人が、46.6%と突出しています。
これからの日本未来が怖くなる調査ですが、これが日本の現実です。
周りが何もしていないから自分もしなくていいわけではありません。
自分だけは、努力をしていこうという姿勢が大切です。
パーソル総合研究所がAPAC14の国・地域を対象に調査した「APAC就業実態・成長意識調査(2019年)」より

読書をすると12年後の死亡率が約20%下がる
2016年に、アメリカのイェール大学が、読書と長生きの関係性に関する論文が発表しました。
読書を、1週間に3時間半程度までしている人は、読書を全くしていない人に比べ12年後の死亡率が17%低いということを証明しました。
さらに、1週間に、3時間半以上している人は、23%死亡率が低いという結果が出ています。
Association of Book Reading with Longevity より
