今、全国各地で大ブームを起こしている、読書会。
電子書籍が普及しつつある今でも、依然として紙媒体で本を読む人も非常に多いのが現状です。
本を読む人は、読まない人に比べ、年収が遥かに高いという事実も、変わらぬままです。
では、なぜ、今読書会が空前の大ブームなのでしょうか?
各メディアで注目される読書会の魅力とはなんなのでしょうか?
価値観を変えなければいけない時代の到来
今の日本は、少子高齢化が進み、1000兆円以上ある借金(国民一人あたり約1000万円)も返せる見込みが全くありません。人口は減り、年金もあと20年ほどで枯渇することがほぼ確実となっています。
国民一人あたりが、1000万円の借金を背負った国は、世界中どこにもありません。
つまり、今の日本は、世界中のどの国も体験したことがないような状況に直面しているのです。
こうした、状況は、今までと同じ手段では乗り越えていくことは出来ません。
価値観や考え方を大幅に変えていく必要があります。
マインドマップやフォトリーディング、ダイレクトレスポンスマーケティングなどを、日本に導入したトップマーケターの神田 昌典 氏は次のように言っています。
2015年の日本では、これまでの価値観で不要なものは手放し、必要なものを新たに構築する作業をしなくてはなりません。歴史の転換点においては、新しい価値観を創造することが重要です。そのためには、ほかのメディアに比べて情報の信頼性が高く、最先端の知識が集まっている本を読むことが最も有効なのです。
神田 昌典
何故、読書会が最も有効なのか
本は1人でも読むことが出来ますが、この今の日本の現状を打開するためには、1人の力では不可能です。
多くの人が集まることで、新たな知識が生まれていき、そうした新たな知識が解決策に、なっていくのです。
混迷する社会では、ひとりでは問題は解決できません。問題を解決するには、高度な知的創造が必要です。それには読書会が最良の手段です。本を中心にして異なる考えの人たちが話し合うため、良質なコミュニケーションが生まれます。さらに参加者同士のつながりができて、そこから新たな知が創造されるのです。
明治維新も読書会で乗り越えた
読書会は、なにも今に始まったものではないのです。
歴史を振り返ってみると、明治維新という歴史の大きな転換点において、原動力となったものはなんと読書会だったのです!
吉田松陰の松下村塾や緒方洪庵の適塾は、高杉晋作、伊藤博文、福澤諭吉ら、時代のリーダーを排出しました。
全国で同じような私塾が開かれていました。そこで行われていたのが、今で言う「読書会」だったのです。ひとつの書物をみんなで読み、日本はどうあるべきか、自分たちに何ができるかを話し合っていました。
また、ソクラテスや仏教においても、一つの書物に対して問答形式が多く行われ、今の読書会のようなものが数多く行われてきました。
今まで、世界各国でいろいろな問題にぶつかっては、読書会を行うことで乗り越えてきたのです。
1つの会社の価値観で生きていくのは命取り
現在、アメリカでは3人に1人が、フリーランスだったり、ノマドという働き方をしています。
日本では一つの会社に勤めていることが普通ですが、アメリカでは一つだけの会社に属している人はどんどん減少しているのです。
複数の会社に属していたり、個人事業主として自由な働い方をしている人がアメリカでは主流になりつつあります。
その流れは、近年日本にも浸透しつつあります。在宅ワークを認める大企業や、副業を認める企業が当たり前になりました。副業禁止をしている会社は、時代遅れとまで言われています。
そして、2023年頃には、日本でもいくつもの会社に属するフリーランス型の働き方や、個人事業主として特定の会社や組織に属さない人がほとんどになると言われています。
ひとつの会社の価値観しか持っていないことがリスクになります。だから、非営利団体に属するとか、地域、社会の中で何らかのプロジェクトにかかわる、読書会に参加するといった経験は、パラレルキャリアの時代の働き方に慣れていくために、必要なことなのです。
このパラレルキャリアとは、ピーター・ドラッカーが提唱し、今や世界の標準となりつつあります。
まずは、一歩を踏み出し読書会に参加してみよう
ここまで、読書会のメリットや有用性を書いてきましたが、皆さんが参加しなければ意味がありません。
読書会は、しっかりと本を読み込んでから参加しないといけないと考えたり、立派なプレゼンをしないといけないと考えたりして参加できないという方をいらっしゃいますが、それは間違いです!
初参加の方は、完璧を目指す必要はないのです。まずは、参加をして、他の人の発表を見て、少しずつ学んでいけば良いのです。読書会は、1回参加して終わるのではなく、継続して何度も参加することで、成長していくことができるのが醍醐味です。
また読書会は、ファシリテーターの方がフォローしてくれます。ファシリテーターがいなくて、参加者だけでグダグダで終わってしまう読書会も存在しているのは事実です。東京アキバ読書会〜では、私たち主催者がファシリテーターとして皆さんの参加をフォローいたしますので、初参加の方も毎回安心して参加いただいています。
まずは、参加して、他の人の発表の仕方を学んだり、どんな本を他の人が読んでいるのかを学ぶところからスタートしてみるのがいいと思います。
20代限定の学び場 東京アキバ読書会〜で、お待ちしております。