【書評】99%の会社はいらない|堀江貴文

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ふと気がつくと「忙しい」という言葉が、口癖のようになり、いつも忙しさに振り回されている人はいないでしょうか。しかし、世界を代表する企業の経営者や、芸能人、ミュージシャンなど、私たちよりも何倍も稼いでいる人が、「忙しい」と日々の生活を思い悩んでいるようには思えません。

同じ時間だけ活動していても、「忙しくて大変」と感じる人と「そこまで忙しくない」と感じる人がいるのは事実です。

その差は、どこから来ているのでしょうか。答えは、簡単で、「他人の時間」を生きているか、それとも「自分の時間」を生きているかの違いだと言います。

日々、会社の仕事に追われ、残業や休日出勤の繰り返しで、仕事にはやりがいも楽しさも何もないような毎日でしたら、「他人の時間」を生きており、忙しくて大変と考えるのは当然のことです。しかし、24時間365日を自分でやりたいことを選択して生活していたとしたら、例え予定がギッチリ埋まっていたとしても、それは「自分の時間」を生きているため、楽しさを感じるはずです。

今回は、「他人の時間」を生きてしまっており、大変な忙しさを日々感じている、日本人の99%の人にオススメの一冊をご紹介いたします。

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99%の会社はいらない|堀江貴文

ご紹介する本は、ホリエモンこと堀江貴文さんの著書である『99%の会社はいらない』です。

堀江貴文さんといえば、ライブドアを創業後、一旦は証券取引法違反で実刑判決を受けますが、現在ではロケットエンジンの開発やスマートフォンのアプリである「TERIYAKI」「焼肉ぶ」「755」などをプロデュースするなど、多方面で活躍されており、実業家や芸能人などとの広い交友関係も有名です。

堀江貴文さんは、数多くの仕事を日々こなされており、非常に忙しく毎日を過ごされていますが、それを大変だとは感じず、楽しいと感じていると言います。その理由は、全て自分が楽しいと思うものだけを選択し、「自分の時間」を生きているからだと言います。

「それはホリエモンだから出来るんだろ?」と感じるかもしれませんが、インターネットやスマートフォンを誰もが自由に使える現代では、こうした働き方は、誰にでも可能だと言います。

本書はこれからの組織のカタチと、新しい働き方を記している。僕のように好きなことを、うまくいけば遊びですら仕事にできる時代が必ずやってくる。そして、「自分の時間」を生きる忙しさを手に入れることができれば、誰でも納得のいく幸せな人生を送ることができるようになると信じている。

これからの時代の幸せは「自分の時間」をいかに生きるかで決まる。

堀江貴文|99%の会社はいらない

 

会社で働くことだけが正解じゃない

かつては、良い大学に進学し、良い会社に就職して、一生一つの会社で勤め上げることが日本人のあるべき姿のように語られていましたが、そんな時代は遠い昔に終わりを迎えています。

今でもこうした幻想を持ったまま、一流企業の就職だけを目指す人たちがいますが、良い会社に入れば一生安泰だった時代は、実は、バブル崩壊直後に退職した僅かな人たちしかいないのです。バブル崩壊から数年経ってからは、リストラも行われ、給与も引き下げられているため、今まだ現役の社会人の人たちは、会社に入れば安泰という世代ではないのです。多くの日本人が夢に描いている良い会社に入れば、人生はバラ色といったイメージは、実は20年以上も前に崩壊しているという事実を認識しなければなりません。

日本の社会では、良い大学に行き、良い会社に就職し、その会社で正社員として勤め上げることが正解だと言われる。苦しくてもこのレールから外れないことが正しいと教えこまれる。

しかし、本当にそれが正しい、いや幸せなことなのだろうか?

堀江貴文|99%の会社はいらない

 

パイロットで飛行機を操縦することに生きがいを感じる、世界一の建造物を作ることが人生の目標、といった人たちは、特定の会社で働かなければ夢が叶わないため、その夢に向かって突き進むべきです。

しかし、社会人のほとんどの人は、会社や上司に不満を抱え、仕事も楽しいことより辛いことが多い、成果を上げてもあまり給与は変わらない、自分は仕事が出来るのに仕事が出来ない人のが残業代が多くなり給与が高いことに疑問を感じる、そして何より自分の時間を自由に使えないなど何かしらの不満を持ちながら働いているのではないでしょうか。

会社という組織に属している以上、堀江貴文さんのいう「自分の時間」を楽しく過ごすことはほぼ不可能に近く、「他人の時間」を過ごすことに辛さを感じているのではないでしょうか。自分の大切な時間を会社に切り売りする人生は、幸せな人生と言えるのでしょうか。

世の中の大多数の人々が所属している「会社」という仕組みでは「他人の時間」に縛られることが多い。やりたくもない仕事をさせられ、ただただ給料をもらうため、生活するためだけに仕事をこなす。それでは「楽しい忙しさ」を手に入れることは難しい。

堀江貴文|99%の会社はいらない

 

マイナー&高収入を目指せ

会社で働くのは「他人の時間」を過ごすことであることは、理解できるし、出来るものなら「自分の時間」を生きたいけど、そのためには起業して、大きな会社に育てるしかないのかと感じる人も多いと思います。自分には、起業なんて絶対にできないと感じる人がほとんどだと思います。

メジャーとマイナー、高収入と低収入という軸で考えると、多くの人がイメージする[メジャー&高収入]は、著名な起業家やアイドル、芸能人などは、確かに多くの人の憧れであり、成功できれば、とてつもないリターンを得ることができます。しかし、誰が見ても明らかなように、非常に狭き門であることは、否定できません。

[メジャー&低収入]は、売れないお笑い芸人やアイドルなど、一定の知名度はあるものの、日々の生活を維持するほどの収入を得ることができないため、そもそも目指すものではありません。

[マイナー&低収入]は、一般人のブログなどで、こちらもほとんど収入になることはないため、ただの趣味や自己満で終わってしまいます。

最も多くの人に門戸が開かれており、新たな選択肢になっているのが、[マイナー&高収入]のカテゴリーで成功を目指すことだと言います。ここには、YouTuberやニコニコ動画の歌い手、ネットアイドルなどが入ります。2ちゃんねるのまとめサイトを運営する人たちなどもここのカテゴリーに入り、まとめサイトの運営だけで年収1000万円以上稼ぐ人も珍しくありません。

 

また、[マイナー&高収入]の分野で成功した人といえば、イケダハヤトさんやはあちゅうさん、藤沢数希さんなどもいます。彼らは、元々は普通の一般人でしたが、インターネットをうまく使うことで高収入を実現させ、今ではメジャーな存在にまでなっていますが、マイナーだった時でも生活するのには十分な収入を得ていました。

[マイナー&高収入]の分野は、なんの取り柄もない一般の人たちが、唯一成功できる可能性があり、またサラリーマン以上の収入を実現できる場でもあります。また、いきなり会社をやめてスタートするのではなく、空き時間を利用して徐々に軌道に乗せていくことが出来るため、リスクはほとんどありません。既に多くのごくごく普通の人たちが、この分野で働き方や収入を大きく変化させることが出来ているという先人たちの成功例がたくさんある分野のため、自分の努力と継続次第で、誰にでも人生を大きく変化させることが出来る可能性を大いに秘めています。

[マイナー&高収入]を目指す方が生活は安定しているし、苦難も少ないと言える。むしろ好きなことを武器に、収入を得ることが出来るようになるのだ。

堀江貴文|99%の会社はいらない

 

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まとめ

会社勤めをしている人の中で、今の仕事に100%満足しているという人は、100人に1人くらいだと言われているため、本書は99%の人にとって必ず役に立つ一冊だと感じます。

テクノロジーが発達し、AIや新たなコンピューター技術が、多くの人たちの生活をより便利に変化させていきます。それに伴い、今やっている仕事を人間がやる必要がなくなることになる人たちも大量に出てくるはずです。そうした確実に来る未来に備えて、今からあなたにしか出来ない仕事を自分の手で探していく必要があります。

本書は、そうした新たな時代の働き方のヒントがたくさん詰め込まれており、あなたの人生の糧になる一冊になるはずです。

普通の会社員だった人が、地道な努力の先に[マイナー&高収入]の分野で独立することが珍しくない時代になりました。マイナーなため、普段の生活の中では気がつかないかも知れませんが、世の中には無名で、どんな仕事をしているかよくわからなくても、高収入を得て、自分で自分の時間を自由に使えている人たちがたくさんいるということに気がつくことができれば、人生の可能性は大きく広がるはずです。

世間からはまともな仕事じゃないと言われても、楽しいのならそれでいいではないか。結果的に生活できているのなら世間から何を言われても気にすることはない。

堀江貴文|99%の会社はいらない

 

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