いろいろなビジネス書や自己啓発書を読んでみても、なかなか結果が出ないという方や、何となく伸び悩んで閉塞感を感じている方、何から手をつけて良いかわからず悶々とした日々を過ごしている方、自分の成長はマイペースで良いと思っている方もいると思います。
誰もが自分の「我」を持っていますが、その「我」があなたの成長を妨げてしまっているかも知れません。
自分の「我」を捨て、信頼できる結果を出している人たちの思考に「流される」ことで、能力のない人でも物凄いスピードで成長出来ることを教えてくれる一冊をご紹介いたします。
流される力|泉正人
ご紹介する本は、泉正人さんの著書である『流される力』です。
泉正人さんは、年収150万円ほどで美容師を目指していた20代前半を過ごし、30代前半には不動産収入のみで年収2億円にまでなりました。
美容師時代のオーナーから人として大切なことをたくさん学んだと言います。そのオーナーから学んだ秘密を明かした1冊です。
最短距離の成長をしたいなら、流されろ!
アメリカで最も著名な講演家の一人で、実業家、ビジネスコンサルタントの権威として著名なブライアン・トレーシーさんは、次のような言葉を残しています。
成功者と同じことをすれば、最終的にはあなたも同じ結果を得ることが出来る
ブライアン・トレーシー
自分が思い描く成功の次元に達することが出来ていない人たちは、それを成し遂げた人たちと違ったことをしているから結果が違っていると言いいます。
同じことをすれば、同じ結果が出るのが世の中の不変の事実なのです。
泉正人さんは、流される力のことを、「思考信託」と呼んでおり、自分が理想とする結果を出している人に思考を委ねるべきだと言います。
思考信託は、「自らの思考を、信頼する人に任せる」という意味
泉正人|流される力
よくいろいろなビジネス書や自己啓発書を読むと、「上手くいっている人の行動をまねろ」ということが書いてあり、一般的に「まねる」は「行動」の部分にフォーカスしていますが、泉正人さんはその行動を引き起こしている思考そのものをまねるべきだと言います。
「結果」は「行動」の積み重ねです。
その「行動」は「思考」積み重ねです。
つまり、人の行動の裏には必ず思考があるので、結果を変えたければ思考から変える必要があるのです。
だからこそ僕は、誰かの小手先の行動ではなく、絶対的な信頼を置いている人の知識、経験、実績などすべてをひっくるめた思考を全面的に信頼し、まねをしています。
これを「流される力(=思考信託)」と呼んでいます。
泉正人|流される力
思考信託2つのメリット!流されると新しい自分に出会える
泉正人さんは、思考信託をすることで次の2つのメリットがあるといいます。
- 自分の頭では考えられない経験ができ、新しい自分を発見できる
- 短期間で成長し、目標に最短距離距離でたどりつくことができる
1. 自分の頭では考えられない経験ができ、新しい自分を発見できる
泉正人さんは、自らが思考信託した例として、本田直之さんの存在を紹介しています。
本田直之さんといえば、『レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術』に代表されるレバレッジシリーズなどを大ヒット作を数多く出版している大ベストセラー作家です。
泉正人さんは、独立してからしばらくの間はお酒を飲まず、お酒を飲むなら仕事や読書をした方が良いと考えていたと言います。
しかし、本田直之さんに、海外の様々な経営者の方との食事や会話に招待していただき、本田直之さんはワインなどの世界に共通する文化を話題にして、会話を弾ませていたといいます。
僕は本田さんと一緒に過ごす時間を過ごすことによって、「ワインは世界共通の文化で、人との関係を和やかにする力のあるもの」という「ワインを飲む思考」にこそ本質があることを知ったのです。
泉正人|流される力
もし仮に、泉正人さんが思考信託ではなく、いろんな本に書いてあるように表面上だけのワインを飲むという行動だけをまねていたら、ワインの先にある文化や人の繋がり理解することは出来なかったはずです。
「ワインを飲む思考」ではなく、「ワインを飲む行動」をまねていたら、スーパーで安いワインを買って一人で飲むことをまねしていたのかもしれないです。
2. 短期間で成長し、目標に最短距離距離でたどりつくことができる
泉正人さんは、100冊近い不動産特使関連の書籍を読み尽くし、2年もの間に数千件の物件情報に目を通し、300件以上の物件を実際に訪問し、ようやく1件の不動産を購入したと言います。
その後、10年近い不動産投資の経験を持ち、首都圏にビルを約40棟保有している不動産投資家の方にその物件を見てもらったところ、明らかにその方が保有している物件よりも劣っていたと言います。
ここで、泉正人さんは自分の「我」を捨て、その投資家の方の教えを受けることで、数年で不動産投資家として生計を立てられるようになりました。
自分よりも専門的な知識や経験があり、先に実績を出している人の言うとおりに行動することが、近道
泉正人|流される力
まとめ
一見すると自己流はカッコよく見えますが結果に対してとても遠回りです。誰かのまねをするということは、子供じみて見えますがとても近見になります。
自分の人生や結果を良くしていきたいと思うならば、是非本書を読み、「思考信託」をしていただけると良いと思います。
しかし、「思考信託」と一言でいっても、「思考信託」が出来る相手というのは、今働いている会社の中にはなかなかいないものです。
積極的に社外の環境へ足を運ぶことで、信頼でき、思考を託すことが出来る人を探して欲しいと思います。
東京アキバ読書会は毎週東京の秋葉原で、20代、30代の社会人中心の東京最大級の読書会を開催しています。「思考信託」が出来る人を探したいという方や、いろんな本新しい本に出会いたいという方は、きっと何かのヒントがある読書会だと思います。
毎回読書会に初参加の方も多く参加していますので、気軽な気持ちでご参加いただければと思います。
泉正人さんの『年収のあがらないあなたへ』もとてもオススメです。
あわせてお読みいただくことで、より理解が深まると思います。