皆さんは、人生のゴールをもっていますか?
ゴールと言われると、あまりピンと来ないかもしれませんが、目標や夢などと言えると思います。
仕事の目標と言われたら、今月の目標の売り上げは○○万円、今月の目標契約件数は○件だったり、新しい企画案を何個出すといった目標がすぐに思い浮かぶ人も多いと思います。仕事のゴールならば、将来は○○店の支店長になるといったことや、部長になる、役員になる、社長になるといったゴールを持っているかもしれません。
しかし、人生の目標やゴールと言われると、すぐに言えない人が多いと思います。仕事のゴールと人生のゴールは違うはずです。会社で出世することは自分の人生のゴールでは決してないはずです。
皆さんが、もし今からマラソンをスタートするとしたら、ゴールは42.195km先にあるはずです。その方角も道のりもしっかり把握していると思います。
しかし、皆さんはゴールのわからないマラソンを走りたいと思いますか?
10時間走っても、あとどのくらい走ればゴールになるかわからない、ゴールへの道のりもわからない、そもそも方角が正しいかもわからない。そんなマラソンを走りたいと思う人は決していないと思います。
もし、皆さんが人生のゴールを持っていないとすると、それは終わりの見えないマラソンを走っているのと同じではないでしょうか?
ゴール―最速で成果が上がる21ステップ|ブライアン・トレーシー
ゴールを持っていない人は、必ず読んでおきたい一冊をご紹介します。ゴールのある人は、そのゴールに到達しやすくなるような一冊ですので、是非読んでみて欲しいと思います。
その本は、ブライアン・トレーシー著の『ゴール―最速で成果が上がる21ステップ』です。
ブライアン・トレーシーは、世界で最も有名な自己啓発書の著者の一人でもあります。また、講演も大人気で、コンサルタントとしても活躍している、世界的に有名な人物です。著者自身も、元から才能があったわけではなく、貧しい過程で育ち、仕事も収入もないところから、世界的に有名な人物になった方ですので、非常に納得感があり、読みやすい一冊です。
今すぐ目標を○○しましょう!
冒頭に、ゴールや目標をもっているかということを聞きましたが、それに関して非常に興味深い研究結果があります。
それは、ハーバード大学のMBA(経営学修士)コースの卒業生に「未来について明確な目標を紙に書き、それを達成するための計画を立てていますか?」というものです。
その結果は以下の通りでした。
- 目標を立て、紙に書いている:3%
- 目標は持っているが、紙には書いていない:13%
- 明確な目標はない:84%
10年後、この卒業生たちの収入についての調査を行いました。すると、驚くべき結果が出てきました。
明確な目標を持っていなかった人たちの平均年収と比べ、目標を持っているが紙に書いていなかった13%の人たちの平均年収は、2倍になっていました。
何より驚くべきは、目標を持ち、紙に書いていた3%の人たちの平均年収は、他の97%の人たちの平均年収の10倍になっていたとのことです。
この本で、本当に大切なことは、目標を紙に書くということだと思います。
他の大学や、他の集団で同じような調査を行っても、結果はだいたい同じような結果になるとのことです。目標を紙に書くという、ほんの少しの違いが10年ほどでとてつもない差になってしまうのです。
多くの人が紙に書いたくらいじゃ何も変わるはずはないと勝手に決めて、紙に書かないと思います。だからこそ、紙に書いた本の一握りの人たちだけが成功していくのだと思います。こういったことを書いても、ほとんどの人が紙には書かないのが現状だと思います。
今すぐ目標を紙に書きましょう!
たったそれだけのことで、将来の年収が10倍になるかもしれません。
本田圭佑選手や、イチロー選手が卒業文集に将来の夢として、セリエAに入団することやプロ野球選手になることを書いていたことをご存知の方も多いでしょう。
「将来の夢」
ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。
(中略)
Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。
そしてレギュラーになって10番で活躍します。(後略)
本田圭佑
僕の夢
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校でも全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。
(中略)
そして、ぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、お世話になった人に招待券をくばって、おうえんしてもらうのも1つです。とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。
鈴木一郎
1人では目標は達成出来ない
目標を紙に書いた後にもう一つ大事なことがあります。
それは、
目標設定で肝心なのは、あなたに力を貸してくれる人、集団、組織などを特定することです。どんな目標でも達成するにはたくさんの人の助けが必要です。
ということです。
ハーバード大学のデヴィット・マクレラン博士は、現代社会における成功者達の資質を研究しました。その結果、
日常的に付き合う集団を選ぶ能力こそ、失敗と成功をわける鍵だ
という結論にいたりました。
つまり、助けてくれる仲間やつるみを見つけ、その環境に居続けることでしか、このゴールや目標は達成できないとのことです。
まとめ
まずは、この本を読んで、素直に目標を紙に書いて、自分の理想とする人がいる環境に参加してみることをオススメします。
現に、ハーバード大学のMBAコースの卒業生で、目標を紙に書いたか書いていないかで、年収に10倍もの差が出ているという事実があるのにもかかわらず、紙に書くということすらしないのはとてももったいないと思います。年収は普通でいいか、それとも10倍のどちらがいいですか?
また、環境や仲間、つるみと言ったことに関しては、東京アキバ読書会にお越しいただければ解決すると思います。まずは、一度参加してみてください。今まで朝活や読書会に参加したことがないという人の参加が半分以上ですので、ご気軽にお越しください。参加者は主催者を含め全員20代なので、初参加の方でも安心です。
もう、ゴールの見えないマラソンを走り続けるのは、終わりにしませんか?