皆さんは、普段から読書をしているでしょうか。
このブログを読まれている方は、少なからず本を読んでいる、もしくは読んだ方が良いと思っている方が多いと思います。
経済評論家の勝間和代さんは、
読書は現代の錬金術である。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
だと言います。
詳しくは後述しますが、実際に高所得者ほど読書をしているというデータが多数出ています。
完全な相関関係があるわけではありませんが、勝間和代さんがこのように言い切る理由は次のことだと言います。
「さまざまな本には、直接的・間接的な、お金持ちになるための方法とそのヒントが含まれているから」ということなのです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
そんなお金持ちになる方法が満載の本を、どのように読めば良いのかという、勝間和代の読書法が紹介されている『勝間式金持ちになる読書法』をご紹介します。
読んでも読んでも日常が変わらない読書にサヨナラできる1冊です。
勝間和代さんの『勝間式金持ちになる読書法』の要約と書評の記事になります。
勝間式金持ちになる読書法|勝間和代
勝間和代さんの『勝間式金持ちになる読書法』は、タイトルの通り「お金」と「読書」について書かれた一冊です。
どうしたら必要な収入や資産を得ることができるのかということを本から見つけて、実行し、身につけるための、お金持ちになるための読書法が纏められています。
勝間和代さんご自身が、神田昌典さんの『非常識な成功法則』などを読み、実践し、年収を何倍にも増やしてきたという実体験に基づいて書かれています。
誰にでも実践できる読書法のため、是非本書を読み、そして実践することで、お金で悩まない人生を歩み始めて欲しいと思います。
はじめに
アメリカの「Business Management degree」に掲載された研究データによると、 富裕層の88%が1日30分以上ビジネス書などの本を読んでいると言います。
一方で、年収300万円以下の人は、わずか2パーセントしか読んでいません。
富裕層の86%は読書家であり、富裕層の63%は移動時間などに、オーディオブックなどを聴いているという結果が記されています。
日本でも同様の調査結果があり、富裕層向け情報サイトである「YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)」によれば、 日本では、30代で年収3,000万円を実現した人は月に9.88冊本を読んでいるといいます。一方で、20代、30代の社会人の平均の読書量は0.26冊で、38倍もの差があるのです。
もちろん、読書量と収入に確実な因果関係があるわけでありません。
しかし、勝間和代さんは、本には、直接的・間接的なお金持ちになるための方法とそのヒントが含まれているため、読書は現代の錬金術だと断言しています。
勝間和代さんは、出版した『お金は銀行に預けるな』や『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』を実際に読んだ読者の方から、本当に収入や資産が増えたと感謝のメッセージを多数いただいたと言います。
『お金は銀行に預けるな』は定価770円、『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』は定価1,650円で、資産が2倍になったり、年収が何倍にも増えたという人もいて、そう考えればとても安い買い物であると言えます。
2022年2月時点で、『無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法』はKindle Unlimitedで無料で読むことが可能です。
勝間和代さんも本から学んだ
勝間和代さん自身、神田昌典さんの著書の『非常識な成功法則』を読んで、学び、実行してきたと明かしています。
今から20年前、33歳のときに買って読んだのは神田昌典さんの『非常識な成功法則』(フォレスト出版)という本でした。
私はこの本を読んで学んだ次の4点をすぐに実行しました。
その1 やりたくないことを明確にする
その2 自分に都合の良い肩書を考える
その3 オーディオブックを聴きまくる
その4 速読法(フォトリーディング)を学ぶ
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
その結果、勝間和代さんは、1年後に年収が増え、4年後には起業して独立を果たしたといいます。
本は、現代の錬金術であるということを、勝間和代さんご自身が実体験から感じていることであることがわかります。
勝間和代さんは、YouTubeの中でも神田昌典さんの『非常識な成功法則』(フォレスト出版)を読んで、実践することで、年収が10倍になったことをお話しされています。
本は他のメディアより優れている
映画やドキュメンタリーは、製作費がかさむため、採算性を考えると大衆向けを狙わざるを得ないため新しいことよりも馴染みのある内容になりがちだと言います。
一方で、本は製作費も低く抑えられるため、一部の人が読んでくれれば利益を出すことができます。
現代では、ブログを読めば無料でいろいろな情報が手に入ると感じる方もいますが、ブログには運営者しか内容をチェックしていないことがほとんどのため、信憑性が低いものとあるのが事実です。
本は著者だけで作っているわけではありません。そこには原稿を厳しい目でチェックする編集者や校正者の存在があります。
また、そもそも1冊の書籍の企画が成立するまでに、出版社内で編集から営業まで多くの人たちが世に出すべきかどうかさまざまな審査がなされるのが普通です。そうしたハードルを越えて晴れて出版となるわけです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
序章 お金持ちになる方法は読書で学習できる
「お金持ちになる」という目的を持って読書をする
世の中には、たくさんの本を読んでいてもお金持ちではない人もたくさんいます。
その理由は、お金持ちになるための読書をしていないからに尽きます。
「お金持ちになる」という明確な目的のために本を選び、読書をして学ぶ、ということなしには、ただ本を読んでもお金持ちにはなれません。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
「親ガチャ」にはずれても関係ない
近年、「親ガチャ」という言葉が世間を賑わせており、お金持ちの子供に生まれなければお金持ちにはなれないと感じている人もいます。
しかし、勝間和代さんは成人してから様々な本を読み、お金持ちの思考様式、行動様式を学んでいけば全く遅くはないと言います。
ほとんどの場合、お金持ちになる方法は後天的に学ぶものであり、意図的に自分でやる必要があるのです。
そして、最も簡単な方法が読書をすることなのです。
「親ガチャ」が人生を左右しないことについては、下記の橘玲さんの『無理ゲー社会』の中に詳しく書かれています。
『無理ゲー社会』の中では、同義の言葉として「遺伝ガチャ」という言葉が使われています。
お金とは「情報」である
そもそも「お金持ち」とは何なのでしょうか。
さまざまな定義がありますが、勝間和代さんは、下記のように定義しています。
私が考える「お金持ち」とは、
「日常生活のなかでお金の不安を感じずに暮らすことができる」
「自分を幸せにするために必要なものは一定の予算内であれば無駄な我慢をせずに購入することができる」
「老後や病気になったときなど自分にとって何かあった場合においても、不安を感じないだけの資産を持っている」
ということを意味しています。つまり、 お金に対して「健康体」な人です。無駄に借金という名の脂肪を蓄えていない人、蓄える必要がない人のことを言います。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
では、どうしたらお金に対して健康体になれるのか。
それこそが本書の中で最も大切なことであると勝間和代さんは言っており、次の言葉こそがその答えとなります。
それは何かというと、
「お金の流れというのは、情報の一種であり、お金にまつわる情報を読み解ける人は、お金に不自由することがなくなる」
ということなのです。
つまり、お金を稼ぐためには、情報を得る必要があるのです。
日々の生活のなかで、私たちはお金を「情報」だとは考えていないのでしょう。しかし、 お金というものは、信用やサービス内容を情報化したものであり、その情報としての本質を把握することができれば、お金を稼ぐことにも、お金を使うことにも不自由がなくなるのです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
「お金」の知識は現代のサバイバル術
お金がどう動いているということは、世の中の流れ、仕組み、情報のほんの一部に過ぎないため、情報をきちんと掴むことは、世の中の本質を本質をつかむことだと言います。
情報弱者であることは、非効率であり、お金に関することも乏しい経験と知識の中で失敗をしていくことになります。
だからこそ、勝間和代さんは読書をして情報強者になれれば、効率的に情報を取り扱うことができるようになり、お金を得る力を身につけられるようになると言います。
第1章 絶対的読書のススメ
読書で得られる「多様性」
読書をすることで得られるものとして、多くの人が思い浮かべるのが専門的な知識だと思います。
しかし、勝間和代さんは、読書で最も有用なことは「多様性」だと言います。
現代は「エコーチェンバー現象」と言われる、SNSなどでたくさんの情報を得ながらも、結局は似たような興味関心を持つ人からの情報を得ているだけで、どんどん「気付き」が減ってしまっていることが問題視されています。
SNSのおすすめのユーザーやキュレーションアプリ、リコメンド機能などは、新しい情報を持ってきてくれているようにも感じますが、実は自分が好きな情報がアルゴリズムで解析され提供されているだけで、元から知っている情報と似通ったものを並べられているに過ぎません。
一方で、読書は、自分が望む情報ばかりではない、、知らない出来事や物、人などに触れることができ、多様性の近道なのです。
読書とは合法的なカンニングである—シェアリング・エコノミーとしての読書
勝間和代さんは、読書は合法的なカンニングであると言います。
本は1冊1,000〜3,000円ほどで、単行本の文字数は7万字〜12万字ほどがです。
もし、セミナーに参加したとすれば、数日分の講義内容になります。
勝間和代さんは、30万円のセミナーに行きたい人に対しては、1,500円の本200冊分の価値があるかを考えてから言ったほうがいいと言います。
しかし、それほど価値があるセミナーは非常に限られているのが現状だと言います。
はじめはやさしい本から読むこと
読書習慣がない人が、読書をするのは苦労するため、勝間和代さんは最初はやさしい本から読むことをおすすめしています。
最初のうちはやさしい本から読むといいのではないでしょうか。日本人が書いたひらがなの多い新書くらいの短い本から始めて、少しずつ難しい語彙が出てくる、内容も難しい本にチャレンジしていけばいいのではないでしょうか。決してはじめからいきなり、難易度の高い本を読むことはオススメしません。最初のほうで挫折してしまい、読書に対して悪いイメージが定着してしまうからです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
読書を続けていけば、だんだんと言語能力が高まり、語彙力が増えていき、次第に自由自在に本を読むことができるようになっていくのです。
「耳」で「読む」、オーディオブックのススメ
勝間和代さんは、本を読む習慣がないと言う人には、Kindleの読み上げ機能やオーディオブックを活用することをおすすめしています。
耳読に慣れてくると、次第に目で文字を追って、文章の意味が頭に入ってくるようになります。 人が受ける情報の8割は視覚から得られると言われていますが、その次に大きいのが聴覚です。
視覚的に読書をすることに慣れていない人は、聴覚でそれを補ってあげればいい、というわけです。
耳で聴き、目で文字を追う。 読書に慣れるまでは、聴覚と視覚を併用してやってみるといいでしょう。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
勝間和代さんがおすすめするKindleの読み上げ機能の使い方については、下記のブログで詳しくご紹介しています。
オーディオブックを使うなら、Amazonのオーディブルがおすすめです。初月無料で体験できる上に、コンテンツも豊富なため大人気です。
損しない登録の仕方などについて、下記のブログで詳しくまとめています。


第2章 どんな本をどんなふうに読むのか
迷ったら翻訳本を読む
勝間和代さんは、よくほんに迷ったら翻訳書を読むことをおすすめしています。
翻訳書のメリットは、厳選された結果として日本国内に流通しているからです。
外国語で書かれている本が翻訳されるためには、出版社や翻訳者が良いと思った本しか翻訳されないので、質の低い翻訳書は日本国内では流通する確率が低いのです。
また、勝間和代さんは、本を買う予算があまりないという方は、初月無料で利用できるKindle Unlimitedを利用することをおすすめしています。
勝間和代さんは、世界全体の思考とテクノロジーの進歩の恩恵に与るために、海外の情報を積極的に取り入れることと言っていますが、その最も簡単な方法が翻訳書を読むことなのです。
また翻訳書を読むことにハードルを感じる方もいると思いますが、数が増えていけばだんだんと慣れていくと言います。
翻訳書を読む数をこなしていけば、徐々に慣れていき、その語彙に親しみ、著者が何を言いたいのか、その構造がよく理解できるようになっていきます。
やはりいかに慣れるかが大切なのです。そのためには一定の量をこなさなければいけないでしょう。そうすれば、翻訳書に対する苦手意識もなくなってくるだろうと思います。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
最小の労力でお金持ちになるためには、他の人たちが手に入れていない情報を手に入れる必要がありますが、その方法の一つが翻訳書から最先端の情報を手に入れていくことだと言います。
勝間和代さんが、最近のビジネス書の中では、下記の3冊をおすすめしています。
読書を通じてどこへ向かいたいのか、強く意識する
勝間和代さんは、年間300〜500冊の本を読むことをおすすめしていますが、多くの人はそれほど多くの時間を作れないという理由で、読書を諦めてしまいます。
その理由と対策について、次のように書かれています。
なぜ、多くの人は、そこまで読書に時間を使おうと思っていないのでしょうか。私は、それはやはり効率的な読書の方法を知らないのが原因のひとつなのではないかと考えています。効率的な読書の方法については本章や次章で、改めて紹介しますので、ぜひ、実践してみてください。 ただ、もうひとつ原因があるだろうと私は考えています。
それは、おそらく自分がどのようなゴールを目指しているのか、そのイメージが極めて不明確なまま、読書に向かっているからなのではないか、と思うのです。
つまり、動機付けの問題なのです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
読書は遅効性であるとこと理解する
多くの人が読書について勘違いしていることが、読書は即効性があると考えていることだと言います。
読書は、自分を樹木に例えると、栄養いっぱいの腐葉土のようなものだと言います。
読書を通じて、たくさんの養分を得ることで芽が出て、生育し、大きな樹木となり大きな花を咲かせて実を結ぶようになるのです。
良い本を読めば読むだけ、その情報が無意識に蓄積されていくので、ある一定の臨界点を超えれば、無意識はガラッと変化していきます。
無意識を変えるには、やはりそれなりの読書量と時間がかかります。読書が効いてくるのは、この無意識が変わったときなのです。
ですから読書に即効性を求めるよりも、むしろ、「読書は遅効性である」と覚悟しなければならないでしょう。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
第3章 今すぐできる!読書ハック
こちらの章では、勝間和代さんが考える、どのようにたくさんの本を効率読むのか、そして上手に読めるのかという「読書ハック」が紹介されています。
読書も効率的にやらなければ、時間も取れず、身につかないという本末転倒な結果になってしまいます。
どうやって面白い本を見つけるか
勝間和代さんは、面白い本、楽しい本を探しには、とにかく10〜20冊くらい様々な本を読んでみることをおすすめしています。
どうやって自分にとっての面白い本、楽しい本を探すかということなのですが、私のオススメは、とにかく10~20冊くらいさまざまな本を読み始めてみるのです。
そして、そのなかから本当に面白い本だけを読み続けるようにする、という方法です。
(中略)
本の試し読みは図書館で無料でできますし、AmazonのようなECサイトであれば、目次や冒頭の数ページのサンプルを見ることができる本もあります。あるいは、Kindle Unlimitedに入会すれば、月々980円で、対象となる本はいくらでも読むことができるのです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
読書の基本は「乱読」。必要な本は「熟読」せよ!
本選びで悩むのが、たくさんの本を乱読すべきなのか、数少ない本を熟読しようかなど、どのくらい本を読むべきなのかということでしょう。
勝間和代さんは、絶対に読書量が必要であると言います。
たくさんの本を読んだ上で、良書だと思ったら繰り返し読むというように、乱読と熟読を併用していくというのがおすすめです。
常に本を読めるようにして置いておく
読書ができないという人の多くが、読書をしようとして、ついついテレビを見てしまったり、インターネットを立ち上げたりしていまします。
その最大の理由は、目の前に本がないからだと言います。
そうした誘惑以上に本を読みやすいように置いておくことが大事なのです。
「紙の本は開いてすぐに読める状態で置いておく」
「Kindle専用の端末を複数用意して置いておく」
「PCやスマートフォンにKindleのアプリを入れて、開きやすいようにトップ画面のわかりやすいところにアイコンを置いたうえで、立ち上げっぱなしにしておく」
などのような工夫をして、TVをつけるよりもネットサーフィンをするよりも、本を読んだほうが早いという即物的、物理的な状況改善をすることも大切だと思います。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
Kindleの読み上げ機能を利用する
Kindleで本読むメリットで紙の書籍にはないものが、読み上げ機能を使うことでオーディオブックとして、本を聴く「耳読」ができるということです。
Kindle版の読み上げ機能としては、主に次の3つの方法があります。
その1 AndroidやiOSの読み上げ機能を使う
その2 Alexaアプリを使う
その3 Fire端末の読み上げ機能を使う
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
また読み上げとして「耳読」をする際には使用する端末によって異なりますが、2〜4倍速でスピードを上げることができます。
逆に、難しいテーマの本については、スロー再生もすることができ、とても便利です。
iPhoneでのKindleの読み上げ機能のやり方については、下記のブログで詳しく解説しています。
長時間の耳読はネックスピーカーがオススメ
勝間和代さんは、長時間耳読をする際には、普通のイヤホンやヘッドホンだと疲れてしまうため、ネックスピーカーを使用されていると言います。
勝間和代さんが、本書の中でお薦めしているのは、シャープの「サウンドパートナー」というネックスピーカーです。
軽くて使いやすく、音質も良いと言います。
書評サイトは試食にすぎない
今は、書評サイトやYouTube上での書評チャンネルなどが多数あります。
勝間和代さんは、書評は試食であり、それを見ただけで読んだつもりになることは危険だと言います。
書評サイトを読むこと自体は勝間和代さんも否定はしていませんが、興味が惹かれる本だったら、必ず実際に自分で読んでみることが重要です。
本の特徴とは、非常に細かいところに、欲しい情報が埋まっていたりする点です。300ページある本のうち、本当に人生を変えてくれるような素晴らしい情報はたった数行だったりするのです。ある意味では、その数行を掘り起こすために、読書という名の宝探しをするようなものなのです。
「神は細部に宿る」なんていう言葉がありますが、これは読書についても言えることです。その細部に出会うためには、やはり全体を読む必要があります。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
1日4万字の読書習慣
勝間和代さんは、読書習慣と似ているのは運動習慣だと言っています。
エスカレーターではなく階段を使ったり、一駅歩いてみたり、ということがよくおすすめされていますが、同じようにちょっとした隙間時間や移動中に読書をしていくことが大切です。
勝間和代さんも、隙間時間や移動時間に耳読をすることを早い段階から取り入れていたため、当時はまだ日本では有名になっていなかった本も早い段階で取り入れることができ、他の人たちよりも早く新たなアクションをすることができたといいます。
当時はまだそこまで日本では有名ではなかったクレイトン・クリステンセン『イノベーションのジレンマ』や、スペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』、ロバート・キヨサキとシャロン・レクター『金持ち父さん貧乏父さん』などの本を、英語で聴くことができましたので、いち早く、新しい行動に移せるようになったわけです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
勝間和代さんは、1日1万歩以上歩くという運動習慣の基本がありますが、読書については「1日4万字読書」をオススメしています。
新書であれば2日に1冊、単行本では3日で1冊で読むことができます。
1日の終わりに4万字新しい読書ができたかを振り返ることから始めてみると良いと言います。
第4章 お金持ちになる読書術 実践編
利他的になることがお金持ちへの第一歩
勝間和代さんは、お金持ちになるということは自分の才能をたくさんの人に生かしてもらって、感謝と見返りとして収入が上がり、その収入の再投資を繰り返し資産が増えることだと言っています。
つまり社会の役に立つということ、社会に必要とされる存在になることが第一歩だそうです。
読書を通して情報強者となり、社会にとって役に立つ人間になる、ということからお金持ちになる道は始まります。
まずは、この社会に必要とされる存在になることです。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
行動しない読書は無駄である
あらゆる読書に必須のことは、「本で読んだ知識を検証するための行動」です。
本は読んだだけでは借り物の知識のため、人からもらった知識が自分に合うのかは読んだだけではわかりません。
実際に行動に移すことで、自分の人生の中に当てはめられるのかが検証することができるのです。
読書と実践は必ずワンセットなのです。
行動するために本を読む。
行動をしない読書は、無駄だと肝に銘じてください。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
お金持ちになった人の人生と思考から学ぶ
勝間和代さんは、お金持ちになるための読書の「近道」は存在していると言います。
それは、実際にお金持ちになった人たちが書いた本をなるべく多く読むことだと言います。
それぞれ異なる複数の人の本を50〜100冊くらい読むことをおすすめされています。
そうすることでお金持ちになるための共通点が見えてくるでしょう。
最近では、ファイナンシャルプランナーやYouTuberといった人がお金について本を出版されていますが、ファイナンシャルプランナーの平均年収は400万円ほどで決してお金持ちとは言えませんし、YouTuberはYouTubeの動画投稿でお金を稼いでおり、お金に関するプロではないため、そういった本は読む必要はないでしょう。
勝間和代さんは、大きな影響を受け、お金持ちになるきっかけになった一冊として、神田昌典さんの『非常識な成功法則』(フォレスト出版)をあげられていますので、こちらは必ず読んでおきたいです。
30代前半の頃に、偶然入手した神田昌典さんの『非常識な成功法則』(フォレスト出版)に大きな影響を受けて、同書で紹介されていたことのうち自分でできそうなことを次々に実践していきました。
勝間和代|勝間式金持ちになる読書法
まとめ
勝間和代さん自身、たくさんの本を通じて、お金を稼いできています。
実体験に基づく、読書とお金の関係がここまでわかりやすく纏められている本は、なかなかないと思います。
巷では、人気のYouTuberが書いたマネー本や、大してお金持ちではないファイナンシャルプランナーが小手先のテクニックで誰もが簡単に儲けられるように煽るような本が溢れていますが、そのような本を何冊も読むくらいなら、本書を1冊だけまずは読むべきだと感じます。
実際に、勝間和代さんが読んで影響を受けた本や、どのように本を読んでいるかまで、すぐに実践できる内容が盛りだくさんのため、読んだ直後からお金持ちになるための行動を起こしていくことができる内容になっています。
ぜひ、読書をすることでお金持ちになり、今よりももっと豊かで、ゆとりのある人生を歩みたいと思われている方は、本書をお手に取っていただきたいと思います。
勝間和代さんの他の著書についても、ご紹介しています。
ぜひご一緒にお読みいただけたら、嬉しいです。

