大手会計事務所のアーサー・アンダーセンや、世界最強のコンサルティング会社のマッキンゼーや、世界を代表する証券会社のJPモルガンなどで大活躍された、勝間和代さんが52年間の人生の中でトライアンドエラーを繰り返して辿り着いたライフハックをまとめた一冊をご紹介いたします。
勝間和代さんの経歴を見ると華々しい人生を想像し、自分とは全く違う人生をギャップを感じてしまうかもしれません。
しかし、勝間和代さんは、初めて就職した企業では超不適応を起こし、自分の部屋に閉じこもって、ひたすら泣いていたという過去もあります。
出産を理由に正社員からパートに左遷されたことや、骨を埋めるつもりで入社した会社が合併や倒産をしたことなどもあったと言います。
勝間和代さんは、二回の離婚も経験されています。
『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』は、勝間和代さんがたくさんのトライアンドエラー、PDCAの末に得た、不確実な時代を生き抜く知見を所狭しと後悔してくれています。
勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法 要約
勝間和代さんが52年間の人生のたくさんのトライアンドエラーを繰り返した集大成の知見をまとめた1冊です。
本書では、7つのジャンル、55個の知見が纏められています。
1日1個ずつ読んでいったり、ふとした時にパッとページをめくり実行したりという読み方もできます。
勝間和代さんがこの55個の知見から伝えたいことは、50代は物凄く楽しいということです。
たくさんの困難を乗り越えてたどり着いたライフハックや考え方、そこから得た時間と経済で50代を楽しんでいらっしゃいます。
本書は、20代から40代の方へ向けて、最高に楽しい50代を迎えるためのヒントが満載です。
仕事や家事の仕方の要領がよくなっているので、短時間で終わって自由時間が増えたこと。私の場合は子どもを産んだのが早かったので、子どもの世話に追われずに済むこと。幸か不幸かパートナーとも別れたので、1日24時間、自分の時間として自由に使えること……などなど。
この楽しさは、強烈です。好きな漫画を大人買いして一気読みすることもできますし、VRゴーグルを着けてシューティングゲームやリズムゲームに興じることもできますし、久しぶりに大型バイクも買い直しました。ゴルフのパターやスイングの練習機も誰に断ることなく買えて、友達と遊びに行くときに子どもやパートナーの都合と調整する必要もありません。
イメージ的には、定年後の悠々自適な生活を体力のある50代のうちに味わっているような感じです。この延長線上にある60代や70代に対しても、自然とポジティブなイメージがわいてきます。
今20代~40代の人は、50代は意外と楽しいということを、ぜひ覚えておいてください。50代以降の人は、これから一緒に楽しみましょう!
『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』の目次
第2章 自分も相手も気持ちよく―コミュニケーションの知見
第3章 メンタルブロックを外そう―コントロール思考の知見
第4章 短時間労働で成果は出せる―仕事の知見
第5章 収入に上限はない―お金の知見
第6章 体力はお金より仕事より大事―人生百年時代の知見
第7章 完璧を目指さない―幸福度アップの知見
『勝間式生き方の知見 お金と幸せを同時に手に入れる55の方法』の著者
1968年東京生まれ。経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。
第1章 新しい可能性に投資しよう―自己革新の知見
第1章では、正しいリスクの取り方、人との繋がり、情報収集の仕方などから、自分自身をアップデートするための知見が7つ紹介されています。
時代の波に乗るには若者と情報リテラシーの高いお金持ちを見ろ
勝間和代さんは、先の見えない世の中を息抜き、時代に波に乗るには、「若者」と「情報リテラシーの高い富裕層」の動向を観察すべきだと言います。
中高年層や高齢層は、自分のライフスタイルや考え方が確立されてしまい、新しいものに対する反応が鈍感になってしまいます。
若者は常に新しいもの、面白いもの、便利なものなどに非常に敏感で、時代を常に先取りしていきます。
また情報リテラシーが高い富裕層は、何歳になっても柔軟に自分の考え方を変化させていくことができます。
実際に格安SIMの普及を見ると、所得が高い人ほど格安SIMの加入率が高いことがわかります。
正しいリスクテイクで時間リッチ&キャッシュリッチになる
勝間和代さんは、2009年3月に発売した『会社に人生を預けるな~リスク・リテラシーを磨く~』の中で、いつ会社が潰れてもおかしくないだと説いていました。
そんな時代には、リスクや的確に分析して対処する力=リスクリテラシーを身につけるべきだと言っていました。
勝間和代が提案するリスクリテラシーは、次の3段階があります。
1 身の回りにあるリスクを予測して、計量する
2 そのリスクに見合ったリターンを得られるかどうかを判断し、当該リスクを取るか、取らないかを決定する
3 リスクを取る場合、リスクをどうモニターして、制御するのかを検討する
人間は現状維持バイアスという変化を避けたがる心理作用が勝手に働いてしまいます。
リスクをとった方がリターンが増えるにも関わらず、リスクを取れない人がほとんどです。
正しいリスクを取るためには、リスクテイクしやすい環境を整えることも重要だと言います。
職場や家庭環境、普段会う人たちを、適切なリスクをとって行動してる人が多くいる環境に変えていく必要があるのです。
誰もリスクを取りたがらない人たちと一緒にいる中で1人だけリスクを取るとバッシングされ、自分までも危険な道に引きずり込まれてしまうことがあるからです。
リスクマネジメントには次の3つのポイントがあると言います。
むやみやたらにリスクを取ることは身の破綻につながるので、リスクをマネジメントすることが不可欠です。そのポイントは、次の三つです。
1 リスクの総量を自分が管理できる範囲内に抑えること
2 失敗に備えて保険をかけておくこと
3 失敗を学習の機会として捉え、同じ種類のリスクを取るときにより賢くなること
SNSを人脈とチャンスを広げる「乗り物」にする
現代は、収入格差、資産格差とともにつながりも格差が広がっていると言います。
SNSなどを使って「薄い付き合いの人たち」、すなわち社会学者マーク・グラノヴェッターが提唱した「Weak Ties(ゆるい繋がり)」を作っていく必要があるのです。
就職先や結婚相手など、人生の中で重要なことは、一見すると家族や親友、会社の同僚など繋がりの強いところからやってくるように思います。
しかし、実は友達の友達、たまに会う知り合いなどからやってくることが多いのです。
就職の満足度や夫婦の円満度合いも、ゆるい繋がりがきっかけになったときの方が高いことがわかっています。
その理由は、薄い付き合いの人は人数がとてつもなく多いこと、多様性が高いことがあげられます。
友達が300人いて、それぞれ300人の友達がいれば、「友達の友達」は9万人います。
凝り固まった知り合いのみと会うのではなく、SNSを使ったり社会のコミュニティに参加することが重要です。
第2章 自分も相手も気持ちよく―コミュニケーションの知見
第2章では、勝間和代さんの考えるコミュニケーション術について書かれています。
アサーティブコミューニケーションでウィンウィンになる
勝間和代さんが、著書やYouTubeの動画などでも頻繁に紹介しているコミュニケーションに、アサーティブコミュニケーションというものがあります。
アサーティブ(assertive) とは「断定的」「断言する」という意味です。
アサーティブコミュニケーションは、「自分を誤魔化さずに、自分も相手も尊重しながら気持ちよくやり取りする手法」 という意味になります。
勝間和代さんも、20代後半から、このアサーティブコミュニケーションを実践し続けており、人間関係のストレスが一気に減ったと言います。
誰もが会社や友達などから意に沿わないお願いをされて困ったことがあるはずです。
アサーティブコミュニケーションの場合はどうするのかというと、引き受けられない理由を自分の言葉で説明し、相手に納得してもらった上で断ります。自分も相手も尊重するコミュニケーションですから、自分の言い分を一方的に押し付けることはしません。場合によっては「それはできないけど、これならできる」という代案を出したり、お互いの妥協案を探ったりすることもあります。それが、自分も相手も尊重するということです。それを確実に実行するための四本柱が、【誠実】【対等】【率直】【自己責任】です。
他者貢献が運とチャンスを引き寄せる
勝間和代さんが人間関係で最も大切にしている価値観は、「利他心」だと言います。
「利他心」とは、他人が利益を得られるように振る舞う心構えのことです。
「利他心」といっても、大それたことをする必要はないといいます。
道を聞かれたら教える、ゴミが落ちていたら拾う、ファストフードで隣の席に放置されたトレーも一緒に片付けるなど、些細なことで構わないといいます。
利他的な行動が身につくと自分以外の人の満足を考えられるようになり、そうした行動を続けると自分がやろうとすることにもサポートを惜しまない人たちが集まってくるようになります。
一人ひとりの人間が互いに親切にしあう優しい関係性をペイ・フォワードと言い、勝間和代さんもとても大切にしていると言います。
ペイ・フォワードについては、映画化もされていて、大ヒットしているので、他人に親切をしていく、「利他心」が人生にどのような影響を与えるかをご覧いただけます。
第3章 メンタルブロックを外そう―コントロール思考の知見
第3章は、メンタルについてです。
小さなことに一喜一憂してしまうこともあると思いますが、そうした感情に左右されないための考え方を教えてくれます。
人生最大の利益を生むのは、「時間割引率」をコントロールすること
勝間和代さんは、時間割引率をマスターすれば、大体のことは幸せになれると言います。
私の信条でもあり、これさえできればだいたいのことは幸せになれる、と思っているのが時間割引率をマスターすることです。時間割引率は経済学や行動経済学で用いられる概念で、将来のよりよいことのために今の欲望をいかに我慢するか、という指標のことです。
例えば、喫煙や飲酒など体に悪いことをしない。
健康のために、エスカレーターやエレベータを使わないで階段を使う。
時間割引率が低くなると、選択を続けていくと、目の前の選択を将来の投資と考えて、将来大きなリターンになること期待して行動していくことができます。
時間割引率を下げるポイントは、自分の意志だけでやろうとしないことです。
大切なことは、環境を整えることだと言います。
時間割引率を下げたくても、環境がそれを許してくれない場合がある、ということです。環境を変えない限り、時間割引率はそう簡単に低くできないからこそ、どういう環境であれば、時間割引率が下がるか、という整備が重要なのです。
タバコやお酒、お菓子、インターネット、ゲームなど辞めたいものがある場合は、それを家の中に置かないということが大切です。
環境を変えることの重要性は、下記のブログでもご紹介しています。
「妬む」「怒る」「愚痴る」の三毒を追放する
勝間和代さんが色々な本の中で紹介している考え方の一つが三毒追放です。
三毒とは、「妬む」「怒る」「愚痴る」のことで、これらをやめること、すなわち「妬まない」「怒らない」「愚痴らない」を心がけて行動することが「三毒追放」です。
私たちが普段口にする言葉を一番聞いているのは自分自身です。
そして、その聞いている言葉は、知らず知らずのうちに私たちの意識に働きかけています。
誰かにポジティブな言葉を投げ掛ければ、自分もポジティブな影響を受け、反対にネガティブな言葉をかければ、自分にネガティブな影響があります。
前者は周囲も幸せにして味方が増え、後者はネガティブで他人に害を与える人ばかりが集まっていくことが容易に想像できるはずです。
第4章 短時間労働で成果は出せる―仕事の知見
第4章では、長時間労働をしなければ、収入を得られないという幻想を捨てる考え方が記されています。
「長時間労働を頑張る怠け者」からの脱却
勝間和代さんは、長時間労働から短時間労働にシフトすべきだと言います。
労働時間の長さが評価される時代ではないのですし、7時間も8時間も働かないとお金が手に入らないという考え方自体が時代遅れになっています。
テクノロジーの進化によって、週に12〜15時間の労働で、本当に必要な仕事は行えるようになっていると言います。
定額報酬型から成果報酬型へ
長時間労働から短時間労働へシフトするための鍵は、労働体系を成果報酬型に切り替えることだと言いいます。
勝間和代さん自身、時間単位でいくらの報酬という仕事は引き受けていないと言います。
ポイントは、報酬が青天井になる可能性があるかということです。
もちろんうまくいかなければ、収入は0になります。
多くの人が成果報酬型にすることを怖がりますが、成果報酬型は最悪がゼロ円である代わりに、上限は無限とは言わないまでも、時給で数十万、数百万まで上がる可能性があります。定額報酬型に比べてチャンスが満載です。むしろ、定額報酬型は時間を制限するため、なかなか短時間労働に移行できない、という悪循環に陥っている原因とも言えます。
成果報酬型に収入については、勝間和代さんのYouTubeでもわかりやすく紹介されています。
経済的自由を得たいなら、ロバート・キヨサキのクワドラントを学べ
アメリカの投資家で実業家のロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん: アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学』(白根美保子訳、筑摩書房) では、世の中で収入を得る方法は「ESBI」というキャッシュフロー・クワドラントだと定義されています。キャッシュフローはお金の流れ、クワドラントは四等分や四分割という意味で、ESBIは「Employee(従業員)」「Self-employed(自営業者)」「Business owner(ビジネスオーナー)」「Investor(投資家)」の言葉の頭文字をとったものです。そして、各クワドラントの金銭的価値観は、次の通りです。
E(従業員):安全
S(自営業者):独立
B(ビジネスオーナー):富の形成
I(投資家):経済的
時間リッチ&キャッシュリッチを目指していくのは、Eクワドラントのままでは不可能なのです。
時間やお金をコントロールしていきたいと思ったら、キャッシュフロー・クワドラントについて深く理解し、「Business owner(ビジネスオーナー)」「Investor(投資家)」を目指していく必要があります。
キャッシュフロー・クワドラントの詳細は、ロバート・キヨサキさんの下記の著書をお読みください。
第5章 収入に上限はない―お金の知見
第5章では、自分の収入について書かれています。
日本人の平均給与所得は、400万円前後を推移していますが、実際には自分の収入は無限大に増やすことができる可能性を秘めているのです。
稼げるかどうかは、自分の能力一割、環境因子九割
稼ぐには、自分の能力とそれを最大限に生かせる環境とのマッチングが必要不可欠です。稼げるかどうかは自分の能力が一割、環境因子が九割です。下手したら能力の割合は〇・五割で、多く見積もっても二割でしょう。
多くの人が収入を増やそうと思ったら、資格を取ったり、新たな能力を増やしたりします。
しかし、それはたった一割のところを強化しようとしているに過ぎません。
大切なことは環境を変えることです。
収入の九割を占めている環境を変えるということをほとんどの人が行わないから、ほとんどの人たちは収入が増えていかないのです。
環境を変えることの重要性について、下記の記事で詳しく解説しています。
人は、周りの五人の平均になる
環境といったときに多くの人は転職をすればいいのか、と考えます。
しかし、ここでいう環境とは、転職ではなく、普段一緒に過ごす人たちを変えるということです。
アメリカの著名な起業家のジム・ローンが提唱したことで、「人は、周りの五人の平均になる」という説があります。
年収、性格、嗜好などは最も多くの時間を過ごす五人の平均になるということです。
皆さんの一番時間を過ごす人たちの年収を比べてみると、自分とほとんど変わらない人たちではないでしょうか。
年収5億円という人たちもいなければ、逆に年収5万円という人もいないはずです。
ほとんどが自分の年収±300万円くらいではないでしょうか。
人は、好むとの好まざるに関わらず周りの影響を受けているので、自分がなりたいと思う人たちと過ごせる環境を整えることが大切です。
どの望みも、スムーズに実現するコツは、実際に叶えている人たちに囲まれる環境を作ることです。彼らと接するうちに、望みを叶える思考や方法が自分の中にインストールされて、自然と叶う方向に向かうのです。
自分の周りの5人を変える重要性については、下記のブログ記事で詳しくご紹介しています。
第6章 体力はお金より仕事より大事―人生百年時代の知見
人生100年時代といわれますが、健康が何よりも大切です。
いくら好きな仕事をして、お金をたくさん稼いでも、病気をして病院のベッドで一生を暮らすようになったら、好きなことをやることもできません。
人生最大の投資は健康
勝間和代さんは、ずっと続けていることは、睡眠時間を7〜8時間確保し、1日1万歩以上歩くということだと言います。
週1回ジムに通うよりも日常的に通勤、かじ、階段昇降などによる消費エネルギーを増やして、1万歩歩く方が運動不足の解消につながりやすいのです。
またお酒や砂糖などは、体に悪いと書いていなくとも、体に対して悪影響ばかりのものであると言います。
第7章 完璧を目指さない―幸福度アップの知見
最終章は、幸福度をアップさせるための秘訣について、勝間和代さんの知見が紹介されています。
働きすぎは、不幸な老後へ一直線
2021年3月に国連の諮問機関のSDSNが発表した世界幸福度報告(World Happiness Report 2021) によると、 日本は149ヵ国・地域中56位 です。これは国民一人当たりの国内総生産をはじめ、社会的支援の有無、健康寿命、人生の選択の自由度、他者への寛容さ、国への信頼度、という6つの要素に基づいて算出されています。前年より4つ順位を上げたとはいえ、東アジアおよび東南アジアの上位は台湾24位、シンガポール32位で、かなり差をつけられています。タイは日本より上の54位で、フィリピン61位。全体の上位ベスト5は、1位フィンランド、2位デンマーク、3位スイス、4位アイスランド、5位オランダで、北欧諸国が名を連ねています。
全世代で日本人は不幸なのかというとそうではありません。
『平成20年度版国民経済白書』をみると、日本人の幸福度は40代以降下降していくことがわかっています。
一方でアメリカは、年齢が増すごとに幸福度が上がっていきます。
歳をとれば不幸になるのが日本人で、歳をとるほど幸福になるのがアメリカ人なのです。
この原因は、日本人が仕事以外の人間関係が希薄なことが一因としてあげられます。
日本はかつて終身雇用が前提となっていたため会社が人間関係を保証してくれており、何歳になっても友人がいました。
しかし、働き方改革で終身雇用は崩壊して、コロナ禍でリモートワークなど新たな働き方が出てきて、自分で友人関係を作っていかなければいけなくなりました。
若いうちから社外のコミュニティに参加していくことで、豊かな人間関係を作っていくことがますます重要になっています。
虫の知らせを聞き逃さない
イギリスの心理学者のリチャード・ワイズマンが10年以上かけて運について科学的な研究と実験を行なっています。
その結果が、『運のいい人の法則』の中にまとめられています。
博士の分析によると、運をよくする法則は次の四つになります。
- チャンスを最大限に広げる
- 虫の知らせを聞き逃さない
- 常に幸運を期待する
- 不運を幸運に
チャンスとは意外にも私たちの身近に転がっているものなのです。
普段から、幸運を期待していると、いいことを探しながら生活をしているため、些細なことでも見逃さなくなります。
ちょっとしたチャレンジなども積極的にやっていくことで、その中で幸福が潜んでいるはずです。
まとめ
勝間和代さんが人生の中でたくさんのトライ&エラーを繰り返して学んだ知見が55個紹介されており、その一部をご紹介してきました。
大きな結果を出されてきた勝間和代さんですが、それは数々の失敗の末にたどり着いたものであることに気がつくことができます。
本書は、私たちが生きていく中で道を踏み間違えずに、最短で幸福にたどり着くためのショートカットが多数掲載されている一冊だと言えます。
最近では、YouTubeにほぼ毎日動画をアップロードされており動画で勝間和代さんを見られる方も多いと思いますが、動画で話されている内容も改めて文字で読むと理解が深まることもたくさんあります。
YouTubeと本書を合わせて読むことで学びが何倍にもなるように感じます。
一章ずつもそんなに長くないため、少しずつ読んでも勉強になりますし、一気に読んでしまっても良いと思います。
55個の知見のうち一つでも多くを実行していきたいと思わせてくれる、とてもおすすめの一冊ですので、ぜひお手にとっていただきたいと思います。
勝間和代さんが翻訳をしているマルコム・グラッドウェルさんの『天才! 成功する人々の法則』もとてもおすすめです。