2015年はシャープが3234名をリストラし、世間の注目を集めましたが、日本たばこ産業が1754名、横河電機が1105名と、1000名以上のリストラを行った企業は3社で、100名以上のリストラを行った企業は22社となりました。
日本の終わりの見えない不況はまだまだ続き、2016年はイギリスのEU離脱問題など、更に日本の景気に悪影響がある問題が、次々と降り注いでいます。
日本の大企業のリストラまとめのブログですが、毎回投稿するたびに大反響があり、当サイトの人気コンテンツの一つになってしまってしまいました。2016年も早いもので半年が経ってしまったため、2016年上半期の主要リストラニュースをご紹介します。
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2016年も続く!日本の大企業のリストラ地獄
2015年は、世間を賑わせた東芝の早期退職優遇制度に3449名が応募したことなどが話題になりましたが、2016年上半期は全体を見るとアパレル業界のリストラや撤退が多いように感じます。
それでは、ごく一部ではありますが、2016年上半期に行われた日本の大企業によるリストラをご紹介します。
東芝が新卒採用を中止!1.9万人の削減計画!賞与減額!
(画像:360b /Shutterstock)
有価証券報告書の虚偽記載による不適正会計により、世界からの信頼をすべて失い、創業から過去最悪となる7100億円の超大赤字を見込む絶望的状況の大手電機メーカーの東芝は、2017年4月入社の事務系・技術系の新卒採用を中止することを公表しました。
また、東芝のグループ従業員数は、2014年度末の21万7000人から、人員削減や事業売却などの大規模改革を行う予定で、2016年度末までに1万9000人減の18万3000人への前代未聞の大幅人員削減の実施を進めています。
リストラだけではなく、残る従業員にも大幅な給与の減額を検討しており、執行役の報酬返上を継続、役職者の給与減額を拡大、執行役の賞与を不支給、一般社員に至っても2ヶ月分の賞与を一律減額することを発表しており、まだまだ抜本的な信頼回復には程遠いような状態が続きます。
■ニュースリリース: 経営方針・事業説明会:2016年度事業計画説明会│東芝
大手製薬会社、田辺三菱製薬の早期退職に634名応募!
三菱ケミカルホールディングスの子会社であり、東証1部に上場している大手製薬会社である田辺三菱製薬は、2015年10月に公表していた早期退職者の募集に、634名が応募したことを発表しました。全体の従業員数の10%以上が退職するという大規模人員削減もなりました。
大型医薬品の一斉特許切れの2010年問題、ジェネリック医薬品の台頭などで、製薬業界は大合併時代に突入しており、非常に厳しい現状ですが、田辺三菱製薬も生き残りをかけて、人員を整理し、企業体力を高めようとしているようです。
■ニュースリリース: 早期退職者の募集結果について|田辺三菱製薬
日立建機、489名が早期退職
(画像:John Williams RUS /Shutterstock)
東証1部上場で、世界トップレベルのシェアを持つ、大手建設機械メーカーである日立建機は、2015年9月に公表していた早期退職優遇制度に、489名からの応募があったことを公表し、非常に大規模な人員削減に踏み切りました。
■ニュースリリース: 早期退職優遇制度の特別募集の実施結果に関するお知らせ│日立建機
世界中でアパレル業界が大苦戦?
2016年前半も暗いニュースが世間を賑わせましたが、特に世界的にアパレル業界が大不振に陥っているようで、数々の名門企業が人員削減や大規模閉店などを実施しました。
三陽商会が250名削減!バーバリーなき三陽商会に未来はない?
東証1部上場の大手アパレルメーカーである三陽商会は、全社員(約1350人)の2割にあたる約250名の希望退職を募集することを決定し、大規模人員削減を行うことを発表しました。
イギリスの高級ブランドであるバーバリーとのライセンス契約終了したことが予想以上に響いており、上半期連結決算は22億円の赤字を見込んでいたが、中間期の営業赤字は55億円に拡大したことも公表しています。
バーバリーの後継ブランドとして発展を見込んでいた、マッキントッシュも思うように売り上げが伸びず、先が見えない経営が続きます。
■ニュースリリース: 希望退職者の募集に関するお知らせ│三陽商会
ギャップ傘下オールドネイビー日本撤退!全53店舗閉店
(画像:Northfoto /Shutterstock)
アメリカの大手アパレルメーカーであるギャップは、若年層向けカジュアルブランドのオールドネイビーの日本完全撤退を発表し、全53店舗を閉店することを発表しました。
バナナリパブリックについては、日本での営業は続けていくものの、世界展開については、成長が見込めない地域を中心に75店舗を閉鎖する予定であると言います。
■ニュースリリース: Reports First Quarter Results│Gap Inc.
ラルフローレンが1000名を削減!50店舗閉店!
(画像:Nickolastock /Shutterstock)
アメリカのアパレル大手のラルフローレンは、約1000名の人員削減を決定し、50店舗を閉店することを発表しました。
削減する人員数は全正社員の約8%で、アメリカの従業員が対象です。閉店する店舗は、全体の約10%程度の店舗数です。
まとめ
今まで一流企業と言われた企業がいとも簡単に、世間からの信頼を失い、大量のリストラを我が物顔で行うことが普通の時代になってしまいました。かつて、日本企業は、終身雇用を従業員に近い、従業員は会社に忠誠を誓うことが美徳とされましたが、いつしか会社に頼らず個人の力で稼ぐことができる人材が世界から求められるようになり、大企業の名刺は何の意味も持たなくなってしまいました。
東芝やシャープの大失墜を見ればわかるように、自分の会社は大丈夫と言い切ることが出来る企業はほとんど今の日本には存在していないように感じます。
いつ自分の会社が傾いても生き残っていけるように個人の力を今すぐに高める努力をすることが重要だと感じます。
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