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2018年上半期の主要リストラニュースをご紹介します。
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2023年版の更新中です!誰もが知る大手企業が多くのリストラが発表しています。
NEW 【2023年大企業リストラ一覧】希望退職・早期退職の最新情報 ※4月19日更新[随時更新中]

明日は我が身?2018年も大企業のリストラは続く!
2017年は、ニコンの1143名の大規模リストラを筆頭に8社の日本企業が100名以上のリストラを公表しましたが、2018年も大企業のリストラは継続しています。とうとうメガバンクまでもが、今後数万人規模で人員を減らしていくとを発表し、動揺を隠せないという方も多いはずです。
昨年に引き続き、2018年も誰もが知る大企業がリストラを続々と実施しています。
富士ゼロックス|グローバルで1万名の超大規模リストラ決定!
(画像:Shutter B Photo / Shutterstock
)
東証1部上場の『富士フイルムホールディングス』の連結子会社である『富士ゼロックス』は、全世界で1万名大規模なリストラを敢行することを決定しました。
『富士ゼロックス』は、アメリカの『ゼロックスコーポレーション』を買収を発表したものの、その後難航していますが、もし買収が実施された場合には更なる効率化のために、リストラの人数が増える可能性も否定できない状況が続いています。
今回の発表では、具体的に各地域ごとで何名のリストラを実施するかについては公表されておりませんが、合計1万名という膨大な数の人が職を失い露頭に迷うと考えると、世間に与えるインパクトは計り知れません。今後どのようにこの超大規模リストラが実施されるかの続報を待ちたいと思います。
出典 富士フイルムホールディングス|2018年3月期通期連結業績予想の修正に関するお知らせ
NEC|人数無制限リストラ実施!リストラ3000名以上は確定か?
(画像: Joan Cros Garcia – Corbis via Getty Images)
東証1部上場の大手電機メーカーである『NEC (日本電気)』は、人数無制限の大幅人員削減を実施することを明らかにしました。
当初、2018年1月に発表した「2020中期経営計画」の中で、国内で3000名規模のリストラを行うとしていましたが、実際の具体案が発表では、人数を無制限にリストラを実施すると改めました。
この発表と併せて、代表取締役会長の遠藤 信博 氏及び代表取締役 執行役員社長 兼 CEOの新野 隆 氏の月額報酬を20%減額、その他の執行役員の月額報酬を一律10%削減することを発表し、人件費削減のメスを役員にまで切り込みました。
昭和の高度経済成長を支え、ジャパンアズナンバーワンと世界に知らしめた日本の名だたる電機メーカーが相次いで数万名、数千名レベルでのリストラをいとも簡単に実施し続けており、一つの時代が終わったことを思うと切なくもあり、次なる時代の主役は全く違う企業になることは間違いないようです。
出典 NEC|特別転進支援施策の実施に関するお知らせ
大正製薬ホールディングス|人数無制限リストラを決行!
東証1部上場の大手製薬会社である『大正製薬ホールディングス』が、人数を定めずに無制限のリストラを行うことを決定しました。
対象は、勤続10年以上かつ40歳以上の従業員となるとのこと。
出典 大正製薬ホールディングス|早期退職優遇制度の実施について
アステラス製薬|600名のリストラの実施を発表!
東証1部上場であり、国内製薬メーカー大手5社の一角をなす『アステラス製薬』が、600名の人材を削減することを公表しました。国内第2位の規模を誇る製薬メーカーの大規模なリストラは、製薬業界の厳しさを物語っています。
同時に、子会社である『アステラス営業サポート』『アステラスリサーチテクノロジー』の業務と『アステラス総合教育研究所』のグリーンサプライ支援業務を除く業務の終了を決定しました。『アステラス分析化学研究所』の全株式も譲渡することも発表しています。
今回の大規模なリストラは、『アステラス製薬』本体及び業務終了を発表した子会社の3社を対象に行うとのことです。
出典 アステラス製薬|国内事業再編に関するお知らせ -アステラス製薬および国内グループ会社再編と早期退職優遇制度の導入-
相次ぐ製薬メーカーのリストラ
『大正製薬ホールディングス』『アステラス製薬』と、製薬メーカーのリストラが相次いでいます。
国内第1位の『武田製薬』が7兆円の資金をかけて、『シャイアー』の買収を決断しましたが、株価は伸び悩んでおり、買収が吉と出るか凶と出るか目が離せません。
製薬メーカーは、新薬の開発には巨額の資金が必要なため、会社の規模が命運を分けますが、日本のメーカーは世界の製薬メーカーに比べれば足元にも及ばないほど規模が小さく、グローバルに戦う力がないと見なされても致し方がない状況が続いています。主要な生活習慣病の薬もほぼ開発され尽くしている今、国内製薬メーカーの生き抜く術はかなり限られてきているのかもしれません。
クラリオン|384名のリストラを実施するも、当初の予定を下回る削減に
東証1部上場で、日立グループのカーナビ大手の『クラリオン』は、2018年1月30日にリストラ策を公表し、最終的に384名の削減を完了したことを発表しました。
当初は、450名のリストラを計画していましたが、やや想定を下回る384名となったとのことです。
今後、海外の事業会社の中から、更に50名ほどのリストラを予定しています。
スマートフォンやタブレット端末の地図アプリの機能が大幅に向上し、カーナビの機能をほぼ代替してしまうようになり、カーナビの需要が大幅に落ち込んでいます。今後、自動運転が普及すれば、カーナビは全く必要のない時代は目の前に迫っているかもしれません。
紙の地図を見ながら車を運転していた時代から一気にカーナビが普及し、誰も紙の地図を車に置かなくなりましたが、カーナビを車に置く人も物凄い勢いで減少しており、今や運転席の隣にはスマートフォンやタブレット端末を固定するための台だけが設置されています。テクノロジーの発展は、一つの業界が、一瞬で業界ごと姿を消すことも珍しくない時代のようです。
今後、カーナビ業界がいかに活路を見出すかに明暗が分かれるでしょう。
出典 クラリオン|事業ポートフォリオ改革の加速に伴う 経営資源の選択と集中の進捗に関するお知らせ
ジャパンディスプレイ|希望退職者が予想を20%上回る290名が応募!
東証1部上場の大手ディスプレイメーカーの『ジャパンディスプレイ』は、240名募集した希望退職に早退を大幅に上回る290名が応募したことを発表しました。
2017年8月9日に発表した希望退職募集の結果ですが、当初は国内240名、海外3500名の3740名を想定しておりましたが、国内は予想を上回る結果になりました。
『ジャパンディスプレイ』は、2016年3月時点で15,722名の従業員かまいましたが、2018年9月末時点では9,841名と3分の1以上の従業員が削減されています。
出典 ジャパンディスプレイ|希望退職者募集の結果に関するお知らせ
博報堂DYホールディングス|98名削減するも会社にしがみつく社員
東証1部上場の大手広告代理店である『博報堂DYホールディングス』は、2017年12月21日付に発表した130名の人員削減に対して、98名が応募したことを公表しました。予想を下回る応募数に、未だに社員が会社にしがみつこうとしている姿勢が伺えます。
多くの人が既存の広告の枠組みに疑問を持ち始めていることは明らかにも関わらず、そこで働く社員の人は沈みゆく船だということに未だ気がついていないのかもしれません。
出典 博報堂DYホールディングス|企業年金改革に伴うライフプラン選択支援制度の結果に関するお知らせ
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