東京アキバ読書会は、東京の秋葉原で20代、30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
毎年数百名の方に読書会にご参加いただき、たくさんの本をご紹介いただいております。
毎週読書会を開催していると、中には何度も読書会で紹介される人気の本があります。
たまたま、お持ちいただいた本が人気の本であるということもあれば、読書会で紹介されているのを聞いて、読んでみたら面白かったため、後日読書会に参加した際に紹介したという場合もあります。
読書会で何度も紹介されるということは、それだけ良い本であり、学びの多い本でもあるということでもあります。また、同じ世代の多くの人たちが読んでいる本であるということは、自分がもし読んでいなければ、周りの同世代の人たちに遅れを取ってしまうかも知れません。
読書会で度々紹介される本は、裏を返せば幅広い人に受け入れられている本であるため、読みやすい本である可能性が高く、今まであまり読書をしてこなかった人も、初めて読書をする際に向いているということも言えるため、読書会でどんな本が紹介されているかということを知ると、効率的に読書のヒントを得ることが出来ます。
- 読書会で何度も紹介されたオススメの本を大公開!ベスト10!
- アクションリーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”|赤羽雄二
- たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉|見城徹
- 多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~|ちきりん
- 21世紀を生き抜く3+1の力|佐々木裕子
- ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと|本田直之
- ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代|ダニエル・ピンク
- LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略|リンダ グラットン, アンドリュー スコット
- 採用基準|伊賀泰代
- 自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!|堀紘一
- 2022―これから10年、活躍できる人の条件|神田昌典
読書会で何度も紹介されたオススメの本を大公開!ベスト10!
2016年の読書会の中で、紹介された回数の多いトップ10の人気のオススメの本をご紹介します。
アクションリーディング 1日30分でも自分を変える”行動読書”|赤羽雄二
『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』などのベストセラーで著名の元マッキンゼーのコンサルタントである赤羽雄二さんが読書について書いた1冊です。今まで100冊以上の読書をしてきても変わらなかった人が、たった1冊の本で変われる人になり、普段ビジネス書を読まなかった女性にも読みやすいと人気のビジネス書です。
多くの人が読書をしようとした時にぶつかる悩みの多くが「時間がなくて本が読めない」、「読書をしようと思って、本を買っても、読むことが出来ず、どんどん積ん読が増える」ということです。
本書は、多くの人が読書をした方が良いと思っていても、読書を習慣に出来ない人が、時間がない中でも読書を習慣にし、本の知識を実践に活かしていくことが出来るようにしてくれます。
本書では、効率的に読書習慣をつけるための1つの方法として、読書仲間を見つけるということが紹介されています。読書会などに参加するということは、強制的に本を読むきっかけを作ることが出来ますし、読書会に参加している人たちが読みやすい本を紹介してくれたり、読書習慣をつけるために応援してくれたり、励ましてくれたりくれます。1人で読書が出来ないのであれば、みんなで読書をするという事が読書習慣を身につけるきっかけになるかもしれません。
たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉|見城徹
今や日本を代表する出版社の一つになった幻冬社の創業者の見城徹さんが、「仕事」とは、「人生」とはということを綴った人生論が描かれています。タレントやアイドルがアクセス数上位を独占していたトークアプリ755で200万人以上の人たちを熱狂させた「見城徹のトーク」をきっかけに見城徹さんを知ったという人も多いかと思いますが、元々は角川書店の伝説の営業マンでした。幻冬社立ち上げ後は、21年間で21冊ものミリオンセラーを世に送り出すという出版業界の偉業を成し遂げた張本人でもあります。
仕事に対して全身全霊をかけている見城徹さんの仕事への姿勢は、見習うべきところがたくさんあります。
今は、お金を稼ぐことを悪いことだと思っている人たちや、社会貢献などに興味を持つ人も増えてきていますが、社会貢献をする前に自分で利益を出し、世の中に貢献することが重要だと言います。社会貢献をすれば良いとだけ思っている無責任な考えではなく、自分が社会に何を提供し、どんな価値を生み出し、利益を出しているかということを考えるべきだと感じます。
自分の境遇を呪って僻み、金持ちをうらやむ人は、一度でも命がけで仕事をしてみて欲しい。生きていくのはきれい事ではない。
利益をださなければ社会貢献なんてできないし、愛する人を幸せにするためにも金は必要なのだ。
多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~|ちきりん
月間200万PV以上の大人気ブログの管理人である、ちきりんさんがTwitterでTweetした内容の中から人気のものをまとめた『多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~』も、読書会で非常に人気の本です。
Twitterの内容を纏めた一冊という事もあり、140字以内の短い文章で構成されているため、普段読書をあまりしない人や、読書が苦手な人にも大人気です。短い文章ですが、これからの働き方、生き方、考え方をとても考えさせられるため、非常にオススメです。
本書の中で紹介されているTweetで、読書会でも紹介される度に反響の多いものをいくつかご紹介いたします。
「みんなと同じことをやる」 → 「供給過多の海に、自ら飛び込む」 → 「仕事の単価はまず上がらない」と理解すべき
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 5, 2013
人生の時間のどれくらいを誰と共有するかは、人生がどんなもんになるかを、ほぼ規定する。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 18, 2013
優位な若者を抱え込んで30年後には市場でまったく評価されない中高年のおっさんにしてしまう企業ですかね。 RT @yenshikwan: RT 突然のRTで失礼します。ちきりんさんの考えるブラック企業とはどんなですか?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2013
あたしが心配なのは、お金がない人生じゃなくて、やりたいことのない人生だよ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 6, 2013
「忙しい忙しい」って言うと、「私は人生で何が大事か、わかっていません」と言ってるみたいな気になるから、言いたくない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2011
「本を読む」と「考える」は全く違う行為なのに、本を読んで考えた気になってる人もたくさんいるよね。まあ、朝、会社に行って、夜、帰宅して、「働いた気になってる人」がいるのと同じだけど。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) May 31, 2014
21世紀を生き抜く3+1の力|佐々木裕子
東京大学を卒業し、マッキンゼーや日本銀行で大活躍した佐々木裕子さんが、2050年の日本、世界をテーマに、現代を生きる若者たちに必要なことを教えてくれる『21世紀を生き抜く3+1の力』も大人気で、度々読書会でも紹介されています。
女性著者という事もあり、読書会に参加した女性の多くが読まれて、感動したという感想をおっしゃられます。普段は小説しか読まないという女性も、初めて読んだビジネス書が本書という方も多くいらっしゃいます。ビジネス書は、自分とは関係ないと思っている女性の方も、是非一度はお読みいただきたい1冊です。
2050年のあなたの年齢、そしてあなたの子供の年齢をイメージしながらお読みいただくと一層理解が深まると思います。まだ子供ががいない方も、2020年に子供が生まれたとしたら、2050年には30歳、2030年に生まれたとしたら20歳になっています。そんな未来を想像しながら、読んでいくと、私たちの想像絶する、今とは全く違った未来が訪れることを実感できると思います。
本書の中で、アメリカのデューク大学のキャシー・デビットソン教授の有名な研究結果が紹介されています。
2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今存在していない職業につくだろう
キャシー・デビットソン
こうしたデータが多数紹介されており、とても読みやすい構成になっているので、是非一読いただきたい1冊です。
ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと|本田直之
1年間のうち6ヶ月をハワイで過ごし、残りの半年を東京やニュージーランド、その他の国などで過ごす本田直之さんも、読書会で多数紹介される大人気の著者です。本田直之さんの著書は、読書会でもいろいろな本が紹介されますが、その中でも人気の高いのが、『ノマドライフ 好きな場所に住んで自由に働くために、やっておくべきこと 』です。
6対4対2
この数字は、2011年にわたしがどこで生活したかの割合を示しています。6割はハワイ、4割は日本、2割はその他の国で過ごしました。
飛行機で18往復。月に1回以上、どこかに移動したことになります。
国で言えば12カ国。
一昔前までの、良い大学を出て、良い会社に入れば、老後は年金で優雅に暮らすという人生が実現できないということに、多くの人たちが気がつき始めているため、本田直之さんのような新しい働き方を手に入れようとしている若い世代が急増しているように感じます。逆に言えば、今から従来の働き方以外の働き方を手に入れる準備をしていかなければ、手遅れになってしまう日がそう遠くない未来にやってくるように感じます。
本書のタイトルにもなっている、ノマドライフとは、本田直之さんは次のように言っています。
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
こうした誰もが憧れる働き方、生き方をする人たちが当たり前になる時代が目の前に来ています。
読書会でたくさんの人が本田直之さんの本を紹介されるということは、それだけこうした働き方が身近になっているということでもあるように感じます。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代|ダニエル・ピンク
クリントン政権時代のアル・ゴア副大統領の首席スピーチライターを務めたダニエル・ピンクさんの著書である、『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』も大人気の1冊です。
特にSEやエンジニアなどの職についている方や、弁護士や会計士などを行われている方の多くが本書を読んで衝撃を受けたという感想をお持ちになり、本書を読んで転職や独立を考えるきっかけになったという方も、読書会にたくさんご参加されていました。
ダニエル・ピンクさんの新刊は3年後のビジネス界の常識を作ると言われており、新刊が出るたびに世界中で大ベストセラーとなるため、全てのビジネスパーソン必読です。
本書では、SEやエンジニアなどの職業が、アジアの人件費の安い人たちにどんどん職を奪われている現実が描かれています。一昔前までは、高級取りの代表格だった弁護士や会計士といった花形の職業が、月額数十ドルで使用できるコンピューターやウェブサービスに職を奪われている悲惨な現実が描かれています。
こうした本などを読まずに、一昔前のイメージだけで職選びをしてしまうと人生全てを棒に振ってしまう可能性も往々にしてあり得ます。
グローバル化が進み、テクノロジーが物凄い勢いで進歩していく現代で重要なことはいかに右脳を使っていくかであるということを、教えてくれる1冊です。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略|リンダ グラットン, アンドリュー スコット
前作『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』が、世界的に大ベストセラーになったリンダ・グラットンさんの新刊である『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略 』です。
2016年10月末に発売された本書ですが、短期間の間で読書会で複数の方にご紹介いただき、リンダ・グラットンさんの本を非常に多くの方が読まれていることを実感した1冊でもあります。
日本が世界一の長寿国であることは多くの人がご存知だとは思いますが、私たちが思っているよりも日本人の寿命は長くなっていくようです。人生が100年になった今、私たちは働き方、そして人生設計そのものを見直さなければいけない時代に直面しているというのが、本書のテーマになっています。
若い人ほど長く生きる可能性が高い。10年ごとに平均2~3年のペースで平均寿命が上昇していることを考えると、2007年生まれの50%が到達する年齢が104歳なら、10年前の1997年生まれの人の場合、その年齢は101~102歳ならという計算になる。さらに10年前の1987年に生まれた人は、98~100歳だ。1977年生まれは95~98歳、1967年生まれは92~96歳、1957年生まれは89~94歳となる。
リンダ・グラットン|LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略
採用基準|伊賀泰代
世界最強の頭脳集団であるマッキンゼーの採用担当を長年務めた伊賀泰代さんが、マッキンゼーの採用基準を明かした一冊であり、人事担当者のバイブルとも言われているため、社会人のみならず、就活生にとっても必読書です。世界最強の組織の人事担当者が、面接で何を評価しているかを赤裸々に明かしているため、読書会でも非常に人気の1冊です。また著者が女性ということもあり、女性ファンもとても多いように感じます。
マッキンゼーと聞くと、ロジカルシンキング、論理的思考といった頭の回転の速さが求められると感じる人も多いかと思いますが、実際にはそうでないと言います。最も重要な能力や、日本人に最も不足している能力であり、日本人が最も身につけなければならない能力であると言います。それが、「リーダーシップ」であり、本書の中心になっているテーマです。
多くの日本人が持っていなく、これから必要とされている能力を、1冊でも学ぶことが出来る本書を読むことで、周りの人たちから頭一つ抜きん出ることが出来るということは言うまでもありません。
読書会に参加して、読書会に参加している人たちが読んでいる本を知ることで、周りの人たちはあまり気がついていなくても、人生を大きく好転させる1冊に出会うことが出来るかも知れません。
自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!|堀紘一
自分には学歴がないから、人生をこれから良くしていくことが出来ないと考えてしまう人もいるかもしれません。
読書会でも大人気の堀紘一さんの著書である『自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!』は、学歴はこれからの時代は全く意味をなさず、学歴よりも大事なものは社会人になってからの学習歴であると言います。
人生を楽しく生きるためには
- 金持ちに生まれる
- 有名人の子どもに生まれる
- 読書で教養を身につけて一流の人間になる
の3つしかないと言います。
1, 2は、生まれながらにして決まってしまっていますが、3は今日からでも全ての人がなることができます。
読書なら誰でも手軽に学習歴が深められる金持ちの家にも、あるいは有名人の家にも生まれるチャンスがなく、1000人に1人、1万人に1人レベルの人たちの話が聞ける機会がなくても、読書なら誰でも学習歴を深め、教養を深めて一流の人間に近づける。
著者の堀紘一さんは、読書をすることで大学院レベルの教養などを身に付けることが可能であると言います。
読書という誰もができることを行うことで、人生を楽しく生きるきっかけを与えてくれる1冊です。
2022―これから10年、活躍できる人の条件|神田昌典
2014年から、読書会を開催していますが、毎年読書会で圧倒的に紹介される回数が多い本が、神田昌典さんの『2022――これから10年、活躍できる人の条件』です。本書は読書会を開催するきっかけとなった1冊でもあるため、読書会の冒頭で紹介させていただいておりますが、それをきっかけに実際にお読みになり、感動して、次回参加された際にご紹介されるという方が非常に多い1冊です。
2012年のAmazonビジネス書・自己啓発書ランキングで1位を獲得した本でもあるため、本書を読んで読書会に参加されたという方もとても多いのではないでしょうか。
「2024年に会社はなくなる!?」と述べ、世の中に衝撃を与えましたが、発売当初は本書の内容を信じなかった人も多いかと思いますが、発売から数年が経ち、本書の中で予測されている未来が次々と的中し始めており、いまこそ本当に本書を読むべき時代になっているように感じます。
70年周期説や、iPhoneの衰退までの成長曲線などが、ズバリ予想通りになっており、非常に信憑性の高いビジネス書のため、人気がいまだに途絶えません。今読まれていない方は、今すぐお手に取っていただきたいオススメの一冊です。