お金でモチベーションあげる時代は終わった!人は自動販売機じゃない!

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モチベーション3.0 人はカネでは動かない!

皆さんの働くモチベーションは、なんでしょうか?

生きるため、給料、やりがい、社会貢献、高級車や家を買いたい、などいろいろなものがあると思います。

 

戦後復興から高度経済成長、そしてバブル期の日本ですと、『世界に追いつけ追い越せ』という気持ちでいっぱいで、国の成長と共に勝手に給料がみんなあがっていったので、国全体がやる気に溢れ、モチベーションはモノやお金に向かっていたようです。

高級車やブランド品を多く所有し、派手に遊ぶというのが、その時のモチベーションになっていました。

しかし、このモチベーションというものは、時代の流れとともに変わっていきます。

 

バブルが崩壊し、日本全体が暗い空気に包まれてしまいました。

給料はあがらず、終身雇用も維持することができなくなり、多くの企業が欧米の成果主義制度を少しずつ導入するようになったり、大規模なリストラを行ったりしました。

過酷な労働環境やあがらない賃金から、働く意義が見出せなかったり、モチベーションはないが生きていくためだけに嫌な仕事する、精神を病んでしまう人も多いというのが日本の当たり前になってしまいました。

また、欲しいものは、簡単に手に入る時代になり、だんだんと物欲は多くの人のモチベーションではなくなりました。

 

以前紹介した20代にオススメの書籍の、ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』では、次の三種類に分類され、今の時代は多くの人がモチベーション3.0で動いているといいます。

モチベーション1.0: 生存(サバイバル)を目的とする人類最初のOS

モチベーション2.0: アメとムチ = 信賞必罰に基づく、与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る

モチベーション3.0: 自分の内面から湧き出る「やる気!(ドライブ)」に基づくOS。活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!(ドライブ)」の基本形

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【書評】『モチベーション3.0 』持続する「やる気!」をいかに引き出すか|ダニエル・ピンク
どうしてもやる気が出ない時があると思います。 嫌なことがあったり、体調が悪かったり、やりたくないことをやらなければいけなかったりなど、やる気を出せない言い訳を言い出したら、キリがありません。 しかし、同じことをやるのならば、ダラ...

 

つまり、報酬や表彰などされなくても、「やりたいことをやる」という時代なのです。

Wikipediaを編集している人たち、クックパッドに料理のレシピを投稿している人たちは、給料や報酬をもらっているわけでもないのに、非常にクオリティの高いものを世の中に提供しています。

一方で、クックパッドと同様のサービスを提供している楽天レシピでは投稿者に対し、楽天ポイントを付与していますが、投稿数はそれほど多くありません。シェアはクックパッドのが圧倒的に高いです。つまり、報酬があっても人はレシピを投稿しないのです。

このことからも、モチベーション3.0の時代が来ていることがわかります。

仕事に金銭的なモチベーションを与えると、視野がどんどん狭くなって、クリエイティブな発想ができなくなる

ダニエル・ピンク

 

社会のためになることがモチベーションの時代

貢献

Facebookの創業者であり、現CEO、そして2010年の米雑誌フォーブスに「世界で最も若い10人の億万長者」の堂々1位に輝いた、マーク・ザッカーバーグ氏は、高校生のときに『Synapse Media Player』というフリーソフトを開発していました。

このソフトウェアは、今では当たり前となりつつある人工知能を時代を先取りして取り入れており、利用者が以前に選択した曲をベースに、聞く曲目を予測してくれる機能があるもので、全世界でとても高い評価を受けました。

そして、何社ものソフトウェア会社が買取りたいというオファーをだしました。なんと、マイクロソフトは、約1億円で買取たいと申し出ましたが、マーク・ザッカーバーグ氏は、それを断りました。

高校生で、1億円が手に入るというのを断るということが本当に驚きです。

しかし、その理由は、『世の中の人に自由に使ってもらいたい』ということでした。

彼の原動力は、お金ではなく、世の中の人の役にたつものを生み出すことであり、モチベーション3.0なのです。

 

アップルvs.グーグル: どちらが世界を支配するのか』の中で書かれていたのは、Googleの共同創立者のラリー・ペイジ氏が一番腹を立てることはあるアイデアがどれだけ儲けられるかということだそうです。

Googleの進むべき方向は、お金のためではないということです。

 

日本を代表する経済ジャーナリストの田原 総一郎氏が、LINEやリブセンス、ライフネット生命など今日本で急成長している取材した内容をまとめた『起業のリアル』という著書の中で次のように書いてあります。

ROE(株主資本利益率)よりもソーシャルインパクトを重視していることも、ポスト・ホリエモン世代の特徴だ。彼らは自分が儲けることより、新しい事業で社会を変えることに喜びを見出している。

 

彼ら(若手起業家)が大事にしているのは、金儲けよりもソーシャルインパクトだ。本当はボランティアでやりたいが、それでは長続きしないからと、ソーシャルビジネスという形態で行っている。

 

『収益を求めているな』と気づいた途端、ユーザーは逃げていく。むしろより面白いこと、より意味があることを夢中に作っているときこそ、ユーザーがついてくる。カネはその結果として儲かる

森川 亮(LINE社長)

 

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まとめ

アメとムチによる成果報酬型のインセンティブは、生産性が重視された20世紀の遺産になりつつあります。

お金で人を動かすという発想、お金のためにいやいや嫌いな仕事をしているというコンセプトは、もう今の時代には通用しません。

これからの時代で活躍していく人材は、モチベーション3.0の定義に習ったビジョンをもって人たちでしょう。

従来の企業の中で、イノベーションを起こせず、言われたことだけをやっている人材は淘汰されていってしまうでしょう。

 

嫌な仕事をやって、月に50万円稼ぐより、社会のため自分が本当に納得できる仕事をやって、月に30万円稼ぐ方が何倍も幸せな人生を歩めると感じます。

その働き方の一つにノマドがあると私は考えています。

あなたは、お金を入れて動く自動販売機ではありません。

自分らしい働き方を考えてみませんか?

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