20代のうちに時間資産をたくさん作るべき
皆さんは、Appleの創業者であったスティーブ・ジョブズがナンバープレートを付けずに車に乗っていたことをご存知ですか?
彼が、ナンバープレートを付けずにいたことには、様々な憶測がありました。
人に尾行されたくないといって憶測や、駐車違反の切符を切られないように逃げるゲームを楽しんでいるという憶測もありました。
そんな中、Appleでセキュリティの仕事をしていたJon Callas氏が、スティーブ・ジョブズがナンバープレートを付けなかった本当の理由を明かしました。
それは、スティーブ・ジョブズはカリフォルニア州の車両登録法の抜け穴を見つけたとのことです。
カリフォルニア州では新車を購入すると、6ヶ月以内にナンバープレートを取得しなければなりません。
しかし、それは裏を返せば、最初の6ヶ月間はナンバープレートなしも良いということに気が付いたのです。
これに気づいたスティーブ・ジョブズは、メルセデスのディーラーと特別なリース契約を結びました。
6ヶ月ごとに新しいMercedes SL55 AMGに交換するという契約をしたのです。
これで常に6ヶ月未満の新車に乗り続けることができます。
つまり、ナンバープレートを付ける必要性がないのです。
しかし、何故スティーブ・ジョブズはこのようなことをしたのでしょうか?
それが、本日の本題になります。
20代のうちに是非身に付けたい考え方です。
それは、スティーブ・ジョブズは『時間資産』を作っていたのです。
時間資産 VS 時間負債
時間という言葉を聞くと、いかに短時間でやるべきことを終わらせるかといったことや、多くのことをいかに終わらせるかといった、短期的な視点で時間を考えてしまいます。
しかし、もっと長期的な視点で、戦略的に時間を考えることで、たった少しの違いの積み重ねがものすごい大きい差になることでしょう。
『時間資産』:あなたの未来の時間を節約する、今日の行動や選択
プログラミングというのは、時間資産の典型的な例です。
一度、そのプログラミングのコードを書いてしまえば、その後はずっと自分の代わりにコンピューターが処理をしてくれます。
今日、時間を前払いで投資することで、未来において毎日、報酬を受け取れるのです。
スティーブ・ジョブズが、6ヶ月のリースを行ったのも、時間資産の一例です。
方の抜け穴を見つけ、リースの契約をするのは時間がかかったと思います。
しかし、一度リースの仕組みさえ作ってしまえば、その後は何も行う必要がなく6ヶ月に一度新車に乗り換えることができるのです。
もちろんナンバープレート取得するために、面倒な手続きをする必要もありません。
『時間負債』:あなたの未来の時間を食いつぶす、今日の行動や選択
例えば、時間負債の例はメールやLINEです。
自分から、メールやLINEを送ると、当然返信がきます。そして、その返信を読んだり、返事を書かねばなりません。自分が送るメールは、小さな負債であり、未来の時間をなくす行動を今取っているのです。
もちろん、時間負債のすべてが悪いわけではありません。
地域ボランティアなどに参加する人も多いと思います。こうした活動に申込みを今することは、後で払うことになる時間負債を作ることになります。しかし、その時間は非常に有意義なものになると思うので、将来の時間を犠牲にしますが、ボランティアなどに参加するころは良い事だと思います。
朝活や勉強会に申込むということは、将来の時間負債にはなりますが、勉強が出来たり、知識がついたり、新たな気付きや出会いがあるので、非常に有効だと思います。
また、朝活や勉強会に参加するという行為自体が、将来効率的に仕事や生活を行う仕組みを作ることにもなるので、時間資産を作り出す行動になります。
時間を増やすためのシステムを構築する
システムを作るということは、非常に重要なことです。
一度システムを作ってしまえば、あとは努力感を持たない、努力で行っていくことが出来ます、
何かを達成したいと思った時に、やる気や気合いで達成するということではなく、達成する仕組みを作って毎日行っていくことが達成の可能性を高め、無理なく達成していく秘訣でしょう。
時間資産を作るために、読書をするということも非常に有効です。
読書をすることで、時間をいかに有効活用するかということを学ぶことができます。
レバレッジ・リーディングの著者の本田 直之 氏は次のように言っています。
本を読めば読むほど、時間が生まれます。本を読まないから時間が無いのです。
なぜなら本を読まない人は、他人の経験や知識から学ばないからです。何もかも独力でゼロから始めるので、時間がかかって仕方がないのです。
本を読めばそこに近道で行く方法が書いてあるというのに、本を開く時間を惜しんで、わざわざ遠まわりをしている状態です。
また、朝活などに参加してみることも有効です。
上でも述べましたが、朝活に参加することで、将来を効率的に生きていく膨大なノウハウを学ぶことできます。
よく朝活は起きれないという人がいますが、朝活に申込むことで強制感が生まれ早起きしやすくなります。
また、休日にお昼まで寝るような生活をしているから、生活のリズムが崩れ、土日に早起きが出来なくなってしまうのです。
朝活に参加すると、良い人脈ができるということも、時間資産の一つです。
良い人脈が出来ると、貴重な情報を手に入れることができたり、その人の人生の経験を聞けたり、おすすめの本を教えてくれたり、良い人脈が更に良い人脈に繋がったりします。
朝活に参加することで、将来自分が遭遇するかもしれないシチュエーションに関する乗り越え方だったり、備え方を学ぶことが出来るのです。
20代のうちに、この時間資産という考え方を見に付けることで、その後の人生の中で膨大な時間を有効に使うことが出来るのです。
いろいろなことが吸収できる20代のうちこそ、遊びよりも仕事や勉強に打ち込むべき時期。
本田 直之
Time Assets vs. Time Debts: A Different Way of Thinking About Productivity | James Clear