日本を代表するトップレベルのマーケティングやコピーライティングの専門家の神田昌典さんがこれからの10年間に活躍できる人はどのような人なのかについて、とても読みやすく書かかれた1冊をご紹介いたします。
神田昌典さんは、日本に、フォトリーディングや、マインドマップ、フューチャーマッピング、ダイレクトレスポンスマーケティングなどを導入したことで非常に有名なマーケッターです。
2022―これから10年、活躍できる人の条件|神田昌典
神田昌典さんが2010年に癌になり、5年生存率は50%であるということを告げられ、死んでしまうのであれば、全てを明かそうと赤裸々に書いた遺言書のような一冊です。
日本のトップマーケッターという影響力の強い立場で活躍される神田昌典さんが全てを明かした暴露本であり、2012年のAmazonビジネス書・自己啓発書部門の年間売り上げ一位に輝くほど大反響がありました。
読まれるのはそれだけの理由があることがわかります。
発売から数年経った今では、本書の中で述べられている未来予想が次々と的中しており、神田昌典さんの先見性の高さに驚かされるばかりですが、本書の中には、次のような発言があります。
「神田さん、またまた大風呂敷を広げちゃって。根拠なしに明るい未来を謳ってるだけじゃないの?」
あなたがそう思ってしまうのも無理はない……。しかし本を閉じる前に、聞いてくれ。
ちなみに、私の未来予想は、結構、当たる。
本書をお読みいただければ、分かると思いますが、本当に神田昌典さんの未来予想が、結構、当たっていることに、誰もが驚くはずです。
下記のブログ記事では、本書で予想されている内容がどれほど実現しているかを徹底検証しています。
歴史は七〇年周期で巡っている
(画像:神田昌典|2022―これから10年、活躍できる人の条件 DVD より)
神田昌典さんが、なぜこれほどまでに未来予測に自信があり、未来を的中させているかの一つのポイントが、「個々の出来事」ではなく、「時代の流れ」を重視していることだと言います。そして、その時代の流れを読む際の一つの指標として、七〇年周期説があるそうです。
時代の流れを読むために、私はいくつもの方法を使っているのだが、根幹にあるのが、七〇年周期説。このサイクルで歴史を遡っていくと、「歴史は繰り返す」と言われることが、非常によくわかる。
神田昌典さんは、本書の中で、1877年の明治維新、1945年の太平洋戦争終戦、そして2015年あたりから、新たな歴史のサイクルが始まると述べています。
すでに2015年が過ぎ去り、何の変化もないじゃないかと感じている方もいるかもしれませんが、明治維新の際も、太平洋戦争終戦の際も、その真っ只中にいた人たちは、変化していると感じてはいなかったはずです。しかし、数年、数十年経ってから、振り返ることで、大きな変化があったと気がつくことができるのです。
七〇年周期説については、神田昌典さんだけが主張しているわけではなく、多くの経済学者やジャーナリスト、ビジネスマンが主張している理論の一つであり、80年周期説や90年周期説を主張する人も言います。
七〇年周期説で言えば、NewsPicksの編集長である佐々木紀彦さんの大ヒット作品である『日本3.0 2020年の人生戦略』でも述べられており、今その信憑性が上がり、注目されています。
iPhoneの未来を予測する
(画像: Anna Hoychuk / Shutterstock)
2012年に書かれた本書の中で、神田昌典さんはこれから10年のことについて様々な予測をしていますが、「本当にその予測って正しいの?」って思う人もいるかもしれません。
神田昌典さんは、本書の中で、『iPhone5の後半モデルから多色展開』ということを予測してます。
『2022――これから10年、活躍できる人の条件』の発売は、2012年2月。
iPhone4Sの発売が2011年末。
そして、2013年9月10日に、iPhone5cが発表され、多色展開がスタートしました。執筆段階では、多色展開どころか、iPhone5すら発表はされていません。
注目すべきは、”いつか多色展開される”ではなく、”iPhone5の後半モデルから多色展開”と時期まで正確に予測し、実際にあたっているということです。本書の中では、根拠を元に何故そのように予測出来るかが書かれています。
銀行を抜け出せ!と言う警告
(画像: Bloomberg via Getty Images)
本書が、発売された2012年に銀行の未来を危ぶむ人は、ほとんどいなかったはずです。
就職活動生の人気就職先ランキングでも、メガバンクなどの金融機関が上位にランクインしていました。
しかし、そんな中、神田昌典さんは、本書の32ページで、都市銀行で働くことについて、次のようなことを言っています。
「僕は大手銀行に勤めます」という息子を親孝行だ、なんて思ってはいけないのだ。
あなたが賢い親なら、そういう息子には、こう言わなければならないかもしれない。
「バカなことを言うな! フリーターになれ! それがお前のためなんだ」と。
はぁ、ものすごい変化。
その社会大変革に、私たちは、あと数年で立ち合うことになる。
(画像:2022――これから10年、活躍できる人の条件より)
本書が書かれたわずか5年後、メガバンクで働いている人たちに衝撃のニュースが走ったことは、誰もがご存知のはずです。
数万人規模のリストラが行われることを、神田昌典さん以外の人たちは予見できていたでしょうか。
読書会に参加しよう
歴史を振り返ると七〇年ごとに起こってきた歴史の転換点において、次の時代に活躍する人たちは、組織の外に集う若者たちだったと言います。
歴史の転換点では、繰り返し同じことが起こっている。
江戸時代末期ーよく知られている松下村塾や適塾のほかにも、名前を挙げられるだけでも七〇を超える私塾が全国で開催されていた。
その私塾で何が行われていたかと言えば、まさに読書会だ。
東京をはじめ、全国各地で読書会の一大ブームが起きていますが、まさにその読書会に参加することが、次の時代に活躍する人になるための一つのきっかけのようになると感じます。
読書会と聞いて、「黙々と本を読む集まり?」と感じたり、「読書会なんかに参加して意味がるのか?」と感じる人もいるかもしれませんが、神田昌典さんは次のように述べています。
読書会は、現在、私たちが直面している、スキルアップ上の課題を解決する理想的な教育になるということだ。
(中略)
新しい時代のリーダーとしての経験が培われると話したが、そのためにも読書会は役立つ。スムーズに古い船(情報化社会)から、新しい船(知識創造社会)へ乗り換えるために、読書会は素晴らしい架け橋を提供してくれるのだ。
まとめ
必ず来るとわかっている未来に対し、あなたは何をしますか?
本書を読んでみること、読書会に参加してみることが、明るい未来を作り出す第一歩になるかもしれません。
読書会は、現在、私たちが仕事で直面している、スキルアップ上の課題を解決する理想的な教育になる
本書で予想されている内容がどれほど実現しているかを徹底検証しています。
あわせてご覧いただけましたら、幸いです。
最後に
東京アキバ読書会は、毎週東京の秋葉原で、20代、30代の社会人中心の東京最大級の読書会を開催しています。
日本のトップマーケッターである神田昌典さんもオススメするのが、読書会への参加です。年間500名以上の方にご参加いただいており、年々ご参加いただく方が増えており、大盛況いただき、誠にありがたく思います。
まだ、読書会に参加したことがないという方は、読書会に参加して、そんなに効果があるのかと感じる方もいると思いますし、緊張や不安があるという方もいると思います。しかし、ご安心ください。
東京アキバ読書会は、毎回読書会に初めて参加するという方が、たくさん参加されており、初参加の方も安心の読書会運営を心がけています。
少しでも読書会に興味がおありの方は、下記よりお申込み下さい。
最近では、全国各地から読書会にご参加いただいているため、満席になり次第、申し込みを締め切らせていただいておりますので、ご希望の日程のお申し込み漏れのなきよう十分にお気をつけ下さい。