皆さんは、普段から読書をしているでしょうか?
読んでいる人も読んでいない人も、読書はしないよりはした方が良いものであるという認識はあるのではないでしょうか?
読書は古代から、とても学びになるものとして考えられており、古代ギリシャの哲学者のソクラテスは次のように言っています。
本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身につけたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。
ソクラテス
また、PRESIDENTの調査でも明らかのように、年収の高い人ほど読書習慣にはしっかりとした裏付けがあり、読書をするだけでストレス解消になることも研究により明らかになっております。
高収入ほど読書時間が長いこと
年収500万円台~800万円台は、一日5~30分未満なのに対して、 年収1500万円以上の平均は30分以上
今回は、まだ読書をする習慣がないけど読書をしてみたいという人にぴったりの本をご紹介します。
もちろん、普段から読書をしているという人にとっても、オススメです。どのように読書をしていけば効果的かということがわかる本です。
バカになるほど、本を読め!|神田昌典
紹介する本は、神田昌典さんの著書である『バカになるほど、本を読め!』です。
本をどう読むかなんて、個人の自由だが、もし、あなたが「自分の人生を変えたい」というのであれば、少しだけ読書の方法を学んでおいても損はない。
そんな「あなたの可能性を広げる読書」について、これからお話ししていきたいと思う。
その方法論を実践するメリットは、教養が身についたり、話題に乗り遅れなかったりすることだけにとどまらない。読んだ本の内容を、即、行動に結びつけて、他の人が生み出せていないあなた独自の価値や知識を生み出せるようになる。
そして、あなたが思い描いていたイメージとはまったく違う人生が切り拓かれていくのだ。
神田昌典|バカになるほど、本を読め!「序章」より
読書というものが、もし人生を好転させるきっかけになるというならば、1000円~2000円ほどで購入できる本を読むということは、非常に効率の良い投資だと思います。
本書の中では、今の自分の年齢によって、読むべき本が変わってくると書かれています。
- 22歳~28歳 世話役(見習い期間):「基本的なスキルが身につく本」
- 29歳~35歳 探求者:「役割探求」のための本
- 36歳~42歳 破壊者:「歴史本」
20代の人は、スキルに直結する本を読むことをオススメされています。
では、本書の中で印象に残ったところをいくつかご紹介します。
本を読む目的を明確に
買った本をなんとなく読んでいては、本の内容は身につきません。
皆さんも、読んだけど全然内容を覚えていないという本があるのではないでしょうか?本を普段読まない人でしたら、学校の国語の教科書などで読んだ話は、ほとんど忘れているのではないでしょうか?
なぜ、読んだ本が記憶に定着していないかというと、目的が明確化していないからだと言います。
人間の脳は、元から目的がないと何が重要か判別することが出来ないのです。
なんとなく本を読んでいると、全部が自分にとって重要に思えてきて、本当に重要な部分が埋もれてしまって、結局何が大事だったかわからないということになってしまいます。
なんとなく、コンビニやスーパーに行ったときの事を考えてみてください。いろいろな商品が目に入ることで、「あれも買わなきゃ、これも買わなきゃ」とついつい色々なものを買ってしまった経験があると思います。
でも、家に帰ると、実は買わなくても良いものを買っていたということがあるという人も多いのではないでしょうか?もっと酷いのは、「塩がもうなかったんだ!」と、本当に買わなければいけないものを買い忘れたという経験があるという人もいると思います。
それは、目的が明確になっていないからです。AとBとCを買いにスーパーに行くという明確な目的があれば買い忘れるということはありません。また、本来買う予定でない物が目に入っても、今日は買わなくて大丈夫と無駄な出費をしなくて済む思います。
読書もそれと同じです。
本を読む際に明確な目的を持って読むことで、何を学ぶためにその本を読むのかということが常に頭にあるため、自然と重要なところが目に入ってきます。
人は、自分の頭で意識しているものは自然と目に入ってくるのです。自分が、もし「ベンツを買いたい!」と思うと、何故か次の日からベンツばかりが目に入るようになります。
頑張ってお金を貯めて、ルイ・ヴィトンの財布を買って、みんなに自慢できるぞ!って思って、次の日から友達とご飯に行くと、あの友達もこの友達もルイ・ヴィトン持ってるじゃんって気がついたりします。
「みんなが持ってないと思ったから買ったのに…とほほ…」みたいな感じになってしまします。
もちろん、いきなりベンツの台数が増えたわけではないですし、みんな一斉にルイ・ヴィトンを買った訳ではありません。
今までは意識になかったから目に留まらなかっただけなのです。
このように読書も目的がなければ、せっかく良いことがたくさん書いてあっても読み流してしまうことになりかねません。しっかりと目的を持って本を読むことが重要だと感じます。
知識を創造する。一つでも得られれば儲けもの
学校教育では、みんなで同じ国語の教科書を読んで、みんなが同じ答えを出すことが求められていました。
しかし、本来の読書の目的は同じ答えを導き出すことではないはずです。著者の神田氏は読書の目的を次のように言っています。
その本を読んで、知識を創造すること
神田昌典|バカになるほど、本を読め!
読んだ本の著者の主張を100%理解することや、一言一句漏らさず読んだかということは全く重要ではありません。その本から、何を得たか、自分の知識が創造されたかということが重要なのです。
極端な話、本の内容の99.9%が自分にとって無意味でも、たった一行を読んで自分の知識が創造出来たり、自分なりの意見が持てたり、新たな学びがあればそれで良いのです。
何百ページもの本を読んでも、何一つ自分の知識になっていなければ意味がありませんし、むしろその時間を他の事に使ったほう良かったという結論になってしまいます。
とにかくアウトプットを
本を読む目的は様々だと思いますが、本から学んだことを行動に活かさなければ意味がありません。
序章にあるように「自分の人生を変えたい」という目的があるならば、それを達成するための行動が必要です。本を読んで何もしなければ、全く意味がありません。
本を読むことで人生が変わるかも知れませんが、本を読むだけでは人生は変わらないということです。
アウトプットの第一歩となるのが、読書会への参加です。
神田昌典さんは、インタビュー記事の中で、次のように言っています。
アメリカでは、いくつもの会社で働くフリーランス型の社員が急増しています。その潮流において、日本だけが例外ということはありえません。おそらく2023年頃には、ひとりの人の人がいくつもの名刺を持っている働き方が当たり前になるでしょう。
そうなると、ひとつの会社の価値観しか持っていないことがリスクになります。だから、非営利団体に属するとか、地域、社会の中で何らかのプロジェクトにかかわる、読書会に参加するといった経験は、パラレルキャリアの時代の働き方に慣れていくために、必要なことなのです。
まとめ
本書がAmazonで、
「知識・価値」を生み出す読書は一人ではできない!? 時代の過渡期に求められる読書法、思考スタイルを神田昌典が語り尽くす。
神田昌典|バカになるほど、本を読め!
と紹介されているように、時代と共に読書のスタイルも変わっていっているように感じます。
東京アキバ読書会は、20代、30代の若手社会人中心の読書会を開催しています。
他の読書会では、年齢が離れている人とうまく話せるかなといって不安などもあるかもしれませんが、東京アキバ読書会は主催者を含め同年代のみで開催しておりますので、初参加の人でも気軽に参加することができます。
これからの時代を幸せに生きていくためにも、読書というのは非常に大事に感じます。
2015年の日本では、これまでの価値観で不要なものは手放し、必要なものを新たに構築する作業をしなくてはなりません。歴史の転換点においては、新しい価値観を創造することが重要です。そのためには、ほかのメディアに比べて情報の信頼性が高く、最先端の知識が集まっている本を読むことが最も有効なのです。
神田昌典|バカになるほど、本を読め!
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