今や誰でも知っている世界の超有名人、スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツのことについてです。
今や世界のパソコン市場を二分する存在のAppleとMicrosoft。
パソコンはWindowsで、携帯はiPhoneという人も多いのではないでしょうか?
スティーブ・ジョブズと言えば、新商品の発表会で非常に印象的なプレゼンテーションを行っていたことが有名です。
YouTubeなどでも、見ることができます。
毎回、新しいiPhoneが発表されるときには、日本時間では深夜ですが、パソコンでそのプレゼンテーションを見ていた人も多いのではないでしょうか?
非常に印象的なプレゼンテーションをし、世界中の人を魅了してきたスティーブ・ジョブズ。
そして、Windowsといういまだに世界のほとんどのパソコンに搭載されているOSを開発し、世界中の人のライフスタイルをガラッと変えてしまった、ビル・ゲイツ。
この二人のプレゼンテーションの違いに迫ってみたいと思います。
対照的な二人のプレゼンテーション
この二人のプレゼンテーションの違いは、なんだと思いますか?
スティーブ・ジョブズは、初めてPhoneを発表するときに、こんな印象的なフレーズで人々を引き付けました。
今日Appleが電話を再発明する
なかなか、こんな印象的なフレーズを思い浮かぶ人はいないと思います。
そして、本当に人々の電話の概念をぶち壊すような電話を再発明してしまいました。
一方、ビル・ゲイツは、今や世界のパソコンの9割に搭載されているOSを開発し、世界一の大金持ちになった人物。
しかし、彼のプレゼンテーションを知っている人はほとんどいないのではないでしょうか?
この二人の偉大なIT長者のプレゼンテーションの違い。
それは
『シンプルさ』
の一言にまとめられるのではないでしょうか?
難読指数という言葉があります。
それは、その文章を読んで理解するのに必要とされる教育年数のことです。
スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツが2008年にスピーチした基調講演では、ジョブズが6.79、ゲイツが9.37という研究結果があります。
つまり、その言葉をまったく知らない人が、ジョブズのスピーチを理解するのには、6.79年必要であり、ゲイツは9.37年必要であるということです。
非常に、ジョブズのスピーチは簡単な言葉で表現されていることがわかります。
相手に伝わる言葉を選んでますか?
これは、私たちの生活の中でもあてはめられるではないでしょうか?
営業をやっている人ならば、相手がどのくらい自分が売ろうとしている商品についての知識があるかによって、話し方を変えなければなりません。
東京出身の友達に、大阪の美味しいお店を紹介するときは、大阪の土地柄から話さないといけないかもしれません。
初めて車を買う人に、いきなりエンジンの性能の話をしてもきっとわからないですよね?
野球を初めて見る人に、インフィールドフライの説明からする人はいないと思います。
ジョブズのプレゼンは、Appleのことを知らない人にでもわかるような言葉で話されています。
もちろんジョブズのプレゼンテーションの魅力は、フレーズの選び方やテンポ、資料の構成など様々な特徴があります。
しかし、私たちの生活にも直結するところでいうと、
『シンプルさ』
というのは、とても大きな特徴であり、私たちも学ぶところが多いのではないでしょうか?
日本語で言うと、漢字を多用するのではなく、ひらがなで話すという感じでしょうか?
明日から、人と話をする時に、少しだけ、自分がどんな言葉を選んでいるか、気にしてみてはいかがでしょうか?