皆さんは、ディズニーランドに行ったことがありますか?
大好きな人もいれば、人ごみが苦手とか、一度も行ったことがないという人もいると思います。
私は、結構好きな方だと思います。
ディズニーランドで遊ぶのも好きなのですが、ディズニーランドの細かな演出や、世界観、製作に秘められたストーリーなどを知るのが好きなので、少し普通のディズニー好きな方とは違うかも知れません。
そんなディズニーランド、そしてミッキーが生まれるまでの歴史が知りたくて、ウォルト・ディズニーに関する本を読んだのでご紹介いたします。
ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる
ご紹介する本は、『ウォルト・ディズニー すべては夢みることから始まる』です。
見開き2ページで、一つの話となっていて、右のページには、ウォルト・ディズニーの名言が、日本語と英語で書かれており、左のページにウォルト・ディズニーの軌跡が書かれています。
短編のような構成になっているので、スキマ時間にも読みやすく、英語の勉強も少しだけ出来るので、オススメです!
ウォルト・ディズニーと聞くとミッキーを生み出した人、ディズニーランドを作った人というイメージですが、偉大な経営者であることには変わりありません。
人生のヒント、夢を叶えるヒントにもなりますが、経営のヒントも与えてくれる一冊だと思います。
老若男女問わず楽しめる本だと思うので、是非ご覧ください。
どんな時も可能性を信じて
ウォルト・ディズニーは。過去に会社をつぶしていることをご存知ですか?
『赤ずきんちゃん』、『ブレーメンの音楽隊』、『ジャックと豆の木』、『シンデレラ』など6作品の短編映画を作ったに関わらず、一向に約束のお金は入ってこない。
不運にも、若かりしウォルト・ディズニーは会社の倒産を経験するのです。
多くのことが学べるのだから、若いうちの失敗は悪いものじゃない。
It is good to have a failure while you’re young because it teaches you so much.
ウォルト・ディズニー
また、これは有名な話ですが、ミッキーより前に生み出されたキャラクターで、オズワルトというウサギがいます。
このオズワルトは、すぐに人気になり、ウォルト・ディズニーは順調に事が運んでいると思っていました。
しかし、その希望はすぐに打ち砕かれてしまいます。
オズワルトに関する権利が全て映画会社のものになっており、ウォルト・ディズニーには何の権利もなかったのです。
また、一緒に働いてきた仲間もみんな別の会社に引き抜かれてしまったのです。
ここで、ディズニーは一つの誓いをしました。
ディズニーの名前を持つものすべてに、私は責任を負っている。
これは、その後ミッキーが売れ始めた時にいろいろな会社からミッキーの権利を譲ってほしいと言われたが、すべて断り、守りぬきました。
新たな文化の創出・優れた先見性
ウォルト・ディズニーの作品が売れるようになったのは、彼が新たな文化を創出するような、優れた先見性があったからのように思えます。
皆さんは、未常識という言葉を知っていますでしょうか?
未常識は、『これから常識になるものだが、まだ常識でないもの』といったところでしょうか。
もちろん、常用の言葉ではなく誰かが考えた言葉なのですが、この未常識のものを常識に変えていくというところに多くのビジネスチャンスがあります。
身近なところだと、未常識であったスマートフォンを世の中の常識に変えた人が、スティーブ・ジョブズでしょう。
では、ウォルト・ディズニーはどんな未常識を常識に変えたのでしょうか?
ウォルト・ディズニーがミッキーを生み出したころ、ハリウッドは無声映画が普通でしたが、音のでる映画が少しずつ出始めている頃でした。
しかし、世間では、音の出る映画はきっと一時的な流行りで、すぐに消えてしまうかもしれないという見方も多くありました。
そこでウォルト・ディズニーは、どうせ音を出すなら、完全に音と映像を一致させようと考えました。
何度も何度も試行錯誤し完成させました。
ご存知の方も多いかと思いますが、その時生まれた作品が、『蒸気船ウィリー』で、ミッキーの声は、ウォルト・ディズニー本人が吹き込みました。
その後は、『90分もアニメを見るやつなんていない』という冷ややかな世間からの見方があるなか、約83分の長編映画『白雪姫』を大ヒットさせます。
その後も、『シンデレラ』や『眠れる森の美女』などの長編アニメーションを大ヒットさせます。
音声と映像を一緒に流す文化や、長編アニメという文化を作り出したのは、このウォルト・ディズニーだったのです。
アニメーションは、昔からありましたが、それを完成させたのが、ウォルト・ディズニーだったのです。
アレクサンダー・グラハム・ベルが電話を実用化させた動きと似ている気がしますね!
最初に発明することも凄いですが、それを一般的にする方が後世に語り継がれるのかも知れません。
ウォルト・ディズニーは貧乏だった?
これほどの成功をおさめたウォルト・ディズニーなので、大金持ちに思いますよね?
それに関して、一つの逸話があります。
1951年の事。
『白雪姫』、『ピノキオ』、『ダンボ』、『バンビ』などのヒット作品を世に送り出した後です。
知人の医者から5000ドルを貸して欲しいと言われた時に、次のように返答しているのです。
私自身が無一文で、生命保険と個人預金を抵当に、お金を借りれるだけ借りている状態なのです。
これは、非常に驚くべきことでありますが、同時に全てを次への投資にまわしていたのです。
最後に
この本を読んで、感じたのは、ウォルト・ディズニーは偉大な経営者であるということと、夢を描くことの大切さです。
自分の利益のためでなく、お客さまや自分の夢をずっと追い続けている姿勢は、本当に学ぶべきだと感じます。
今回は、ウォルト・ディズニーの映画にフォーカスした部分が多い本だったので、次はディズニーランドのことについての本を読んでみようかなと思います。
最後にもう一つだけ、ウォルト・ディズニーの言葉を送り、終わりたいと思います。
夢見ることができれば、それは実現できる。
If you can dream it, you can do it.
ウォルト・ディズニー