『自分を変える読書術』読書は学歴を凌駕する!|堀紘一【書評】

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「自分は学歴がないから」という理由で、人生そのものを諦めかけている人もいるのではないでしょうか。

確かに、日本では未だに学歴を重んじる風潮がありますが、学歴がなくても学<習>歴があれば、学歴を凌駕するほどの結果を得られると言います。

学<習>歴と言っても、社会人になってから、改めて大学院や社会人学校などに通うことではありません。

答えは、『読書』をすることです。

学歴にコンプレックスを感じて、思うような人生を歩めていないという人が、もしいたならば、オススメの一冊をご紹介いたします。普段から読書をしているという人にも、改めて読書の効果、魅力を再確認でき、読書の効果を何倍にも高めることができる一冊です。

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自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる|堀紘一

ご紹介する本は堀紘一さんの著書である『自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる』です。

堀紘一さんは、読売新聞、三菱商事で活躍後、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得され、その後世界を代表するコンサルティング会社の一つであるボストンコンサルティンググループで活躍されました。

マッキンゼー・アンド・カンパニーの初代日本支社支社長を務められた大前研一さんとともに、日本にコンサルティングという仕事を一躍有名にした世界を代表するコンサルタントのお一人です。ボストンコンサルティンググループの代表取締役社長を務められた後には、ドリームインキュベータを設立されました。

 

本書は、世界を代表するコンサルティング会社で活躍された堀紘一さんが読書のメリットや効果的な読書法などについてわかりやすく解説されており、読書を普段からしている人も、これから読書をしたいという方にもオススメです。もし、これから読書を習慣化していきたいという方がいれば、まずはどの本から読むかを考える前に、是非読みたい一冊です。

本書の中では、読書をすることで、大学院入学レベルにまで成長することができると述べられており、実際に世界の最高峰の大学院であるハーバード大学経営大学院でMBAを取得された堀紘一さんであるため、非常に説得力がある内容になっています。

 

人生を楽しく生きる3つの方法

本書の冒頭から衝撃的なことが書かれています。

世界を舞台に活躍された堀紘一さんによれば、世界中の人たちを見ていく中で、人生を楽しく生きるためには、以下の3つの方法しかないと言います。

人生を楽しく生きる方法1 – 金持ちに生まれる

人生を楽しく生きる方法2 – 有名人の子供に生まれる

人生を楽しく生きる方法3 – 読書で教養を身につけて一流の人間になる

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

あなたが、お金持ちに生まれるか、有名人の子供に生まれているならば、読書はさほどしなくても楽しい人生を送ることができます。しかし、お金持ちの家系に生まれるか、有名人の子供に生まれていないのであれば、人生を楽しく生きるためには読書が必要不可欠だと言います。

しかし、逆にいえば、今がどんな状況であろうと、今から読書をすることで楽しい人生を送ることは十分に可能であると言います。

勘違いしないでほしいのだが、教養の有無、一流であるかどうかに、学歴はなんら関係がない。いわゆる一流大学卒でも教養のない人はごまんといるし、三流大学卒でも一流の人間は大勢いる。

その差を生む要因のひとつは、「どれだけ本を読んでいるか」という読書量の違いだと私は思う。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

差をつけるには読書と耳学問しかない

著者の堀紘一さんは、学歴ほどくだらないものはないと述べ、学歴ではなく「学習歴」こそ重要であると言います。

その大事な学習歴を身につける方法は2つしかない。ひとつが、「読書」であり、もうひとつが人の話を聞いて学ぶ「耳学問」だ。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

誰かから教わる耳学問ができる環境にいるのであれば、非常に恵まれていますが、ほとんどの人にとって耳学問を行うことは困難だと言います。

何故なら、聞いて役に立つような話をしてくれるような凄い人は、1万人に1人くらいしかおらず、ほとんどの人はそのような一流の人との人脈は持ち合わせていません。また、耳学問は”話し言葉”で学ばなければいけないため、論理的に構築されていない可能性があるため、聞いている側も優れた処理能力がなければ、整理できない可能性があります。人間は見たいものだけを見て、聞きたいことだけを聞くという脳の性質があるため、話を聞いても自分の聞きたい話だけを聞いてしまうということも起こります。

金持ちの家にも、あるいは有名人の家にも生まれるチャンスがなく、1000人に1人、1万人に1人レベルの人たちの話が聞ける機会がなくても、読書なら誰でも学習歴を深め、教養を深めて一流の人間に近づける。

読書には耳学問が持っているような欠点がまるでない。読書は好きなときにできるし、耳学問のように事前に人脈を構築する必要もない。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

読書の7つの効用

堀紘一さんは、本書の中で読書には7つの効用があると言います。

読書の効用1 – 失敗を二度繰り返さない

読書の効用2 – 表現力が磨かれる

読書の効用3 – ストーリー構築力が磨かれる

読書の効用4 – 環境が変わって成功できる

読書の効用5 – 読書は大学院入学に値する

読書の効用6 – 読書は「超常識」を引き出す

読書の効用7 – 本が師匠になってくれる

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

若い世代は年間100冊の本を読もう

堀紘一さんは、本書の中で、学生と30歳までのビジネスパーソンは年間100冊の本を読むべきだと言います。30代以降も、年間50冊を最低ラインにすべきだと言います。

若い頃は時間も比較的自由であり、生涯で最も本が読める。そこで、年間100冊も本を読まないと「少年老いやすく学成り難し」でろくな大人になれない。「学成り難し」ではなく「学成らず」で終わるのが関の山なのだ。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

読書習慣がない人は、年間50冊、100冊という本を読むことを困難に感じるかもしれませんが、それは未経験者特有の誤解だと言います。

実際に若手ビジネスパーソンより何倍も忙しいはずの経営者や富裕層ほどたくさんの本を読んでいるという調査結果をいくらでもあります。

忙しくて本が読めないという人のほとんどが、読書はまとまった時間を作って読まなければいけないと勘違いしていると言います。堀紘一さん自身、読書のためにまとまった時間をとったりはせずに、常にカバンに本を入れておき、移動中や起床後、就寝前、打ち合わせまでのちょっとしか時間などの細切れ時間に読書をすることがほとんどだと言います。

スマホでゲームやSNSをする一瞬の短い時間を読書に変えることで、誰にでも読書をする時間を生み出すことができます。

週1冊のペースで年間50冊の本を読んでいる人とまったく読書をしない人の間では、教養に歴然とした差が生まれる。

1、2冊では目に見える差は生まれないが、まさに塵も積もれば山となる。5年で250冊、10年で500冊、20年で1000冊となると、本を読んでいる人といない人の差は歴然たるものになるのだ。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

読書のメンターを持て

日本では、平均すると毎日200冊以上の本が出版されていると言います。しかし、ベストセラーだからといって、必ずしも自分に必要な本であるわけではありません。本屋に行けば、たくさんの本が販売されていますが、その中から本当に自分に必要な本を見つけることは至難の技です。

堀紘一さんは、読書においても、自分に必要な本をオススメしてくれるメンターを持つべきだと言います。

メンターと聞くと、大それたイメージがあり、年上の経験も知識も豊富な人をイメージし、自分の周りには読書のメンターになるような人はいないと感じる人も多いと思います。しかし、堀紘一さん自身、年下の若手ビジネスパーソンから良書を勧められることもあると言い、メンターは決して年上の人だけでなく、同年代や年下でも読書をたくさんしていて、いろんな本を知っている人はメンターになり得ると言います。

また、読書好きな人が集まる読書感想会、読書会で良い本やメンターに出会うこともたくさんったと言います

「2週間後に軽く一杯やりながら、読書感想会を開こうよ」などと誘ってくれるから、俄然その本が読みたくなってくる。そういうメンターがすすめてくれる本には、まず外れがなかった。

(中略)

同じ読書好きの仲間たちが自然に集まってくるだろう。彼らをメンターにすれば良いのだ。

仲間同士で良書をすすめ合えば、面白くて役に立つ本に出会える確率がうんと高まるに違いない。

堀紘一|自分を変える読書術 学歴は学〈習〉歴で超えられる

 

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まとめ

本書は、これから読書を習慣にしたいという方にも読書を習慣にする方法が書かれておりオススメです。すでに読書をしているという人にも、読書の価値やメリット、より効率的な読書法などが紹介されており、読書の効果を高めるためにも必読です。

また、自分には学歴がなくて、人生が上手く進まないという人には絶対に読んでいただきたい本です。読書をして、学習歴を積むことで、学歴を簡単に凌駕することができますし、学歴があっても本を読まない人たちはたくさんいるため、そうした人たちに圧倒的な差をつけることができます。

 

東京アキバ読書会は、東京の秋葉原で東京最大級の20代、30代の若手社会人中心の読書会を毎週開催しています。

堀紘一さんが本書の中で述べているように、これから読書を始めたいという人は、自分がどんな本を読めば良いかわからないこともあると思いますが、読書会に参加することで本をよく読む他の参加者からオススメの本や面白い本、読みやすい本を紹介してもらうことができます。自分と価値観が合う人や、読書のメンターとなり得る人と出会える可能性もあります。

他の参加者の人から良い刺激をたくさん受けることができるため、参加し続けることで、自然と読書へのモチベーションが高まり、読書を習慣化しやすくなります。

初めて読書会に参加するという方や読書の習慣がないという方は、読書会に参加することは緊張するかと思いますが、ご安心ください。読書会に初めて参加するという方も多数ご参加されておりますし、読書会の進行は読書会に初参加の方に合わせて進めさせていただいております。

また、東京アキバ読書会には課題図書もないため、ご自由に好きな本やオススメの本、最近読んで面白かった本を一冊お持ちください。ジャンルの指定もないため、ビジネス書や自己啓発書を始め、小説や文学作品など、様々な本が紹介されるため、初参加の人にも安心の読書会です。

 

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全国各地からご参加いただいているため、満席になり次第申し込みを締め切らせていただいておりますので、ご希望の日程のお申込み忘れのなきようにお気を付けください。

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