『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』|石山アンジュ【書評】

平成が終わりを迎えますが、平成という時代は日本人に幸せをもたらしたのでしょうか。

バブルの崩壊から始まり、度重なる大規模な自然災害、テロ、そして終わりの見えない不況。
苦しい時代の中でも発展を続け、大抵のものは簡単に手に入る世の中になりましたが、多くの日本人に幸せは訪れていないように感じます。

本当に大切なものは、物でも、お金でもなく、リアルな人間通しの繋がりなのかもと多くの人が気が付き始めています。

そんな中、「シェア」、「シェアリングエコノミー」といった言葉がいたるところで聞かれるようになり、次なる時代を作ろうとしています。

この「シェア」こそ、これからの時代を幸せに生きていくために、誰にとっても欠かせないキーワードになっていくはずです。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

これからの時代を幸せに生きるために欠かせない「シェア」について書かれた本をご紹介いたします。

シェアライフ 新しい社会の新しい生き方|石山アンジュ

1989年生まれのミレニアル世代として活躍する一人である石山アンジュさんの『シェアライフ 新しい社会の新しい生き方』は、価値観や幸せを再定義しなければいけない現代において、次の時代を生き抜くために必読の一冊です。

石山アンジュさんは若くして、内閣官房シェアリングエコノミー伝道師、一般社団法人シェアリングエコノミー協会 事務局長などを務められ、国が認めるシェアリングエコノミーの第一人者です。

お父様はシェアハウスを経営されており、ご自身は今も0歳から60代までの約60人がいる『Cift』というシェアハウスで暮らしており、生まれてきた時から「シェア」に包まれた人生を送られています。

著者の石山アンジュさんにも、本ブログをお読みいただき、コメントをいただきました。

本書のメインテーマである、「シェア」は、人生そのものをもっと理想なものへ変化させていくことができる一つのキーワードだと言います。

もし今、この本を手に取ったみなさんが、仕事や子育て、老後の心配など、毎日の生活の中で何か一つでも悩みを抱えているとすれば、「すべてはシェアで解決することができる」と断言できます。そして「新しい豊かさ」を手に入れ、もっと自由に楽しく生きていくことができるはずです。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

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シェアとは希望である

本書のテーマになっている「シェア」とは、何なのでしょうか。石山アンジュさんは、下記のように定義しています。

シェアにはさまざまな意味がありますが、この本では「シェア」=「分かち合うこと」と定義します。

それは、私的所有や経済的な利益を追求する社会(資本主義社会)が限界を迎え、お金の価値や社会的ステータスなど、これまでの豊かさの物差しが揺らぐ時代になってきた中で、「個人と個人が共感や信頼を物差しとして、あらゆるものをシェアしながら〝つながり〟を前提に生きていく」という新しい生き方です。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

石山アンジュさんも、新卒ではリクルートに入社し、多くの先輩たちや同級生と同じ道から社会人をスタートされました。

しかし、景気が傾けば会社の一方的な都合で新卒採用が減らされたり、ある日突然縁もゆかりもないような地へ転勤しなければならないことなどに、疑問を感じたと言います。

当時、東日本大地震の直後で、日本人の「絆」が世界から賞賛されていたにも関わらず、いつの日からか日常生活の中では、日本人は人と人の繋がりを軽視するようになってしまったのかもしれません。

そんな、「個人の意思よりも組織の理論が尊重される」ようなアンバランスさに釈然としない気持ちがありました。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

石山アンジュさんは、シェアは、これからの新しい社会と新しい生き方をつくる、唯一の希望だと確信していると言います。

新しい時代の到来

かつては、良い学校に入り、良い会社に入れば一生安泰で、夢のマイホームやマイカーを手にでき、終身雇用で守られ、老後は年金で優雅に暮らすという、ある種の日本人にとっての正解が存在していました。

今日の日本はこうした「前提」を失ってしまいました。

経済の停滞、人口減少、少子高齢化という社会不安、次々に起こる予想だにしない金融ショックやテロ・自然災害などを経験する中で、私たちはついに世の中が不完全であることを悟ってしまった──そう強く思います。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

組織から個人へのパワーシフト

シェアの時代が到来し、社会全体が「組織」から「個人」へパワーシフトしていると言います。

これまでは国や大企業が中心となり世の中が回ってきましたが、テクノロジーが発展し、インターネットを通して個人と個人が簡単に繋がり、情報を得ることができるようになった現代では、中央集権型の大組織をハブとする必要はなくなり、個人が力を待てるようになりました。

これは2015年に発売された、ちきりんさんの『未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる』の中でも述べられており、個人へのパワーシフトは止まることなく続いています。

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組織社会が終焉し、個人と個人がつながる分散社会、つまり個人が主役の時代になることで、世の中には、3つの変化が起きると言います。

◉みんなでモノの価値を決めていくことができる

◉みんなで権力を監視することができる

◉国やお金といった従来の社会システムの価値が揺らいでも、信頼でつながったネットワークさえあえば、社会を持続可能な方法で維持していくことができる

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

豊かさのパラダイムシフト〜お金から信頼へ〜

個人の時代へシフトしていく中で、豊かさを測るモノサシも変化していくと言います。

金をたくさん持っている人、高級なものをたくさん持っている人が偉いのではなく、これからは内面的な豊かさ、人からの信頼、人と人との繋がりをたくさん持っている人が、豊かになっていくと言います。

今まで大企業で働いていた人は、自分という個人ではなく、会社の看板、会社の名刺の力で仕事をしていましたが、個人の時代には、一個人として周りの人から信頼を集めることが出来なければ生きていくとこは出来ません。

言い換えれば、今まで社会で活躍していた人が、これからも活躍できるとは限らないのです。

就職ランキングトップの大企業に入って、たくさんの年収をもらって、いいクルマに乗り、いい家に住むことが、「豊かな人」のロールモデルと言われてきました。

それが個人の時代では、「個人として信頼され、ネットワークをもっている人」の方が、単なるお金持ちよりも信頼され、憧れられる存在になるのです。
これまではお金とキャリア、社会的なステータスやブランドが、社会的な価値に換算できる個人の資産と考えられてきました。 しかし、お金の価値そのものが揺らぎ始めている今の時代において、「豊かな人」のロールモデルは、「内面的にも満足し、他者とのつながりをもって信頼を得ている人」になっていきます。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

本書の帯に推薦文を書いている、西野亮廣さんも、『新世界』の中で、貯金よりも貯信の時代が来ていると言い、信頼、信用を集めていくことの重要性を述べています。

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個人の時代と言えど、個人と個人が繋がり合い、助け合い生きていく時代がシェアリングエコノミーの時代です。

自分のためだけではなく、誰かのために生きていける人間、誰かの幸せを願える人間、誰かの成功を応援できる人間がこれからの時代には活躍していくようです。

コミュニティの重要性

これからの時代はいかに他人とのつながり、信頼関係を持つかが重要とのことですが、つながりは資産とも考えられ、「社会関係資本=ソーシャルキャピタル」と言われることもあります。

つながりが少ない人は、死亡率が2倍近く高くなることもあるという研究もあり、孤独死が社会問題となっている日本において、こらから社会関係資本、ソーシャルキャピタルは更に重要視されていくでしょう。

その中で、コミュニティへの参加が重要であるということが言われるようになりました。

コミュニティは、会社ではなく、地域の集まりであったり、勉強会であったり、自分と価値観の合う人と同じ世界観を持つ人たちの集まりです。

今までは会社や学校のような、強制的に集められ、たまたま同じ空間にいた人を無理やり仲の良い人や親友と思い込まされていましたが、本来は本当に心の通じ合う人を自分から探しにいくべきです。

シェアリングエコノミーは、こうしたコミュニティ作り、コミュニティ探しにも大きく役立っています。

労働環境を提供する場としての会社という存在意義がなくなっていく、これからの時代は会社以外のコミュニティに参加しない人は、厳しい時代と言わざるを得ませんが、コミュニティへの参加やシェアリングエコノミーからの収入を得ることは明るい未来に繋がるはずです。

新しい生き方

様々なシェアリングエコノミーを提供するプラットフォームが出現したことにより、時間や場所という制約を受けずに、自由に自分らしく働く人が急増しています。

既に、アメリカでは1000万人、中国では6000万人もの人たちが、シェアリングエコノミーによる収入を得て、新しい働き方を手にしています。

これまで「働く=会社に勤める」というのが一般的な認識でしたが、シェアの普及によって、会社に属さなくても、「好きな仕事を、好きな時間に、好きな場所で、好きなだけ働く」ことが可能になります。

また、「会社に属さない働き方で活躍する人」と聞くと、たいていの方が「本職で培った、専門性の高いスキルを持っている人」をイメージすると思います。 しかし、確固たるスキルがなくても、自分の所有している場所やモノ、これまでの経験や知識をシェアすることで、誰もが収入を得ることができるのです。 たとえば、出張が多い人のペットのお世話を引き受けたり、自分の部屋を宿泊場所として貸し出したり、メルカリでモノを販売するなど、「生活の中で」稼ぐような働き方も可能になります。

石山アンジュ|シェアライフ 新しい社会の新しい生き方

石山アンジュさんは、シェアリングエコノミーを活用することで、暮らすように旅をするようになり、世界中どこでも仕事ができるライフスタイルになったと言います。

会社勤めでは、働く時間、場所、収入、服装までも会社に決められてしまいますが、シェアリングエコノミーを活用することで、全て自分で自由に決めることができるようになります。

まとめ

ここ数年で、「シェア」「シェアリングエコノミー」という言葉を聞く回数がどんどん増えている人がほとんどだと思います。

中には、自分には関係ないと聞き流してしまっている人もいるかもしれませんが、「シェアリングエコノミー」は若い人からお年寄りまで、全ての人にとって関係しているものです。

「シェアリングエコノミー」を後押しするように、副業解禁となり、徐々にシェアリングエコノミーへ参入する人が増えてきています。

これからますます自分の好きなように働く人が増えていくことは確実です。

自分は一生今の会社で働いていくといった時代遅れな考えは1日も早く捨て去り、仕事の空いた時間にシェアリングエコノミーで得られる自分の理想な人生を考えていくことが非常に重要に感じます。

そもそも「シェア」とは何なのか、どのように社会が変わっていくかなど、でわかりやすく纏まっており、是非お手に取っていただきたい1冊です。

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最後に

東京アキバ読書会は、本書の中でも重要と言われているコミュニティの1つです。

自分で読んだ本を「シェア」するという体験を出来、これからの時代に必要な知識や情報を共有することが出来ます。

「シェアリングエコノミー」が世界の中心になる時代が目の前に迫っている今、東京アキバ読書会で「シェア」の第一歩を踏み出すきっかけにしていただければと思います。

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