日本人に蔓延している病があると言います。
それは、「思考停止」という名の病です。
「思考停止」と聞くと、多くの人が「毎日いろいろ考えているから、思考が停止しているわけない」と感じるはずです。
認知科学者である苫米地英人さんは、思考には2種類あり、ほとんどの日本人が「創造的な問題解決活動」における思考が停止していると言います。
思考とは2つのレベルで見ることができます。
ひとつは、物理的な脳の活動。
もうひとつは、創造的な問題解決活動です。
前者の「物理的な脳の活動」を思考というのであれば、すべての人は思考停止していません。
苫米地英人|
日本人の多くが罹患する、「創造的な問題解決活動」としても思考停止という病への処方箋となる一冊をご紹介いたします。
思考停止という病|苫米地英人
認知科学者の苫米地英人さんの著書である『思考停止という病』は、日本人の止まってしまった思考を再び動かし始めるための必読書とも言える一冊です。
苫米地英人さんの著書は累計400万部を突破し、多くの社会人の助け舟となっています。
苫米地英人さんは、本書を通して、次のような「思考停止」について述べ、その解決策をわかりやすく教えてくれています。
私が本書で指摘している「思考停止」は、この「創造的な問題解決活動」についてのことです。
創造的問題解決というのは、クリエイティブな思考です。
思考とひとことで言っても、脳内で起こっていることは次のように分類できます。
- 分析する(考察する)
- 意思決定をする
- 問題を解決する(最適解を見つける)
- 仮説をつくる
私が日本人の思考停止を危惧しているのは、ほとんどの人がこれらを放棄して生きているからです。
もちろん、「考えないで生きている人」なんていません。
しかし、「本当に自分の頭で考えているか?」というと怪しいのです。
苫米地英人|思考停止という病
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サラリーマンを3年やれば洗脳される
既にサラリーマンになってから3年以上経過している人は、いくら入社時に優秀だったとしても、普通の人になり、思考停止の仲間入りをするといいます。
その理由が、サラリーマンとして、ビジネスをする際に、クリエイティブな思考は求められないからだといいます。
特に入社1年目は、会社の先輩の言うことをひたすら聞くことを求められます。先輩や上司は「自分で考えろ」と言葉では言いますが、勝手にやると「馬鹿野郎!」と怒鳴ります。ホウレンソウをしなくても怒られる。当然、重要な仕事はほとんどまわってこない。基本的サポートをしながら、会社のやり方を覚えさせられる。上司や先輩に嫌われると仕事がし 難くなるので、飲み会に参加して、愚痴を聞かされ、つまらない人生訓を教えこまれます。
この約3年間で洗脳完了です。
苫米地英人|思考停止という病
確かに、会社のいう通り、上司のいう通りに洗脳されることで、幸せな人生を歩むことが出来た時代もありますが、そんな時代は遥か昔に終わりを迎えています。
戦後から高度経済成長期には、日本全体が右肩上がりに成長し、会社の言うことに疑問を持たず、言われたことだけをやるサラリーマンが大量に必要とされていました。
経済が勝手に成長していくため、自分の頭で考えなくても、言われたことだけをこなしていれば、会社も売り上げを伸ばし、給料は年功序列に増え、みんなが何も考えずに豊かになることが出来ました。
しかし、今がそんな時代ではないことは誰もが気が付いているはずです。
時代が変わったにも関わらず、高度経済成長期と同じ経営を続けたシャープや東芝が、一瞬で潰れかけ、大量のリストラを行いました。
直近では、メガバンクなど金融機関までも人員削減に動いており、大企業に入ればそれで安心と言う時代はもう存在しません。
(画像: Lucian Milasan / Shutterstock
)
本書の内容をしっかり理解し、実践していくことで、次のようなメリットがあるといいます。
自分の頭で考えることができるようになると、一気にIQが高まります。仕事でいえば、
- 生産性がどんどん高まる
- 意思決定のスピードが速くなる
- 論理的な分析が速く、正確になる
- 最善の問題解決法が見えてくる
- 自分の頭で答えを導けるようになる
- 他人の意見に左右されなくなる
- 知識量が増える
- 見えなかった問題点が見えるようになる
など、多くのメリットがあります。
苫米地英人|思考停止という病
仕事以外の面でも、自分で考えることで、次のようなメリットがあると言います。
- 奴隷の人生から、本当にやりたい人生に進むことができる
- 自分の考えが正しいか、間違っているか、を正しくチェックできる
- メディアや権力者から 騙されなくなる
- 世の中を見る時の深みが変わる
など、さまざまあるでしょう。
もっとも重要なのは、自分で人生を切り開く力がつくことです。思考能力が高ければ、どんな仕事も、生き方、稼ぎ方も見つかります。 思考停止から抜け出し、自分の頭で考える人を目指していきましょう。
苫米地英人|思考停止という病
日本人が思考停止している理由
世界の中で、日本人だけ突出して、思考停止している人が多い理由について、苫米地英人さんは次の3つ理由として述べています。
この3つをクリアしていかなければなりません。
そもそも、日本人はなぜ、自分の頭で考える力が弱いのでしょうか?
主に3つの理由が挙げられます。
- 前例主義
- 知識不足
- ゴールがない
苫米地英人|思考停止という病
前例主義
日本の多くの企業や至る所で、過去のやり方や結果などを引き継ぐ、前例主義が採用されているため、新しいことを考える必要がなくなり、思考停止状態に陥ってしまっていると言います。
去年の売り上げの10%アップを今年の目標にするといったことや、前回上手くいった方法で今回もやってみる、今までこうやってきたからそのまま踏襲するといったことが、日本人は至る所で行いがちです。
また、斜陽産業では新たな考えで現状を打破していかなければいけないにも関わらず、同じやり方を続けてどんどん衰退していくと言うことが頻繁に見られます。
知識不足
思考停止の原因は知識がないことです。それも絶対的な量の不足です。
苫米地英人|思考停止という病
人は、「脳が知っているものしか認識できない」と言います。
知らないことは、脳自体が認識できないため、知識を増やしていかない限り、脳が認識する領域を増やしていくことができないのです。
例えば、赤ちゃんに一万円札を渡したとしても、その価値はわかりませんし、そのまま破いてしまったり、口に入れてしまうかもしれません。それは、赤ちゃんが、一万円札というものを知識として、知らないからです。
知識がなければ、目の前に自分にとってメリットがあるものがあっても、重要なものだと認識することができません。
ゴールがない
知識と並んで重要なものが、「ゴール」です。さきほどからお伝えしている「重要なものとは何か」です。あなたにとって重要なものは何? と質問すると、
- 「家族」
- 「お金」
- 「仕事」
などを挙げるはずです。
しかし、それはゴールではありませせん。
ゴールとは、あなたが本気で成し遂げたいことです。
苫米地英人|思考停止という病
日本人のほとんどのビジネスマンは、ゴールを持っていないと言います。
今の会社で出世することや、社長になること、起業することなどをゴールとして持っている人もいますが、それはゴールではないと苫米地英人さんは断言します。
ゴール設定の前提は「現状の外側」に置くことです。今現在の延長上ではなく、現状を変えなければ達成できないものでなければいけません。
苫米地英人|思考停止という病
思考していない人=ゴールがない人
まず最初にやるべきことは、自分のゴールを設定することから始まります。
ゴールがない限り、自分の頭で考え、思考をすることは不可能です。
苫米地英人さんは、自分の頭で考えない人のことを次のように表現しています。
自分の頭で考えない人は、「奴隷の人生」を歩んでいることになります。 知識がなく、自分でも判断できず、自分の頭で考えることをやめた人は、自分で人生を切り開くことができません。
苫米地英人|思考停止という病
親や先生から、いい大学に入れと言われたから勉強をしたり、大企業に入りなさいと言われたから大企業ばかりを志望したり、といったことをやったという方も多いと思いますが、それは自分の頭で思考したわけではなく、誰からに勝手に決められたことを行なっているだけであり、完全に思考が停止してしまっています。
まとめ
本書の後半では、実際にどのように思考を動かしていけば良いかの具体的な手段が書かれておりますので、是非実際にお手にとっていただき、確認いただければと思います。
自分の頭で考えるトレーニングの1つに読書の重要性についても述べられています。
誰かの話を聞くのは時間的な拘束や場所の拘束などもあり、効率的な方法は、人に会って話を聞くよりも読書だと言います。
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