【書評】それでも君はどこにでも行ける|堀江貴文 著 [要約・感想]

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新型コロナウイルスは、物凄い勢いで進むグローバル化を、一瞬にして分断された世界にしてしまいました。

しかし、永遠に世界が分断されたままであるのかといえば、そんなことは絶対にありません。

グローバリズムは止まることなく進み続け、徐々に国境はなくなっていくことでしょう。

 

海外旅行や海外留学に行けなくなり、日本の中でも自由に移動することが難しい日々が続いていますが、いつか終わりが来ます。

新型コロナウイルスが収まった時、勢いよく世界に飛び出していく準備をしておくべきだと感じます。

堀江貴文さんの『それでも君はどこにでも行ける』は、アフターコロナ時代の希望を見せてくれ、コロナ禍の今こそ読むべき一冊です。

それでも君はどこにでも行ける|堀江貴文

それでも君はどこにでも行ける|堀江貴文_表紙

堀江貴文さんの『それでも君はどこにでも行ける』は、2016年に刊行された『君はどこにでも行ける』の続編に当たる1冊です。

前作では、28ヵ国58都市を巡った記録が記されていましたが、今作ではそこから4年間に訪れた約30ヵ国45都市以上の周遊記になっています。

 

本書の中では、日本のメディアが一切コンタクト出来なかったカルロス・ゴーン氏とのレバノンでの会談の際の記録や、ベネチアで親友のGLAYのTERUさんと遭遇したエピソード、世界中のグルメ情報など盛りだくさんの内容になっています。

観光雑誌には載っていない堀江貴文さんの視点でのリアルな海外の現状が記されています。

<目次>
前書きにかえてーー行きたいところに行き、見たいものを見るために。
第1章 アフリカ/中東 ーー多くの人が死ぬと、国は若返る。
第2章 ヨーロッパ/オセアニア ーー過去の世界には戻れないし、過去に正解はない。
第3章 南北アメリカ ーー国家は必要か、根源的な問いに直面する日が来る。
第4章 アジア ーー未来なんかじゃない。これこそが〝今〟だ。
第5章 日本 ーー月や星が落ちてくる可能性を、みんなが憂えている。
終章 ーー「分断」世界で、僕たちはいかに生きるか?

ある調査によれば、Zoomなどのオンラインでのコミュニケーションが増えても、別れの挨拶の際には「またオフラインで会いましょう」といったFafe-to-faceで会う約束だそうで、いくらテクノロジーが発展しても、人に直接会う以上のコミュニケーションは存在しません。

アフターコロナ時代に、世界に目を向けて生きていくためにも、非常に夢の詰まった一冊です。

 

前作はコチラ。

レバノン

堀江貴文|レバノンでカルロス・ゴーンと対談しました(画像:YouTube|堀江貴文 ホリエモン|レバノンでカルロス・ゴーンと対談しました(2020/3/6)

2020年3月10日、堀江貴文さんのYouTubeチャンネルにて、日産自動車前社長のカルロス・ゴーン氏との対談の動画が公開されました。

日本の大手メディアが一切コンタクト出来ていなかった中で、堀江貴文さんが突如公開した動画は反響を呼びました。

新型コロナウイルスでの渡航制限がかかる直前のインタビューということもあり、あと予定が数日ずれていたら2度と実現できなかったかもしれません。

今回の対談は、ロンドンのレストラン経営者の知り合いがきっかけで実現したと語っており、堀江貴文さんが日頃から世界中の人と交流をしていたことがわかります。

堀江貴文さんとカルロス・ゴーン氏の対談は今もYouTubeで見ることが出来るので、そちらを見ていただきたいと思います。

 

レバノンは、日本からドバイ経由で16時間と、少し長旅になります。

かつては「中東のパリ」と呼ばれていた時代もありますが、今は経済危機に瀕している国の一つでもあり、少し物寂しい雰囲気が漂っていると言います。

今回の滞在で、堀江貴文さんは、カルロス・ゴーン氏がおすすめするスキーリゾートでスノーボードも楽しんだと言います。

あまり想像ができませんが、とても設備が整っており、大自然を感じることができるのがレバノンのようです。

シーフードも美味しく、日本人好みのエリアのようで、いつか訪れてみたい国に感じます。

今回、日本の大手メディアがどこも成し遂げることが出来なかったカルロス・ゴーン氏への取材を通して、堀江貴文さんは個人の力の大きさについて次のように述べています。

グローバル社会で、一番有効なのは、個人の力だ。

世界中を実際に回り、その認識は強くなった。既得権益に守られていた組織や体制は、いたるところで急速に力を失い、スマホを駆使して行動する人の存在感が高まっている。

堀江貴文|それでも君はどこにでも行ける

世界中の人たちが繋がりあうことで、今まで力を持っていた権威ある集団たち以上の影響力を持つ時代になりました。

いつまでも、長いものに巻かれてなんとなく過ごすよりも、自分の足で立ち、自分の目で世界を見ていく方がよっぽど楽しくて、エキサイティングで自由な人生になるように感じます。

まだまだテレビは一定の影響力を持っていますが、かつてに比べその力は大幅に衰え、これからもかつての輝きを取り戻すことは決してないでしょう。

 

イタリア

堀江貴文さんがイタリアを訪れた際には、日本で誰もが知るロックバンドのメンバーと遭遇したと言います。

それが、GLAYのTERUさんです。

ベネチアのサン・マルコ広場で11世紀から続くカーニバルで、GLAYのTERUさんが現地の人たちにその美声を披露していたのです。

GLAY_TERU_ベネチア2017
↑堀江貴文さんが訪れる2年前にGLAYのTERUさんが単独で講演する様子(画像:YouTube|GLAY|『GLAY Documentary Film Part1 〜俺(TERU)にVENEZIAでライブをさせてくれ編〜』ダイジェスト

GLAYのTERUさんが、2026年にGLAYのファンクラブ発足30周年ライブをベネチアのサン・マルコ広場で行うと2016年に発表しました。

翌年の2017年にTERUが1人でベネチアを訪れ、2018年はTERUさんとリーダーのTAKUROさんと2人、堀江貴文さんが偶然訪れた2019年はTERUさんとベースのJIROさんが演奏を披露していました。

2020年はTERUさんとギターのHISASHIさんが参加予定でしたが、残念ながらイベントが中止になってしまいました。

しかし、ムラーノ島にあるヴェネツィアンガラスアーティストの土田康彦氏の工房より、無観客ライブを配信するという、コロナ期間だからこその体験を届けてくれました。

 

サンマルコ広場では、ミュージシャンのステージが繰り広げられていた。そのなかに友人の姿があった。日本から、GLAYのTERUさんが参加していたのだ。

TERUさんは2017年から、連続してこの場で歌を披露している。以前、旅したのがきっかけでベネチアに魅了されたらしい。2026年のGLAYのファンクラブ発足30周年ライブをベネチアで行えるよう、地元のファンを増やしていきたいのだそうだ。

地元の聴衆も、けっこう盛り上がっていた。TERUさんのように日本の音楽シーンで頂点を極めた人が、好きという理由で海外の街へ出向き、日本人が少ないなかでライブ活動を続けている。そのチャレンジする姿は素直に尊敬できるし、アーティストとして魅力的だ。

堀江貴文|それでも君はどこにでも行ける

 

ミャンマー

これからアジアで発展していくと言われる国がたくさんありますが、そのラストフロンティアと言われているのがミャンマーです。

しかし、堀江貴文さんが訪れた際には既に立派な文化都市となり、料理や宿の質も高かったと言います。

未だに日本人の感覚では、日本はアジアのナンバーワンで、それ以外の国はどこか遅れているというイメージを持つ人も少なくないと思いますが、それももう過去のことなのかもしれません。

アジアの各国でも、大抵のものは簡単に手に入り、交通や宿泊施設も整っている国が多いのが現実です。

いつまでも日本人は豊かであるという幻想は捨てて、自分の目で世界各地のリアルな今を感じとることが重要だと感じさせてくれます。

 

深圳

深圳

現在、世界で一番「未来」を見せてくれる地域はどこか──。

こういう抽象的な質問には、僕は基本的には答えないことにしているのだが、この数年の間に訪れた世界中の都市のなかで最もそれに近いのは、間違いなくこの地域だと思う。

堀江貴文|それでも君はどこにでも行ける

「未来」を語ることの多くない堀江貴文さんが、「未来」を感じるエリアが深圳だと言います。

深圳にはたくさんの最先端企業がありますが、そのうちの一つがドローン界のアップルと呼ばれるDJIがあります。

アメリカにも日本にもドローン企業がありますが、今世界で最も進んでいるのが中国のベンチャー企業のDJIということに驚きを隠せない人も多いと思いますが、これが事実なのです。

中国と聞くと、どうも質の悪いものが溢れているイメージですが、堀江貴文さんは次のように述べています。

中国メーカーの製品というと、どうしても古い日本人の頭の中には、ひと昔前の「安いけれどすぐ壊れる」「欧米ブランドのパクリ」といった思い込みがあるかもしれないが、それはもはや完全な時代遅れだ。

「良いものを安く」という、高度成長期の日本の家電メーカーのお家芸はもとより、そのイノベーティブな発想力やデザイン性でも、日本企業を凌駕していると考えた方がいい。

そんな新時代の中国企業の代表がDJIだ。ドローンにせよ、同社の手ぶれ防止4Kカメラ、Osmoにせよ、品質とブランド力の両方で、その業界で世界トップになっている。

堀江貴文|それでも君はどこにでも行ける

日本に住んでいて、日本から出ないという生活をしていると、どうも私たちは何十年も前の日本のイメージだけを持って過ごしてしまうのかも知れません。

過去の価値観で今を生き、その価値観のまま未来を創造しようとすると、時代遅れのものしか生まれてきません。

 

まとめ

日本が失われた10年と呼ばれ、そのまま20年になり、終いには平成という31年間が全て失われた時代になってしまいましたが、海を渡った隣の国々は物凄い勢いで発展を続け、日本に追いつけ追い越せのスピードで進化しています。

今まで、日本がアジアを牽引していると思っている人も多かったかも知れませんが、少しずつその覇権を他の国に譲り始めているのです。

 

日本よりも先に発展し、緩やかな衰退を続けているヨーロッパから学ぶものも多いですし、世界で一番発展を続けているアジアの国々の勢いを味方につけることもできます。

日本は島国であり、日本語しか話せない人が多いため、国の外に目を向けることから逃げてしまう人も多いですが、そうして日本にこもり続けた結果、ガラバゴスと揶揄される国になってしまいました。

新型コロナウイルスは、人々の移動を宣言しましたが、テクノロジーを使い世界中の人とつながり続けることができています。

コロナが落ち着いた時に、世界に飛び出していくのか、日本にこもり続けるのか。

どちらが正解というわけではないですが、自分の頭でしっかりと考え、自分が正しいと思った道を突き進むのが良いのではないでしょうか。

未知の空間へ自ら飛びこみ、身体を解放して得られる体験によって、自分だけの真実が心のなかに立ち上がる。

それは、お金や名誉などには代えられない感動となる。

堀江貴文|それでも君はどこにでも行ける

アフターコロナ時代の希望を見せてくれる、とてもおすすめの一冊です。

 

本書と合わせて、前作もあわせてお読みいただくと、数年間の急速な変化を感じることができると思います。

 

堀江貴文さんの他の著書についても、ご紹介しています。

【書評】君がオヤジになる前に|堀江貴文 [要約・感想]
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