Twitterという一回のツイートが140字に制限されている中で、多くの人の心や考え方を動かしている人がいます。
その一人が、『Chikirinの日記』を運営する社会派ブロガーのちきりんさんです。
ちきりんさんは、元々日本の証券会社に入社後、誰もが知る世界トップのコンサルティングファームで活躍され、現在は半引退生活を送りつつも、出版する本はどれも大人気です。
そんなちきりんさんのTwitterでの発言をまとめたという一風変わった一冊をご紹介いたしまします。
多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~|ちきりん
今回ご紹介する本は、ちきりんさんの著書『多眼思考 ~モノゴトの見方を変える300の言葉! ~』です。
本書は、ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)のツイートをまとめた一冊です。140字という文字制限の中で、印象的な濃密な言葉を多数残しており、ちきりんさんの思考と思想が凝縮された一冊です。
2014年の発売当初は、約12万人のフォロワーがいましたが、2017年2月現在では20万人以上のフォロワーがいる日本中で注目されている方のお一人です。
本書は、ツイートをまとめた内容になっており、普段本を読まないという方や、ちきりんさんのことを今まで知らなかったという人にも、とてもオススメの一冊です。女性著者ということもあり、女性にも大人気の一冊です。
本書では、厳選された300のツイートが紹介されていますが、そのうちのいくつかをご紹介いたします。
仕事・働き方について
優位な若者を抱え込んで30年後には市場でまったく評価されない中高年のおっさんにしてしまう企業ですかね。 RT @yenshikwan: RT 突然のRTで失礼します。ちきりんさんの考えるブラック企業とはどんなですか?
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2013
大企業に居続けるのが悪いとは言わない。起業をする必要もない。やめたほうがいいと思うのは、「無思考に流され続けること」と、「みんなと同じことをやって安心してること」 それってわざわざ供給過多の世界に飛び込む行為でしょ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 5, 2013
あたしはどんな仕事をするときも、「この仕事を半分の時間で終わらせる方法はないの??」と、いつも考えてる。(人はそれを“さぼり”とか”呼ぶけど)、何十年もそうやって工夫してる間に生産性があがって、長い時間、働く必要がなくなってござるのよ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 7, 2014
「働き方を変えるなんて不可能」と思っている人にとっては、たしかにそれは不可能なんだよね。でも「できるかも?」と思う人には、可能かもしれない。さらに、「きっと変えられる!」と本気で思う人の多くが、未来の働き方を手に入れられる。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) June 23, 2013
未来について
時代が変わる時って、予想の範囲を大きく超えて変わるよね。江戸末期に明治の世が、戦前に戦後の日本が、焼野原で今の東京が想像できていたとは思えない。未来は、今の予想を遥かに超えてると思ったほうがいい。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) August 5, 2013
人生について
特に今まで一度も「世間様」と違う方向の選択をしたことがない人は、一度じっくり自分に問うたほうがいい。「ほんとにこの道は自分が来たいと思った道だろうか?」って。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) January 3, 2012
人生の時間のどれくらいを誰と共有するかは、人生がどんなもんになるかを、ほぼ規定する。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 18, 2013
「愚痴を言う」、「他人を嫉む」、「誰かに評価して欲しいと願う」・・・人生を無駄にしたければ、この3つをどうぞ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) October 30, 2012
5年後にどこで何してるかわかっちゃうような人生はまっぴらごめん。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 18, 2013
あたしが心配なのは、お金がない人生じゃなくて、やりたいことのない人生だよ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) April 6, 2013
「忙しい忙しい」って言うと、「私は人生で何が大事か、わかっていません」と言ってるみたいな気になるから、言いたくない。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) December 4, 2011
思考について
「思考力がある、ない」とか言うけれど、ちきりんが思うには、大事なのは「どれだけ考えたか」、つまり「思考の量」です。「思考力の高い人、低い人」がいるのではなく、「ナンも考えてない人」と「すごく考えてる人」がいるだけ。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) June 1, 2012
「本を読む」と「考える」は全く違う行為なのに、本を読んで考えた気になってる人もたくさんいるよね。まあ、朝、会社に行って、夜、帰宅して、「働いた気になってる人」がいるのと同じだけど。
— ちきりん (@InsideCHIKIRIN) May 31, 2014
まとめ
本書は、普段あまり本を読んだことがないという方にもとても読みやすく、またTwitterの面白さを感じられる一冊です。
普段の出来事を独り言のように呟くだけでも十分に面白いですが、ちきりんさんのようにたった140字だけで世の中の人たちの心を動かしたり、琴線に触れるような言葉を発信することも可能です。
言葉の奥深さを感じられる一冊ではないでしょうか。
困ったときにも、パラパラっと振り返ってみても、とても学びの多い一冊に感じます。
また、ちきりんさんの他の著書についても下記のブログで紹介しておりますので、お気に入りの一冊を探してみてください。


