【書評】『自分の時間を取り戻そう』ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方|ちきりん

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自分の時間を取り戻そう|ちきりん 表紙おすすめの本
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あなたは、自分自身の1日24時間を、自分の好きなことに、自由に使うことが出来ているでしょうか。

1日24時間とまで言わなくとも、満足できるくらい自由な時間はあるでしょうか。

新入社員だから、第一希望の会社に入れたから、やっと掴んだチャンスだから、高く評価されているから、途中で投げ出したくないから、家族のためだから、といろいろな言い訳をして、時間がないことを正当化し、本当にやりたいことをいとも簡単に諦め、忙し過ぎる生活が正常であると錯覚していないでしょうか。

本来、自分自身の1日24時間、1年365日をどう使おうが自由なはずですが、今の会社に行かなければ、人生全てを失うような恐怖心の中で義務感のように働き続けている人が多いのではないでしょうか。

今回は、「自分の人生を生きる力」「オリジナル人生を楽しむ力」を身に付けるきっかけを与えてくれる1冊をご紹介します。忙し過ぎる現代人必読のビジネス書です。

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自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方|ちきりん

自分の時間を取り戻そう―ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方|ちきりん

今回紹介する本は、ちきりんさんの著書である、『』です。

 

本書のテーマは、大きく分けて2つあり、「超多忙な生活からの脱出方法」と、「今社会で急速に進む変化の本質」についてです。

多忙な日本人をモデルにした4人の架空の人物の例があげれており、4人の中に自分の現状に似たタイプの人がいるという方も多いはずです。

第一志望の会社でバリバリ活躍する正樹、仕事と育児を両立しようと奮闘するケイコ、リーマンショック、ブラック企業、底辺フリーランスと苦境の数々を経験してきた陽子、そして、起業に成功しながらも踊り場を迎えて悩む勇二。

4人の物語から浮かび上がるものと、今の社会で進みつつある大きな変化。それれを俯瞰したとき、私たちが理解すべきこと、身につけるべきスキルとはなになのか。

ちきりん|

本書は、自分の時間を自分の手に取り戻して、やりたいことをやる、「自分の人生」を手に入れるヒントが満載です。

 

本質的な問題は、生産性が低いこと

毎日忙しくて時間がない、連日連夜残業続きと、常に忙しく感じてしまう人たちには、共通の本質的な問題があります。

それは、「生産性が低い」ことです。そして、「生産性」をあげることができれば、忙しいという問題は解決することができます。

「生産性」と聞くと日本では偏った意味で取られることが多く、工場だけで使われる概念であったり、仕事上だけの考え方と感じてしまう人も少なくないと思います。

しかし、著者のちきりんさんは、「生産性」は全ての人にとって大切な概念であり、仕事だろうとプライベートだろうと取り入れることで、人生をより豊かにすることができると言います。

本来の意味での生産性とは、仕事だけでなく家事から育児、趣味からボランティア、勉強に人付き合いからコミュニケーションに至るまで、生活のあらゆる場面においてその成果を最大化するための鍵となる概念なのです。

ちきりん|

 

生産性とは

そもそも生産性とは、なんなのでしょうか。ちきりんさんは、本書の中では、次のように書いています。

生産性とは「時間やお金など有限で貴重な資源」と「手に入れたいもの=成果」の比率のことです。

ちきりん|

ちきりんさんは、これからの世の中は、高生産性社会となり、生産性の高いサービスや物、生産性の高い人材しか生き抜いていくことができないと言います。高生産性のサービスといえば、空いた部屋を有効活用できるAirbnbや、空いた時間にタクシードライバーのように仕事が駅るUberは世界各国で現地の高級ホテルや大手タクシーが会社を凌駕するほどの人気で、各国で業界全体を揺るがすほどのサービスになっています。

 

希少資源に敏感になろう

「忙しい」が口癖になってしまっている人は、やろうとしていることに対して、使える時間が足りていない状態、もしくは使える時間に対して、やりたいことが多すぎる状態です。

つまり足りないと感じている「時間」こそが希少資源なのです。時間を無駄遣いしないことが、生産性を上げる第一歩になります。

多くの人にとって、重要な希少資源である、お金と時間ですが、お金は目に見えても、時間は目に見えないため、自分がどのくらいの時間を何に費やしているかをしっかり把握している人は、案外少ないものです。

お金に家計簿をつけるように、時間についても自分が何に時間を使っているかを記録することがオススメです。

 

生産性を高めるには

生産性を数式で表すと次のよう表現することができます。

つまり、生産性を高めるには、インプットを減らし、アウトプットを増やすことです。

では、ちきりんさんがオススメするインプットの減らし方のうちのいくつかをご紹介いたします。

 

1日の総労働時間を制限する

日本企業の多くが、仕事が終わらなければ、残業すれば良いという考えがあるのは、事実ですが、昨今問題になっているように、長時間労働をすることのメリットはほとんどありません。ちきりんさんも、未婚のうちは自らの生産性を高めるために少し長めに働くことは良いと言っていますが、無駄に終電間際まで毎日働く必要はありません。

毎日、18時にはオフィスを出ると決めて、仕事をすることで生産性を高める努力をしてみてはいかがでしょうか。

 

余裕時間を確保する

スケジュールが朝から晩までびっしり入っていることがカッコいいように思う人もいるかもしれませんが、そうした働き方はすでに時代遅れになっています。

しっかりと予め自分の時間を確保して、スケジュールをブロックしておくという方法がオススメです。その時間は、誰かからミーティングの依頼や、アポの依頼があっても、予定が入っていると断りましょう。

スケジュールに予め空いた時間が確保されていることで、心に余裕が生まれ、多少仕事が立て込んできても、柔軟に対応することができます。

 

やめる

日本人の良いところであり、悪いところでもあるのが、全て完璧を目指してしまうことです。振られた仕事は全てこなさなければいけないと感じてしまいますし、家事や洗濯などプライベートのことも全て自分一人で完結しようとしてしまいます。

振られた仕事は、本当に重要な仕事であるのかを確認してみても良いかもしれません。実は何時間もかけて作っていた資料は、対して重要ではない資料であるということも往々にして有り得ます。もちろん、もっと少ない時間で作成できないかを考えることも重要ですが、本当に重要な仕事なのかを確認し、必要のないものならば、バッサリやること自体を中止することで、生産性が上がる可能性もあります。

外資系の企業では、やらない仕事を明確にするということは普通のことであり、意味のない仕事をやり続けるほど無駄なことはありません。無駄なものは、勇気を持って止めてしまいましょう。

 

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まとめ

ちきりんさんは、本名の伊賀泰代さんの名義でも、同様のテーマについて、本を出版しています。

伊賀泰代さんは、一作目の『採用基準―地頭より論理的思考力より大切なもの』が大ヒットになり、新刊の発売が待ち望まれていましたが、今回その名も『生産性―マッキンゼーが組織と人材に求め続けるもの』というタイトルで新作を発売しており、ちきりんさん名義の本書と共に読みたい一冊です。

 

 

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