【書評】東京改造計画(NewsPicks Book)|堀江貴文 著

東京改造計画(NewsPicks Book) 書評 堀江貴文 アイキャッチおすすめの本
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2020年7月5日に実施される予定の2020年東京都知事選挙の行方が気になり始めています。

小池百合子現都知事は、「東京大改革宣言」とうたった7つの公約を挙げましたが、自身の政策では何一つ達成できないまま、選挙戦が目の前にやってきてしまいました。

皮肉にも、新型コロナウイルスの影響で、東京から満員電車がなくなり、リモートワークで残業がなくなったという残念な結果です。

そんな中、ホリエモンこと堀江貴文さんが、都知事選が間近に迫ったタイミングで、東京都の大改革に打って出るべく、一冊を発売しました。

堀江貴文さんが思い描く、明るい東京の未来に共感する人たちが大勢いるはずです。

東京改造計画(NewsPicks Book)|堀江貴文

東京改造計画(NewsPicks Book)|堀江貴文

ホリエモンこと堀江貴文さんが、コロナ時代に適応した新たな首都としての東京都を描いた一冊です。

20205月30日時点では、明確に都知事選への立候補は明言していませんが、堀江貴文さんのマニフェストとも取れるような一冊です。

是非、都知事選へ立候補して、東京を抜本的な未来都市へ変革させてほしいと感じます。

 

本書は、次のような方にオススメです。

icon-check-square-o 東京在住もしくは東京に勤務している方
icon-check-square-o 東京出身の方
icon-check-square-o 都知事選で誰に投票しようか迷っている方
icon-check-square-o 選挙に興味がない方
icon-check-square-o 堀江貴文さんの著書が好きな方
icon-check-square-o 東京都がコロナ時代の新しい首都になってほしい方

 

東京改造計画の目次

◎序章   東京は政治屋たちの私物じゃない

◎第一章   経済
1. 本当の渋滞ゼロ
2. ETCゲートをなくす
3. パーソナル・モビリティ推進都市に
4. 満員電車は高くする
5. 切符も改札機もなくす
6. 現金使用禁止令
7. 東京メトロと都営地下鉄を合併・民営化する
8. Uber解禁
9. 東京の空が空いている
10. 江戸城再建
11. VRのインフラを整える
12. 足立区は「日本のブルックリン」に生まれ変わる
13. 築地・豊洲市場改革案
14. 築地市場跡地のブランド化
15. オリンピックはリモート競技に

◎第二章   教育・社会保障
16.  オンライン授業推進
17. 紙の教科書廃止
18. 学校解体で子どもの才能を解放する
19. 「正解」を教えない教育
20. 大麻解禁
21. 低用量ピルで女性の働き方改革
22. 健康寿命世界一
23. 「ジジ活」「ババ活」で出会い応援
24. 東京のダイバーシティ

◎第三章   新型コロナウイルス対策
25. ストップ・インフォデミック
26. 経済活動を再開せよ

◎第四章   都政
27. 今こそネット選挙を導入せよ
28. QRコードで投票できる
29. 記者会見なんてオンラインで開けばいい
30. 都職員の9割テレワーク化
31. 都職員の英語公用語化
32. 東京都のオール民営化

◎第五章   未来の生き方
33. 「妖精さん」のリストラ計画
34. 遊び場を増やす
35. 限りなく生活コストを下げる
36. 人生100年時代のコミュニティ
37. 都民限定の無料オンラインサロン

◎終章   今こそ、明るい未来のために、立ち上がろ

(画像:Amazonより)

本書の中から、一部をピックアップしてご紹介いたします。

序章 東京は政治家たちの私物じゃない

堀江貴文さんは、現在の東京はものすごいポテンシャル(潜在能力)とアセット(資産)を有しているのに、既得権益を守りたい人たちの無能な政策なせいで、全く有効活用出来ていないと指摘しています。

しかし、今の都政を批判しているわけではなく、小池百合子知事が副知事にYahoo! JAPANの元社長の宮坂学さんを起用したことは評価しています。

宮坂学さんを起用したにも関わらず、ITを全く活用出来ていないことは、小池百合子知事の戦略ミスでしかないように感じます。

東京に眠る巨大資産 若洲ゴルフリンクス

若洲ゴルフリンクス HP(画像:若洲ゴルフリンクス公式サイト

堀江貴文さんは、序章の中で若洲ゴルフリンクスを24時間営業することを提案しています。

六本木から約15分で着くという立地の上、元々は埋立地のため、深夜営業をしても、周辺住民への影響もありません。

外国人富裕層などが、六本木のリッツ・カールトンやグランドハイアットなどから車ですぐに行くことができます。

東京の都心という好立地であるにも関わらず、東京都が運営しているため、格安でプレイすることができます。

若洲ゴルフリンクス Google Map(画像:Google マップ

夏は東京の猛暑で、誰も昼間にプレイしたいなんて思いませんが、ナイターを実施すれば涼しい時間にゴルフをプレイすることができます。

セルフでゴルフのラウンドを回ることが一般的になった今では、夜間でも最低限の従業員だけで運営することができ、人件費が圧迫することもほとんどありません。

 

ビジネスマンの堀江貴文さんだから、言える東京の資産の有効活用が1冊に詰まっています。

アメリカでは元ビジネスマンのドナルド・トランプ氏が、大胆な改革を行いアメリカはかつての輝きを取り戻しつつあります。

政治は政治家がやるのではなく、東京という巨大なコミュニティを経営すると言うビジネス的な観点をとった人が、トップに立つべきだと感じます。

 

堀江貴文さんが目指す「3S」都市

新型コロナウイルスが世界を一変させてしまいましたが、これからのWithコロナと呼ばれる時代は、「3S」都市にすべきだと言います。

ウィズコロナの時代のキーワードは「3S」だ。「スピード」「スマート」「スモール」。オンライン化できるところはすべてオンラインにする。

無駄な接触や移動をなくす。

無駄な作業、無駄な人員をなくし、組織を小さくする。 「3S」を実現し「スペシャル」な都市にする。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

 

◎第一章   経済

1. 本当の渋滞ゼロ

渋滞

東京の高速道路は常に渋滞しており、イライラする人も少なくないと思います。

新宿から羽田空港まで、約20分で着く道のりが渋滞しており、せっかくの旅の楽しさがイライラに変わることも珍しくありません。

堀江貴文さんは、ダイナミック・プライシング(価格変動設定)を導入することを提案しています。混雑時に数百円上乗せした金額をETCで徴収するだけで、大幅に改善されると言います。

テレワークが浸透し、ライフスタイルが激減した今の時代に、同じ時間に同じ場所に集まろうする方が時代遅れなのです。

 

3. パーソナル・モビリティ推進都市に

Uber(画像: Natee Meepian / Shutterstock

堀江貴文さんは、Uberや一般車両まで含めた「白タク」を解禁すべきだと言います。

今や、世界のどこに行ってもUberで格安で移動できるにも関わらず、日本では既得権益のせいでサービスの悪いタクシーに乗るしか選択肢がありません。

ライドシェアが世界中の国で市民権を得ており、一般的な移動手段になっているにも関わらず、日本だけ時代に取り残されてしまっています。

また、堀江貴文さんは、セグウェイや電動キックボードや、電動車椅子などで移動している人たちが、バスや電車、タクシーにそのまま乗れるようにすべきだと言います。

バスの中で充電出来るようにすれば、体が不自由な人も気兼ねなく、街に繰り出すことができます。

 

4. 満員電車は高くする

山手線 満員電車(画像: Benny MartyShutterstock

東京都内は、未だに満員電車で通勤する地獄絵図が続いています。

飛行機や新幹線は、良い席は高いのに、在来線だけは全て一律な料金の方が不自然なのではないでしょうか。

堀江貴文さんは、高速道路と同様に満員になる時間帯の値段を高くすることを提案しています。

他の乗り物ではうまく機能しているものを在来線のみ導入しないほうが経済的に不合理であると誰もが感じるはずです。

さて通勤・通学ラッシュの時間帯のダイナミック・プライシングは、1~2時間限定でかまわない。

大勢の人が殺到する朝と夕刻の時間帯に限定して、電車賃を高くする。

決まった時間帯に大多数が移動するから混雑するのであって、てんでんバラバラに人が移動すれば混雑は緩和される。需要が高まれば高くなる。当たり前の市場原理だ。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

 

6. 現金使用禁止令

新型コロナウイルスの感染経路の一つとされているのが、貨幣です。

お札や小銭は、どこの誰が触ったわからないもので、雑菌だらけだと言われています。

海外に行けば、年長者だろうとクレジットカードやキャッシュレス決済を使いこなしています。

日本人だけが、使えないなんてことはありません。

一度使ってみたら、その便利さから元に戻る人はいないはずです。

現金の管理に莫大なコストがかかりますし、キャッシュレスをさらに普及させることで脱税など闇のお金を暴くことも可能になります。

 

◎第二章   教育・社会保障

16. オンライン授業推進

今や、世界中の素晴らしい授業の配信を、無料や、安価で受けることができます。

2007年からAppleはiTunes Uというサービスをはじめ、世界26ヵ国の大学の講義の授業を無料配信をスタートしました。

これにより、入学するのが難しいような学校の授業でも、本人が聞きたければいつでも受講することが可能になりました。

 

たまたま入学した学校の先生に教わることが普通です。

英語の先生なのに、海外に行ったことがないような先生もゴロゴロいますし、同じ学校の中でも教科によって、先生の質にばらつきがあることも珍しくありません。

堀江貴文さんは、オンライン授業を取り入れていくべきだと言います。

考えてみれば、すでに何十年も前から代々木ゼミナールや駿台予備学校ではオンライン授業が実践されてきた。

東京の小中学校でオンライン授業を導入すれば、ただでさえブラック労働、超長時間労働で疲弊している教員の負担を大幅に軽減できる。

もはや全国の先生みんなに同じような授業をさせる必要はない。たとえば国語は「今でしょ」でお馴染みの林修先生の授業を動画撮影し配信する。

たまたま入った学校の先生に教わるより、日本一教え方が上手い林先生の授業をオンラインで受けたほうがよっぽど学びになる。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

先生の役割は、偏差値が50未満の生徒に対して、個別に指導を行なっていくべきだと言います。

これにより、出来る生徒はどんどん自分の力で前進していき、遅れが出てしまった子供に手厚いフォローが可能になります。

今すぐにでも導入して欲しいシステムだと思います。

 

◎第四章   都政

27. 今こそネット選挙を導入せよ

前述の通り、副知事にYahoo! JAPANの元社長の宮坂学さんが就任したにも関わらず、全くオンライン化が進まないのが選挙制度です。

高齢者たちの既得権益を守るために、あえて効率的な方法を取り続けているのではないでしょうか。

新型コロナウイルスで、三密を避けるべきと言われているにも関わらず、投票のために現地に集まるなど本末転倒でしかありません。

働き方が多様化し、投票日に投票所に行けない若者も多くいますが、インターネットであれば格段に投票率が上がるはずです。

投票所までわざわざ出かけるのが面倒くさい若者の棄権率を下げられるし、足が悪い高齢者の棄権防止にもなる。いいことずくめではないか。

「若者の政治離れ」「若者の投票率が低い」などと政治家は言うが、問題はいつまでも政治をオンライン化できない政治家にある。

SNSの使い方が下手な政治家はネット選挙が導入されると都合が悪いのだろう。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

 

20. 記者会見なんてオンラインで開けばいい

イギリスのボリス・ジョンソン首相の記者会見がオンラインで行われている映像を見たことがある人も多いはずです。

またイギリスでは、閣議もオンラインで行われています。

そして、その画像を政府がflickrに投稿し、誰でも見れるようにしています。

Boris Johnson appears before the Liaison Committee

他の国が、オンラインで完結しているにも関わらず、日本ではコロナ対策会議がオフラインで行われ、三密どころが酸欠になりかねないような状態で行われるという、皮肉な状況が続いています。

日本の対応の遅さに、呆れたという人たちも少なくないはずです。

毎日新聞「3密どころか酸欠」自民のコロナ対策会議 議員殺到 席詰めて白熱4時間超(画像:毎日新聞|「3密どころか酸欠」自民のコロナ対策会議 議員殺到 席詰めて白熱4時間超

こんな時代遅れの会議をやっている中、堀江貴文さんは、本書の表紙も「Zoom」を理想して撮影したと言います。

実はこの本の表紙写真もカメラマンで映画監督の蜷川実花さんが「Zoom」で撮影してくれた。一切会うことなくパソコンの画面に映る僕をスクリーンショットで撮ってくれたのだ。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

東京改造計画(NewsPicks Book)|堀江貴文

 

◎第五章   未来の生き方

33. 「妖精さん」のリストラ計画

新型コロナウイルスにより、多くの人が働き方を、変革しなければならず、テレワークが普及しました。その結果、無能の人は全く仕事をしていないことが明らかになりました。

そうした人たちは、これからの時代は会社にとどまることはできなくなっていきます。

無駄な仕事のために会社にしがみつくことを辞め、自分らしい仕事を見つけるときが来たように感じます。

テレワークによって、実は会社には必要ないサボリーマンが半分くらいくすぶっている実態があぶり出されている。

会社に来て仕事をするフリをしているポンコツ社員は「妖精さん」と呼ばれる。窓際にすら行けず、妖精として漂っている人のことだ。

「妖精さん」がポンコツであることは、彼らが物理的に会社に行くことでゴマかされてきた。

堀江貴文|東京改造計画 (NewsPicks Book)

 

まとめ

1冊を通して、東京の若者の未来に希望を感じることができます。

様々な批判は出るかも知れませんが、時代の変革期にはこうした大胆な改革が必要だと思います。

歴代の都知事がなかなか明るい未来を示すことができなかった今、東京に必要なものはビジネスマン的な視点であり、ビジネス経験のあるリーダーの強烈なリーダーシップであると感じます。

堀江貴文さんが、実際に都知事選に立候補されるは不明ですが、東京の1人の若者代表として堀江貴文さんの立候補、そして当選を願ってやみません。

この37の提言のうちのいくつが実装出来るかはわかりませんが、今までの都知事が口だけのマニフェストを言い、達成しないまま退いていった過去を断ち切るような新たな東京都に生まれ変わって欲しいと切に願います。

明るい東京の未来を願う全ての人たちに読んでいただきたい1冊です。

 

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