2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?
「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、
「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。
どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。
リンダ・グラットン|ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
私たちは、2025年どのように働いているのでしょうか?
ITや人工知能の発達により、今まで人間がやっていた仕事の多くをロボットが行うようになりました。
アジアの急激な成長により、賃金が安くなおかつ二ヶ国語以上を普通に話せる優秀なアジアの人材が世界中で働く時代が来ています。
人工知能の急激な発達により、現在日常で行われている仕事のほどんどをロボットが行うようになる。
近い将来、10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう。
ラリー・ペイジ|Googleの共同創業者・最高経営責任者(CEO)
オックスフォード大学の調べでは、現在人間が行っている47%の仕事が20年以内に機械によって代行される。
しっかりと来るべき未来を意識するように。
ビル・ゲイツ|マイクロソフト社の共同創業者兼元会長兼顧問
(画像: Michael Gottschalk via Getty Images)
世界の名だたる経営者たちは、私たちにしっかりとこれからの時代の働き方を考えていくように警告をしてくれています。
私たちが、約10年後の2025年に幸せに働いているかどうかは、私たち自身がこれから働き方や考え方を変えていけるかどうかにかかっています。
『孤独で貧困な人生』と『自由で創造的な人生』。あなたはどちらを望みますか?
本日は、『自由で創造的な人生』を選びたい全ての社会人、ビジネスパーソン必読の一冊をご紹介します。作者は、女性なので、これからの女性の働き方についても考えられる一冊です。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉|リンダ・グラットン
ご紹介する本は、リンダ・グラットン氏の『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』です。
著者のリンダ・グラットン氏は、英タイムズ紙から『世界のトップビジネス思想家15人』に選ばれており、フィナンシャルタイムズでは『今後10年で未来に最もインパクトを与えるビジネス理論家』、英エコノミスト誌の『仕事の未来を予測する識者トップ200人』と今全世界で最もビジネス界に影響があり注目されている女性作家のうちの一人です。ロンドンビジネススクールの教授として活躍もされています。
日本は大きな岐路にたっている。働き方が変わる!
現在、日本や世界は大きな時代の転換点に来ています。
私たちの生活や働き方が大きく変わるような転換点です。
具体的な目に見えるような変化ではないかもしれませんが、気が付いたときには自分の置かれている状況が大きく変わっているかもしれません。
今、世界は大きく変わろうとしてる。産業革命とか明治維新とか、そういうのに匹敵する規模で大きな変化が起ころうとしてる!
ちきりん(社会派ブロガー)
これから三年ほどで、新しい歴史サイクルがはじまると考えている。明治維新、太平洋戦争終戦に匹敵する社会体制の刷新が起こり、日本という国、アジアという地域のあり方が、いまからはまったく想像できないほどに変わってしまうと予想している。
神田 昌典(経営コンサルタント・作家)
大げさに聞こえるかもしれませんが、これから大きく変わっていく私たちの働き方について、暗い未来に明るい希望を目指していけるような本です。
私たちが、今の働き方の既成概念にとらわれず、新しい働き方にワーク・シフトしていくことで、明るい希望に満ちた働き方をこれからも送っていけるとのことです。
もし、何も考えずにこれからずっと働いていると、知らず知らずのうちにこうした明治維新に匹敵する時代の変化に飲み込まれてしまうかもしれません。
これからもし皆さんが20代だとしたら、これから30年から40年くらい働き続けることになります。その何十年もある働き方を大きく軌道修正できるならば、何時間かかけて読む価値がある本だと思いました。
具体的になぜこれから世界で大きな変化が起きるかというと、このブログでもいろいろ紹介しておりますが、次の5つの要因があります。
●テクノロジーの発展
●グローバル化
●人口構成の変化と長寿化
●個人、家族、社会の変化
●エネルギーと環境問題
これからの時代のトレンドと働き方を考えるには最高の一冊だと感じます。
主体的に未来を築くには
本書の中で私たちには、3つのシフトが必要であると述べられています。
●ゼネラリスト⇒連続スペシャリスト
●孤独な競争⇒みんなでイノベーション
●金儲けと消費⇒価値ある経験
詳しくは本書をお読みいただきたいのですが、簡単にまとめると次のようになります。
一つ目の、ゼネラリスト⇒連続スペシャリストというのは、個人の『自分ブランド』を磨く必要があるということです。
今までのように会社で働くことが当たり前の時代であれば、『ゼネラリスト』が重宝されていました。
しかし、現代のような優秀な人材が海を越え世界で戦ったり、インターネット上で世界中の最適な人材に仕事を依頼することが可能になった今、会社は『ゼネラリスト』を雇う理由はありません。企業は、世界中からその分野の『スペシャリスト』を探すだけでいいのです。
1人ひとりがその時代に適応した『知的資本』になれるかが鍵となります。
つまり『ゼネラリスト』が活躍できる時代は終わり、個人の力、個人のブランドが非常に重要な時代になってきました。ノマドワーカーがますます生まれ易くなる時代になっているのです。
二つ目の孤独な競争⇒みんなでイノベーションは、一つ目で築いた『知的資本』と『人間関係』を結びつけることです。
一つ目で、『個人のブランド』が重要といいましたが、仕事を全て一人で完結するということではありません。
優秀な人たちが結びつき、さらに高付加価値のものを世の中に提供していく時代になったのです。
これまでは、会社から決められた非常に閉塞的な繋がりの中で価値を出すことが求められていましたが、これからの時代は繋がる相手は会社内ではなく、世界中の優秀な人材同士が繋がりあうのです。
つまり、今までよりもさらに人と人、個人と個人の結びつきが重要な時代になってきたのです。優秀なノマドと優秀なノマドが結びつき、今までになかったものを生み出していく時代なのです。
三つ目については、是非ご自身でお読みいただければと思います。
まとめ
世界でベストセラーになるようなビジネス書の中で、こういったこれからの働き方に関して書いてある本はほぼ例外なく『個人の力』がこれからの時代は重要と述べられているように感じます。テクノロジーの発達や、アジアの発展、人口動態といったものは、私たちには変えることができません。
こうした時代のトレンドから、私たちは『個人の力』、『自分のブランド』を確立して、企業に雇われない働き方をしていかなければ、生き残っていけない時代がきているように思います。
定年まで今の会社で頑張るという気持ちで入社した人も多いかもしれませんが、そういった考えはもしかしたらこれからの時代にはあっていないかもと言い聞かせ、一度読んでみることをオススメします。
10年後、あの時読んでおけば良かったと後悔しないでください。きっとこの本の中に今までの自分の考えにはなかった、新たな発見があると思います。
現状に危機感を感じているような方や、10年後も同じ仕事をしたくないと感じる方は、これからの時代の働き方を考え、ワークシフトする準備をできる、東京アキバ読書会にお越しください。
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