矢沢永吉「20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよ。」

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(画像: Jun Sato via Getty Images

日本を代表するロックスターで、永ちゃんの名で愛される矢沢永吉さんは、自身のドキュメンタリー映画『RUN&RUN』の中で、20代が人生の中で大切な時期であり、良い30代以降を迎えるためには20代の時に頑張ることが重要だと言っています。

20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよ。パスポートにちゃんと判をぴたっと押してもらわないと、30代入れないから。

だから、オレ『泣くなよ』っていうわけ。

泣かないためにはやっぱり、パスポートもらえるようにね、申請出せるようにしないといけないし。

オレはね、自分でパスポートもらえたかなって思ったときにね、やっとどうにかもらえたんじゃないか、と思うわけ。

矢沢永吉│RUN&RUNより


↑自信を持って30代へのパスポートを受け取れるという努力をできていますか

 

ニューヨーク連邦準備銀行のエコノミストであるFatih Guvenen氏らが約2億人分の収入データを研究した結果、「キャリアの最初の10年で成長した人が、最も生涯収入が高くなる」ということが明らかになりました。

生まれつき能力が高い人や最初から才能がある人が、収入が高いのではないかと考える人も多いですが、この研究によって、20代でどれだけ成長したかがその後の収入に最も影響を与え、20代から30代前半が最も成長しやすい時期であることが明らかになりました。

25歳~55歳における収入の増加率が38%だったのに対して、トップ5%に属する人の増加率は230%、さらにトップ1%の人たちでは増加率が1500%と加速的に増加していることが証明されています。

横軸は収入の規模の分布を表していて、右に行くほど収入が多いことを意味します。縦軸は分布ごとの成長率を表しており、収入が多い人ほどその成長率も高かったことが示されており、成長率の違いが収入の大小に大きく影響を及ぼしていることがわかります。

この結果から、収入を得る最も簡単な方法は自分自身が成長することであるということがわかりますし、自分の成長以上に収入が増えていくことがわかります。

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↑収入を増やしたければ、自分が成長することが一番てっとり早く、確実な唯一の方法 (引用元:Bloomberg)

 

1年の半分の約6ヶ月をハワイでサーフィンやトライアスロンをしながら過ごし、残りの6ヶ月は、ヨーロッパやニュージーランド、日本の各地などを旅をしながら生活する本田直之さんも矢沢永吉さん同様20代が最も重要な時期であることといいます。

勉強などをすることはめんどくさい事かもしれませんが、本田さんもめんどくさい事は大嫌いだといいます。しかし、めんどくさい事を放置すれば、あとになってもっとめんどくさい事が自分の身に降りかかります。

いろいろなことが吸収できる20代のうちこそ、遊びよりも仕事や勉強に打ち込むべき時期。

本田直之│7つの制約にしばられない生き方


↑ノマドライフ、デュアルライフ、TraveLifeを実現した本田さんも若いうちは勉強にのめりこんだから今の自由な人生がある

 

200万部以上の世界的なベストセラーを連発するマルコム・グラッドウェル氏は、どんな業種や職種でも世界トップレベルになるには10,000時間の努力が必要ということを世界に広め世界中を沸かせました。

一万時間より短い時間で、真に世界的なレベルに達した例を見つけた調査はない。まるで脳がそれだけの時間を必要としているかのようだ。

マルコム・グラッドウェル│天才! 成功する人々の法則

裏を返せば10,000時間を費やせば否が応でもその道のトップレベルの成果を出せることを発見し、自分が達成したいものに対して10,000時間をコミットする重要性を発見しました。

「練習をせずに天才的才能を発揮する人」も、「いくら練習をしても上達しない人」の両者もいなかった。

マルコム・グラッドウェル│天才! 成功する人々の法則

しかし、10,000時間と一言でいっても、一日3時間取り組んだとして約9.13年かかります。毎日8時間取り組むことができれば、約3.42年必要になります。マルコム・グラッドウェル氏自身も言っていますが、約10年を費やす覚悟が必要になります。

今の日本では、20代前半で多くの人が就職をし、そこから約40年間社会人として働きますが、この40年という期間はこれからの日本では伸びていくことが確実になっており、定年退職という言葉はそのうちなくなるのではないかという予測が多数存在します。長い人生を考えた時に、40年間以上やりたくもない仕事をし続けるよりは、10年を費やしてでも本当に自分が進みたい道で稼ぐための能力を身に付けるために努力するということはもっとも効率的な方法化もしれません。

30代で結婚し、家庭を持ってからでは、こうした莫大な時間を自分の好きなことに費やすことはとても難しいことかもしれません。そういった観点からみると20代がもっとも自分のために時間を費やしやすい時期であることは間違いがありませんし、一番成長できる時期であるということにも納得がいきます。


↑20代のうちは、社会人になっても、自分が本当にやりたいことへの勉強や努力が重要

 

Dropbox社のCEOであるドリュー・ヒューストン氏は、マサチューセッツ工科大学の卒業式で、私たちの人生はたった約30,000日(80年×365日=29,200日)しかないことをテーマにスピーチして話題を呼びました。今や世界中の誰もが知っているクラウドサービスであるDropboxを創業したきっかけは、ある日自分のパソコンのスクリーンに、自分が生まれてから9000日以上が経過したことが映し出され、人生がたった30,000日しかないことに気が付いたからだといいます。もし、あなたが25歳だとしたら、既に9125日以上が経過しています。

マルコム・グラッドウェル氏のいう10,000時間を始めるのに遅すぎる年齢はないと思いますし、今が何歳だろうと10,000時間の努力を始めるべきだと思いますが、全ての人に共通するのは、今この瞬間が人生の中で一番若いということです。

30,000日の人生を1日1日、最高に冒険しよう!

ドリュー・ヒューストン|MIT Commencement 2013 – Speeches


↑人生がたった30,000日という自覚はありますか 引用元:MIT VIDEO│MIT Commencement 2013 – Speeches

 

人生は20代で決まる』などの著書で知られる、臨床心理学者メグ・ジェイ氏は、一般的に遊びや恋愛、楽しい事に時間もお金も時間も費やしがちな20代ですが、その20代は決して無駄に出来る10年間ではなく、人生の中で最も重要な10年間であることと言います。TEDトーク『30歳は昔の20歳ではありません』の中で、20代は人生を決定付ける10年間であると語りました。

人生を決めてしまうような出来事の80%が35歳までに起こることが知られています。つまり人生を決定付ける — 重要な決断、経験、アハ体験の10個中8個は30代半ばまでに起こるのです。

(中略)

キャリアの最初の10年間が、その後稼ぐであろう金額に指数関数的に影響します。

(中略)

脳は 20代のうちに成人期に向けて、配線し直されると同時に、人生最後の二回目の成長をし、ぐんと伸びて仕上がります。つまり、自分を変えたいと思うなら、20代こそがその時なのです。

メグ・ジェイ│30歳は昔の20歳ではありません

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↑20代は人生の中でも最も重要な10年間である (引用元:TED│30歳は昔の20歳ではありません)

 

20代が重要だと言われても、会社に行って仕事をして、友だちと遊んで、恋愛をしていたら、忙しくて勉強をする時間なんてないという人もいるかも知れません。しかし、DropboxのCEOのドリュー・ヒューストン氏がいうように人生は誰もが同じ時間を持っており、一日が24時間ということは生まれたばかりの赤ちゃんも、世界の大富豪と呼ばれる人だろうと大統領だろうと変わりはなく、誰もが同じ24時間を持っています。

本田直之さんは、時間がないから本が読めないと多くの人が言いますが、それはそもそも間違いである、本を読まないから時間がないと言っています。

本を読めば、そこに近道を行く方法が書いてあるというのに、本を開く時間を惜しんで、わざわざ遠回りをしている

本田直之│レバレッジ・リーディング

5年間にも渡って、年収$160,000以上で、$3.2 million以上の流動資産を持つお金持ちと年収$32,000以下で、$5,000以下の流動資産しか持たない人達の生活を調査したトーマス・コーリー氏は、約88%のお金持ちが、毎日30分間は毎日自己啓発のために読書をしているのに対し、貧乏な人たちで毎日30分読書をしているのは約2%ということを発見しました。

ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏といった世界の大富豪たちも例に漏れず1日30分以上は 本を読むと語っており、決してお金持ちはお金持ちになって余裕が出来たから本を読むようになったのではなく、時間がないながらも本から学び続けたから、お金持ちになったのです。


↑世界三大投資家の一人のウォーレン・バフェット氏も毎日30分以上の読書を欠かさない (写真:(aradaphotography / Shutterstock)

 

歴史上の偉人達も、本から先人の知恵を学び、無駄な経験をしないようにして、生きる術を学んできたのです。

本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。本は著者がとても苦労して身に付けたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。

ソクラテス

すべて良き書物を読むことは、過去の最もすぐれた人々と会話をかわすようなものである。

デカルト

 

しかし、近年では、ただ本を読むだけでは不十分であるということが声高に言われており、アウトプットの重要性が幅広く認知され、アウトプットをする場が多く生まれてきています。多読、速読、乱読などいろいろなことが良いと言われており、たくさん本を読むことが良い事であることに疑いの余地はありませんが、結局のところ自分がその本から学び、自分の人生に活かすことが出来なければ意味がありません。

本田直之さんは、大ヒット作の『レバレッジ・リーディング』の中で、インプットだけでは自己満足であると述べ、どれだけアウトプットできるかが勝負だといいます。


↑読書は、いかにアウトプット出来るかにかかっており、アウトプットなき読書は自己満に過ぎない

 

読書習慣は一度身に付けてしまえば、何の抵抗もなくいろいろな本を読むことが可能になりますが、習慣を身に付けるまで大変でもあります。読書習慣を身に付ける一番簡単な方法は、外部の環境からの強制力を使うことです。運動やダイエットをしたいと思った時に一番簡単に習慣をつけて確実な効果を出せるのは、スポーツジムやスクールに通うことだと思います。

読書会などに申し込めば、必然的に本を読まなければいけないという目標ができ、否が応でも本を読もうとします。最初は、大変かもしれませんし緊張もするかもしれませんが、一度参加した際に次回の予定まで決めてしまえば、比較的簡単に習慣にすることができます。

また、読書会に参加するということは、一人で本を読むだけの場合と比べて、たくさんのメリットを享受することができます。日本にダイレクトレスポンスマーケティングやフォトリーディングなどを導入したトップマーケターの神田昌典さんは、これからの時代を生き抜くためには読書会への参加が必要不可欠であり、読書会の一つのメリットとして、これからの時代に一つの会社の価値観だけで生きていくことは非常に危険であり、読書会に参加することで、他の価値観を得ることができることを上げています。

ひとつの会社の価値観しか持っていないことがリスクになります。だから、非営利団体に属するとか、地域、社会の中で何らかのプロジェクトにかかわる、読書会に参加するといった経験は、パラレルキャリアの時代の働き方に慣れていくために、必要なことなのです。

神田昌典|「読書会」という”異種格闘技”が有益なワケ

 

皆さんは、人生の中で最も重要な10年であると言われる20代を、将来につながる努力と勉強に費やし、輝かしい30代へのパスポートを受け取ることが出来ると胸を張って言い切ることができるでしょうか。

20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよ。パスポートにちゃんと判をぴたっと押してもらわないと、30代入れないから。

だから、オレ『泣くなよ』っていうわけ。

泣かないためにはやっぱり、パスポートもらえるようにね、申請出せるようにしないといけないし。

オレはね、自分でパスポートもらえたかなって思ったときにね、やっとどうにかもらえたんじゃないかなったと思うわけ。

矢沢永吉│RUN&RUNより

 

 

参考文献│矢沢永吉 RUN&RUN成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集7つの制約にしばられない生き方レバレッジ・リーディングレバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術2022―これから10年、活躍できる人の条件バカになるほど、本を読め!「読書会」という”異種格闘技”が有益なワケ天才! 成功する人々の法則人生は20代で決まる30歳は昔の20歳ではありません

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